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リヴァプールが止まらない!「スアレス資金」で話題のオリギとマルコヴィッチ獲得合意!?

昨日、「プレミアリーグ移籍決定選手一覧」ということで、ここまでに移籍が確定した選手と今後の補強ポイントについて、まとめたばかりですが、どうやらこれはマメにアップデートしないといけないようです。リヴァプールが止まりません。イギリス「BBC」は、ワールドカップでベルギー代表として活躍したディボク・オリギについて、フランスのリールとリヴァプールが1000万ポンド(約17億4000万円)で獲得合意。さらにリヴァプールは、ベンフィカの20歳MFラザル・マルコビッチにも2500万ポンド(約43億5000万円)でオファーし、こちらも決まる見込みと報じています。

マルコヴィッチについては、イギリスメディア「スカイスポーツ」が1980万ポンド(約34億4000万ポンド)をベンフィカが受け入れたとポルトガルで報道がある、と伝えています。彼の移籍金の半分は投資ファンドに流れるという「若干ワケアリ物件」のようで、現在は最終的な移籍金交渉をしているのでしょう。おそらく低いほうに近づくのではないかと思われますが、いずれにせよ、信頼性の高いBBC、スカイスポーツ、相手側の現地メディアが揃って同じことをいっているとなれば、メディカルチェックなどで問題が発生しない限りは近いうちに発表があるのではないでしょうか。

オリギについては、ワールドカップを熱心にみているプレミアリーグファンは、今回、プレイを堪能されたのではないかと思います。裏に抜けるスピードが魅力のFWで、まだ19歳と伸びすろは充分。ロシア戦での終了直前の決勝ゴールで、その名前を世界に配信しました。難があるとすれば、決定力でしょうか。ワールドカップにおいても、ここぞという場面でシュートを外すシーンが多く、昨季のリールで残した29試合で5ゴールという数字は微妙です。プレミアリーグでゴールを量産しているルカクやベンテケの域に届くには、多少時間がかかるでしょう。とはいえ、試合終盤に状況を変えるオプションとして、おもしろい存在。ロジャース監督は、相手をみながらオリギとリッキー・リー・ランバートという、2枚のジョーカーをうまく使っていくのではないでしょうか。もちろん、そこで結果を出せば、スタリッジの相棒に定着するチャンスもあると思います。

マルコヴィッチのほうは、報道ではFWと伝えられてはいますが、そのプレイはむしろトップ下。入団した場合のライバルはコウチーニョではないかと思います。セルビア人らしい、細かいステップで相手をかわすドリブルはストイコヴィッチ風味。意表を突くスルーパスやタイミングをうまく外したクロスに才能を感じさせる選手です。彼が加入すれば、イアゴ・アスパスはいよいよ売却モードですね。ヘンダーソン、コウチーニョ、マルコヴィッチが揃えば、年末や春先のタイトなスケジュールにも充分対応できるでしょう。

そしてもうひとり。こちらも確定に近い状況ですが、サウサンプトンのデヤン・ロブレンが、「僕の気持ちはリヴァプール。You’ll Never Walk Aloneをずっと聞いていたい」と発言しています。ララナ、ランバート、ルーク・ショーがクラブを離れたサウサンプトンの崩壊は、1月のコルテーゼ前会長の退任がすべてでしたね。ポチェッティーノ監督と一心同体でチームを強化し、退任発表でララナに涙を流させたカリスマ会長がいなくなったことで、選手たちの心は「野心がなくなったセインツ」から外へと動き出しました。

チャンピオンズリーグに出られるチームを創りたいと口説かれてセインツを選んだロブレンが、続々と主力がいなくなる惨状に、チームを離れたいと思うようになったのは当然でしょう。それにしても、ロブレンの言葉は、サポーター冥利に尽きますね。彼が初めてアンフィールドを訪れ、あの歌声を聴いたとき、鳥肌が立ったそうです。チームに対する愛情を強く持ってプレイしようとするロブレンのような選手は、サポーターが熱いリヴァプールはぴったりだと思います。30億円台なら、当然「買い」。こちらの入団発表も、さほど待たされないのではないでしょうか。

以上3名、正式発表は、「スアレス発表後」となるのでしょうか。リヴァプールは残すところ「ポストスアレスの大物FWをどうするか(獲らないという選択も含め)」「やや層が薄めの守備的MFとSBにベテランを補強するか」「構想外の選手をうまく売れるか」ぐらいですね。他クラブも補強を進めているので、スアレス抜きのプレミアリーグでどこまでやれるかはわかりませんが、厳しい日程や層の薄さを気にせず、満を持してチャンピオンズリーグで戦える布陣にはなりそうです。もろもろ、正式に決まったらまた速報したいと思います。

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“リヴァプールが止まらない!「スアレス資金」で話題のオリギとマルコヴィッチ獲得合意!?” への7件のフィードバック

  1. あああ より:

    オリギは即リールにローンと言われてますね
    ロブレンが30億円台なら買いと言われてますが正直高すぎると思ってます
    アッガー・シュクルテル放出の報道がされてますが、長年在籍した2人には愛着がありますし複雑です

    —–
    あとはスアレス資金で大物FW一人、レフトバック一人ってとこでしょうか。

  2. makoto より:

    デコさん>
    なるほど。オリギは先行投資オンリー、という可能性があるのですね。ロブレンですが、ワールドカップでブラジルと接戦を演じたバリバリの代表レギュラー選手で、昨季セインツのDFラインをあれだけ安定させた選手です。30億円台は安くはありませんが、競合案件でもあり高すぎることはないのではないでしょうか。

    あああさん>
    そうですね。私は、中盤センターの守備力もちょっと気にしています。ルーカスが通年で元気ならいいのですが。

  3. makoto より:

    アスパス、ボリーニはそれぞれ母国から人気ですからね。前線をスリムにしつつ左SBを、できれば、カルバーリョかムサシソッコのようなMFがとれれば…

    —–
    リバサポさん>
    なるほど。おもしろいですね。

  4. オーヘンダーソン より:

    何だか続々と新戦力の情報が入ってきて嬉しい反面、スアレスが離れるさびしさと、先シーズンのトッテナムの二の舞は避けたいという不安がでてきます。個人的にはやっぱり左サイドバッグが必須と思います。もちろん、右のジョンソンの慰留あってのことですが。

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    マルコビッチは良い選手ですね。決定力に欠けますがドリブルでスイスイ相手を抜く所は見ていてとても楽しい。
    プレースタイルがスターリングともろ被りな感じがしますが(シュートふかす所とかw)スタリッジマルコビッチスターリングの高速スリートップは脅威になりそう。

  6. makoto より:

    オーヘンダーソンさん>
    ホセ・エンリケ、戻ってきましたね。最悪、フラナガンとエンリケですね。

  7. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    そうですね。見ているだけでテンション上がります。

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