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両方獲得できるか…チェルシーの堅守速攻を研ぎ澄ます、2人のブラジル人の脅威!

シーマス・コールマン、ジェームス・マッカーシー、エイデン・マクギーディのエヴァートントリオに加えて、シェーン・ロング、ストークで大活躍のウォルタース、ベテランのオシェイにシェイ・ギヴン。アイルランド代表にはプレミアリーグをおもしろくしてくれる曲者たちが揃っており、日本時間の昨夜開催されたイングランド代表との試合は楽しみにしていたのですが、蓋を開けてみれば、これぞフレンドリーマッチ。両者ともどこかしら弛緩したなか、0-0のスコアレスドローに終わり、さしたる見どころはありませんでした。イングランド代表について感想を述べるとすれば「ミスが減ったジョー・ハートは外せないですね」「最終ラインは不安です」「結局、ウィルシャーはどこで使うのがいいのでしょう」「ララナは来季、楽しみです」といったところでしょうか。彼らの戦いぶりは、14日のガチンコ勝負、スロベニア戦をあらためて注目したいと思います。

さて、そんなわけで話はがらっと変わって、プレミアリーグ優勝クラブのチェルシーです。イギリスメディア「テレグラフ」は、この夏の補強はマイナーチェンジと宣言していたモウリーニョ監督が、2人のブラジル人選手獲得に向かっていると伝えています。プレミアリーグ終了後、クラブがシドニーに出かけていたこともあってか、チェルシーの移籍市場での動きはほとんど伝わってきません。ヴァラン、コケ、グリーズマンに現実感はなし。イグアイン、シュナイデルランなど、ライバルクラブが獲得を狙っているという選手の記事に争奪戦の相手として添えられているものが大半で、最終的にはマインツを選んだ武藤嘉紀の話が日本で盛り上がったぐらいでしょう。ファルカオを再生できるとモウリーニョ監督が主張したとも報じられましたが、セカンドストライカーに法外なサラリーや高額な移籍金、レンタルフィーをかけるつもりはないはずです。

今のままでも、チェルシーが来季プレミアリーグの優勝候補筆頭であることは間違いありませんが、ドログバ退団の穴を埋めるストライカー、セスクを前に上げたときにセンターを締めてくれるMF、攻撃のオプション、高齢化が気になるCBの次世代を託せる選手は獲っておきたいところです。イギリスメディアが今回、名前を挙げたのは、守備力がさらに上がりそうなヴォルフスブルクのMFルイス・グスタヴォと、シャフタール・ドネツクのFWドウグラス・コスタ。プレミアリーグ勢では、一時期アーセナルが狙っていたといわれるルイス・グスタヴォについては、ワールドカップブラジル大会でプレイを観た方も多いと思われるので、守備力と球を散らすセンスにおいて当代屈指のセントラルMFという以外にさほど説明は要らないでしょう。ドゥグラス・コスタは、アザールの逆サイドに入られたら怖い稀代のドリブラー。ウクライナプレミアリーグで6年ぶりに優勝を逃したシャフタル・ドネツクは、ブラジル人選手が多いことで有名ですが、ティシェイラ、ルイス・アドリアーノ、グラドキーらのゴールをお膳立てしていた選手です。

両者とも、直線的かつシンプルな攻撃と堅い守備が身上のモウリーニョ監督好みの選手ですね。昨年から政情不安があるウクライナを出たがっていたドゥグラス・コスタは、移籍金2000万ポンド(約38億円)で獲得合意済みと伝えられています。一方のルイス・グスタフォは、所属するヴォルフスブルクがブンデスリーガで2位に入り、チャンピオンズリーグ出場を決めたこともあって獲得交渉は難航するでしょう。「テレグラフ」が伝えている3300万ポンド(約62億円)を超える出費を覚悟しないと、バリバリのブラジル代表レギュラーの獲得は難しいのではないかと思われます。

これらが実現したとすれば、マティッチとルイス・グスタヴォでバイタルエリアをガチガチに守られ、プレミアリーグMVPのアザールが2人になったような厳しい突破でドゥグラス・コスタにサイドを蹂躙されたうえに、ジエゴ・コスタとセスクのホットラインがより近くなり、チェルシーはさらに強くなるでしょう。カウンター志向がより高まった布陣は、グーナーが囃すところの「退屈なチェルシー」の度合いが増すことにもなりそうですが、ドゥグラス・コスタは、サラーやクアドラード、オスカルに感じていたであろうモウリーニョ監督の不満を解消してしまうのではないかと思います。いや、失礼。思いますではなく、「怖れています」のほうがより正確な表現でした。ああ…。(ルイス・グスタヴォ 写真著作者/Ailura)

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“両方獲得できるか…チェルシーの堅守速攻を研ぎ澄ます、2人のブラジル人の脅威!” への2件のフィードバック

  1. モウ より:

    ドウグラスコスタは去年から何回も報道が出ているのと、本人もチェルシー移籍を希望しているような発言から、チェルシーがただ動けば獲得出来る気がします。
    クアドラードもドリブラーで成功率も高く守備も出来ると聞いていたんですが、フィットしていないからか、未だあまり活躍出来てないので、ちょっと心配です。
    その点をmakotoさんの意見をうかがえたらな〜と思います。
    あとドウグラスコスタが来てくれるとなると、クアドラードかオスカルあたりが出ることになるのでしょうか??
    もう一つのネックはDコスタが2人になることでしょう(笑)

    グスタボは考えてもみませんでした。
    とれれば守備力が一層上がりそうですね!
    シュネイデルランも上位クラブに移籍したいみたいなので、サウサンプトンは心配ではありますが、プレミアの実績もあるので、いい補強になると思います。

  2. makoto より:

    モウさん>
    あくまでも印象ですが、クアドラードは動きが単調なのと逆サイドにボールがあるときのポジションが微妙なときがあり、モウリーニョさんの指示をしょうかできていないのではないかと思いました。グスタヴォ獲られたら、お手上げです。フェライニのヘッド以外でゴールできる気がしません。

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