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パウリーニョ移籍決定、コノプリャンカ獲得⁉ いよいよ動き出すトッテナムの前線強化!

パウリーニョ、ラメラ、ソルダード、エリクセン、シャドリ、カプェ、キリケシュ。 2013-14シーズン直前、ガレス・ベイル資金を元手に、7人の選手獲得に1億ポンド以上の投資を行ったトッテナムでしたが、このチャレンジは残念ながら失敗に終わったようです。それから3年めを迎えようとしている今、来季もプレミアリーグで元気な姿が見られそうなのはエリクセンとシャドリのみとなってしまいそうです。

昨日、中国超級リーグの広州恒大に移籍することが発表されたのは、MFパウリーニョ。初年度こそプレミアリーグ30試合出場6ゴールと、デンベレとともにトッテナムのセンターで活躍していたブラジル代表MFでしたが、2年めはライアン・メイソンやベンタレブにポジションを明け渡し、出場15試合・先発3試合と完全に失速してしまいました。移籍先の広州恒大には、同郷の指揮官ルイス・フェリペ・スコラーリさんがいます。まだ26歳ですので、新天地で気分一新して、2013年のコンフェデレーションズカップで見せた素晴らしいプレイを取り戻してもらえればと思います。

トッテナムとしては、4年契約で移籍金1400万ユーロ(約19億1000万円)は、高値で売り抜けたといっていいのではないでしょうか。パウリーニョを獲得した際に、トッテナムがコリンチャンスに払ったのはクラブ史上最高額だった1700万ポンド。当時のレートでは約25億5000万円となり、日本円で見ればうまいことマイナスを抑えたように見えます。

さて、そのパウリーニョの移籍金レコードを、ソルダードとともに直後にぶっちぎったエリック・ラメラにも移籍の話があるようです。以前にユヴェントスからオファーという報道があり、こちらはマンジュキッチらの獲得で立ち消えになったのだと思われますが、アルゼンチン人のテクニシャンがセリエAに復帰するという報道が消えません。ローマの2年で19ゴールを決めたアタッカーも、プレミアリーグでは同じ2年でわずか2ゴール。昨季のヨーロッパリーグ、アステラス・トリポリス戦で見せたラボーナによる驚愕のミドルシュート以外に、プレミアリーグファンをうならせるゴールシーンはほとんどありませんでした。

バーンリーの右SBキーラン・トリッピアーとケルンのCBケヴィン・ヴィマーの獲得は、キリケシュに「中にも右にも居場所はない」と宣言したようなものです。エリック・ダイアー、ファシオ、フェルトンゲン、ヴィマーとCBは4枚揃っており、このうえ最終ラインに動きがあるとすれば、マンチェスター・ユナイテッドがデ・ヘアを失うことが決まったときぐらいでしょう。前線と中盤に目を移せば、ソルダードにはトルコ行きの噂があり、アデバヨルもチームを去ることになると思われます。デンベレにはウェストハム、カプェにワトフォードという話があるのはわかるものの、イングランド代表としてピッチに立っているアンドレス・タウンゼントにまで移籍報道が及んでいます。トッテナムは、どこまで自チームにメスを入れるでしょうか。パウリーニョ級の悪くないオファーがあれば、ここまで名前が出てきた選手を全員売却する可能性すらあるのではないかと思います。

ともあれ、贅肉を削ぎ落す一方で、必要な筋肉をつけないといけません。ターゲットとなるポジションは、中盤の攻撃的な選手とストライカーでしょう。昨季、ミルトン・キーンズ・ドンズで38試合16ゴールという活躍を見せ、フットボールリーグのヤング・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いた19歳のMFデル・アリは、若手を大胆に使うポチェッティーノ監督に移籍1年めから試してもらえるでしょうか。さらにMFハリー・ウィンクス、ブレンドフォードに貸し出していたアレックス・プリチャードなど見どころある若手はいるものの、2年連続でハリー・ケインのような彗星が現われるのを期待するのは相当なギャンブルです。

そんななかで、もしかすると本日、電撃移籍のニュースがイギリスメディアを駆け巡るかもしれません。昨季、ドニプロ・ドニプロペトロウシクをヨーロッパリーグ準優勝に導いたMFイェフヘン・コノプリャンカ。以前からリヴァプールが目をつけていた10番は、本日で契約切れとなりフリートランスファーで獲得できるようです。これはいいですね。若干、エリクセンとかぶる感はありますが、ドリブラーの香りが強いコノプリャンカなら、うまく共存できるでしょう。彼が決まれば、ハリー・ケインがひとり奮闘しているストライカー獲得ですが、チャーリー・オースティンやチチャリートなど、プレミアリーグで実績がある選手が獲れればおもしろいと思います。チチャリートは、リヴァプールが目をつけているというニュースがあるので、ダニー・イングスをさらわれたリベンジを果たすなら、お早めにどうぞ。

在庫一掃セールのような大放出をかけても、2~3人、的確な補強ができれば、トッテナムは弱くならない気がします。昨季、あれだけ機能しない選手がいたにも関わらず、プレミアリーグ5位フィニッシュですから。地味ながら「そこがあったか!」というおもしろい補強をしてきそうなレヴィ会長にも、引き続き注目です。

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“パウリーニョ移籍決定、コノプリャンカ獲得⁉ いよいよ動き出すトッテナムの前線強化!” への1件のコメント

  1. より:

    コノプリャンカ欲しかったですが、フィルミーノ獲得した今ではレッズが手を出す事はないでしょうねぇ。
    マルコヴィッチ売ったりしたら分からないですが。

    チチャはレッズに欲しいですねー。ベンテケよりは安く手に入りそうですし、合ってると思うんですよね。
    ただ、ユナイテッドがリヴァプールに選手出してくれるだろうか・・・。

    ラメラはもう少しプレミアで観たいなー。

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