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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

新戦力続々決定の快進撃リヴァプール、「3人めの移籍金ゼロ補強」はGK⁉

例年なら、この時期に補強が進んでいなくても、まだ時間はあるという感覚なのですが、この夏はどうしてもハラハラしてしまいます。プレミアリーグ2015-16シーズンの開幕は、例年より1週間早い8月8日。片やでU-21欧州選手権、南米選手権といった国際大会が開かれており、ヴェンゲルさんが「アレクシスはいつ休むのか」と文句をいうのも納得のスケジュールです。こういった状況を考えれば、モウリーニョ監督の「この夏は誰も出て行かない。ただしケガ人のために難しい時期を過ごした昨季の反省をふまえて、2~3人は獲得する」という「積み上げ型補強」という考え方は適切だと思います。逆にいえば、大きな改革を進めたいなら、ロケットスタートで次々と新戦力獲得を決めていかないと間に合いません。

プレミアリーグ勢の来季に向けたチームづくりの状況をレースに見立てれば、昨季優勝を成し遂げた主力の離脱がなさそうで「積み上げ」のチェルシーが先行、これを追いかけるのは、同じくプラスアルファだけでいけそうなアーセナル。マンチェスター勢とリヴァプールは、離脱者が出たこともあって穴があるポジションを抱えており、「補修」が必要です。あえてチームづくりの難易度で順番を付ければ、いちばん大変なのは、ホームグロウンルールへの対応に追われそうなマンチェスター・シティ。次にファルカオとデ・ヘアの後釜、ポストキャリック対策にお金がかかりそうなマンチェスター・ユナイテッド。3番手はストライカー強化、ジェラードの穴埋めが必要なうえにスターリング離脱リスクがあるリヴァプールといったところでしょうか。

ここ数年、マンチェスター・シティのホームグロウン選手の離脱はすごい勢いですね。レスコット、ギャレス・バリー、ロドウェルが既にいなくなっており、この夏はランパード、ミルナー、ボヤタ、シンクレアが移籍決定。マイカ・リチャーズとグイデッティが決まれば、総勢9人です。カルドゥーン・アル・ムバラク会長は、「プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、国内の2つのカップ戦をすべて獲るために将来性と質を兼ね揃えた選手がほしい」といっていますが、失敗すると、質よりもとにかくイングランド国籍などということになりかねません。今のところ、マン・シティは噂レベルの補強話しかなく無風ですので、動きが出てきたら、あらためて紹介したいと思います。

さて、前置きがかなり長くなりましたが、本日は「補修組」のなかで新戦力獲得レースを独走中のリヴァプールに、新たなニュースです。イギリス紙「ガーディアン」が伝えているのは、「ボルトン所属のハンガリー代表GKアダム・ボグダンと合意間近」というお話。こちらもミルナーやダニー・イングス同様フリートランスファーで、既に3年契約を提示済みとのこと。早ければ今週中に発表とまでいわれており、すんなり決まれば移籍金ゼロで3枚獲得決定です。週明けにクロアチアメディアが「個人合意に達した可能性が高い」と報じたインテルのコヴァチッチについては、「メトロ」が続報をリリース。これによると、インテルは1700万ポンド(約32億円)で合意したとあり、最初のニュースから100万ポンドほどお値段が下がっています。こちらはシビアな金額交渉になる可能性もあり、予断を許しませんが、レッズが本気なら金額が理由で破談になることはないと思われます。

本日のユーロ予選の後、去就について検討するといわれていたベンテケは、10日前に「スカイスポーツ」に対して「先発メンバーとしてプレイしたいなら、そういうクラブを選ばないといけない」と語っています。これを受ければ、チェルシーよりはレッズ。最大のライバルは、「ユーロ本大会まではアストン・ヴィラ残留」という着地ではないでしょうか。楽観シナリオでもろもろスムーズに運ぶと考えれば、来週中にボグダン、コヴァチッチ、ベンテケまで決まるかもしれません。「さすがにそこまではないでしょう」いうご意見が大半だと思われ、私もそのひとりではあるものの、今のレッズには「あっさり決めてしまうかもしれない」と思わせる勢いがあるのも確かです。

「まだ6月上旬。これからっすよ」といわれれば、おっしゃるとおりなのですが、早く新チームを固めたいと語っていたファン・ハール監督のチームに具体的な動きがないのが気がかりです。「デ・ヘアのレアルマドリード入り決定」という極刑判決を待つだけのような昨今、ひとつでもいい話が決まれば、リヴァプールの眩しさに目をつむることもないのですが…。あ、そういえば、デパイ獲ったんでしたね。失礼しました。なでしこジャパンの応援でもして週末を愉しみ、果報を寝て待ちましょうか。

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“新戦力続々決定の快進撃リヴァプール、「3人めの移籍金ゼロ補強」はGK⁉” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    ボヤタもシンクレアもカップ戦含めて数試合しか出てないと思います
    HGは8人いなければ枠が減るだけなのでそんなに影響ないのかも
    代表戦で良かったデナイヤーとか若手が台頭したらいいですね

  2. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    今回のスターリングやポグバもホームグロウン選手であることを見越したオファーだと思われますが、自前の選手や若手の青田買いが空振りに終わると、外からまかなうための調達コストが結局かかり、補強全体に影響が出ると思います。マン・シティはベテラン比率が高いので、おっしゃるとおり、若手が出てくるといいですね。

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