スターリングを巡る交渉がついにスタート。マン・シティのオファーをリヴァプールが拒否!
マンチェスター・シティがスターリング獲得に提示した額は2500万ポンド(約48億円)。これに加えて、何らかの条件でさらに500万ポンドが支払われる総額3000万ポンド(約57億円)では、リヴァプールとしては急成長中のサイドアタッカーを出すには到底足りないという判断です。イギリスメディアが「この額が提示されればリヴァプールは考える」と異口同音に報じているのは、5000万ポンド(約95億5000万円)。スターリングとの現行契約期間が2年残っているレッズが、強気な姿勢を崩すことはないでしょう。
マン・シティ以外でスターリングを獲得したいクラブとして名前が出ているのは、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシーのプレミアリーグ勢とスペインのレアル・マドリード。しかし、以前は頻繁に報じられていたプレミアリーグの3クラブは、他のポジションの選手獲得にシフトしており、100億円近くまで高騰しそうな20歳のMFに手を伸ばすことはないはずです。マンチェスター・ユナイテッドは、ディ・マリアの残留発言を機に、早晩獲得が決まるといわれていたニコラス・ガイタンの名前すら出て来なくなっています。アーセナルは、スターリングを獲るなら、20億円は安くなりそうなイグアインや、半額相当のジャクソン・マルティネスといった点取り屋ゲットのほうを頑張りたいところでしょう。チェルシーもまずはストライカー。「クアドラードは出さない」とモウリーニョ監督が発言しているのを聞くと、スターリングのために無理して複数の選手を放出することはなさそうです。
となると、マンチェスター・シティのライバルは海外クラブに限られますが、既にポルトの右SBダニーロ獲得に3150万ユーロ(約44億円)を使っているレアル・マドリードは、デ・ヘアやビダル獲得の話があるなかで、スターリングの値段を吊り上げるようなことはしてこないとみます。この話は、ホームグロウン選手の確保を諦めるわけにはいかない本気のマン・シティとリヴァプールの一騎打ちのまま、進むのではないでしょうか。
スターリングにはぜひ残ってほしいと祈り続けているレッズサポーターもいらっしゃるかもしれませんが、私は、100億円近い移籍金が入るなら出したほうがいいのではないかと思います。現状の週給3万5000ポンド(約670万円)から3倍近い増収となる10万ポンド(約1900万円)を2回断ったうえで、代理人のウォードさんが「いくら積まれても契約延長はしない」とまっすぐ言い過ぎて物議を醸し、さらに喫煙&笑気ガス騒動。そのうえ「クラブがマスコミから自分を守ってくれないことに不満を持っている」と報じられるなど、スターリングはサポーターに愛想をつかされることをやり過ぎました。
高額移籍騒動の先輩・スアレスは、バルセロナに渡る1年前、アーセナルからのオファーがあった際に「クラブがオファーを自分に通してくれない」と不満を口にしました。ところが、ジェラードに残留しろと説得されると一転、「リヴァプールのためにベストを尽くす」と気持ちを入れ換え、プレミアリーグ得点王に輝く活躍でチームを準優勝に導いています。スアレスがクラブ関係者やサポーターから許される範囲で事を収束させたのに対して、スターリングは押してはいけないボタンに触れてしまった感がありますが、いかがでしょうか。残留すれば、自らの価値を示すためにもがんばってくれるはずですが、残り契約期間が1年となった来年のオファーは今回よりも相当小さな額になるでしょう。
稀有な才能を持つプレイヤーだとは思います。しかし、スターリングの過去の実績を見れば5000万ポンドは高すぎ、伸びしろを当てにして払うとしてもハイリスクなお買い物です。今後のラウンドはどういう展開になるでしょうか。ポグバ獲得の目が薄くなったマンチェスター・シティは、ホームグロウン選手の獲得を諦めないでしょう。金額的には限りなく5000に近づきリヴァプールのTKO勝ち、しかしマン・シティは意中の選手を手に入れてガッツポーズ、となるのではないかと予想しますが、果たして…。
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更新ご苦労様です。
スターリングの放出は決定かと思いますが、目下補強必須のFWに目処がついたら価格交渉でしょうか、、、。両チームどこで妥協をするか、ここからが見ものですね。イングランド国籍というブランドが能力以上に市場価格を上げている感は否めませんが、、、。
Mackiさん>
まさに「イングランド代」が30億円以上、乗っかりそうですね。リヴァプールがどこまで粘り、どういう形で着地に持っていくかという話だと思います。