偏愛的プレミアリーグ見聞録

「本人の意志決定は、イングランド代表戦後の6月中旬」「発表は7月1日」という報道もあり、正式発表はまだ先かと思っていたのですが、早かったですね。ジェームズ・ミルナーのリヴァプール入り、決まりました！レッズサポーターのみなさんは、この話にはテンションが上がっているのではないでしょうか。来季のプレミアリーグは8月8日開幕と例年より1週間早まるため、それを見越して早期に移籍が決まるケースが増えるはずですが、6月上旬に決まっていればチームへの合流もスムーズでしょう。マンチェスター・シティでユーティリティーの高さを発揮したベテランMFは、開幕戦からバリバリのレギュラープレイヤーとして、今季プレミアリーグ32試合出場5ゴール7アシストの実力を発揮してくれるものと思われます。ご本人のサラリーは公表されておりませんが、何しろフリートランスファー。最高の補強といっていいでしょう。レッズサポーターのみなさん、おめでとうございます！

リヴァプールは、これで実質2人めの補強完了です。今季、リーグアンのリールで33試合8ゴールのベルギー代表FWディボック・オリギが、いよいよプレミアリーグデビューです。「リヴァプールに入れて、とてもうれしい。ブレンダン・ロジャーズというワールドクラスの監督と仕事ができることに興奮している。リヴァプールはプレイヤーのクオリティを見ても、トップでフィニッシュするべきクラブだ。ハードワークして、すべてをいい方向へ持っていければと思っている」と語る20歳は、スタリッジやコウチーニョの近くでプレイすることになるでしょう。

ロジャース監督は、ミルナーをどこで使うのでしょうか。ヘンダーソンとセントラルで並べる攻撃的な布陣か、4-3-3のインサイドか、あるいはマンチェスター・シティと同じ右サイドでララナとローテーションさせるのか。サイドに若いプレイヤーが多い今のレッズなら、トップ下、インサイドハーフなど、ミルナーは中で機能させたほうがおもしろいかもしれません。

さあ、あとは正統派ストライカー。そして、スターリングとルーカスの去就次第では、サイドアタッカーかセントラルをもう1枚、入れることになるかもしれません。エムレ・ジャンを本来のポジションであるセントラルに戻すとすれば、加えたいのはサイド1枚、CB1枚でしょうか。冬にアストン・ヴィラに移籍するといわれていたリッキー・リー・ランバートやボリーニらがクラブを去ることが正式に決まれば、チームの輪郭はよりくっきりと像を結びます。ロジャース監督、勝負の4年め。次のグッドニュースは、誰もがなるほど！と納得するストライカー獲得発表であろうと期待しています。