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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

順調トッテナム。アルデルヴァイレルト獲得間近、カプェはワトフォード移籍と報道あり!

イギリス紙「ガーディアン」は1150万ポンド(約22億円)、イタリアの「スカイスポーツ」は移籍金1140万ポンド+オプション100万ポンド(総額約23億円)ですので、ほぼぴったり。トッテナムのレヴィー会長がマドリードに足を運び、昨季プレミアリーグでセインツにレンタルされていたベルギー代表DFアルデルヴァイレルトの獲得合意に漕ぎ付けたようです。サウサンプトンは、570万ポンド(約11億1000万円)の買い取りオプションを持っていたのですが、アトレティコ・マドリードは約3億円の「買い取り拒否権」を持っており、ついに禁断のカードが切られたといわれています。アトレティコ・マドリードからすれば、「トッテナムが倍額といっているのだから、セインツさん、ほしかったらどうすればいいかわかってるよね?」といいたいわけで、まさにこういうときのための拒否権です。

「デイリー・メール」がアトレティコ・マドリードは容認と伝え、「スカイスポーツ」は数日中にメディカルチェックと正式発表がある見通しとまで伝えています。昨季プレミアリーグ5位と7位の熾烈なCB獲得レースは、直接対決で1勝1分けと優勢だったトッテナムが、場外バトルでも粘り腰を発揮して順当勝ちとなりそうです。

ナサニエル・クライン、シュナイデルラン、アルデルヴァイレルトと痛いところを3枚ともいかれそうなセインツですが、昨季のプレシーズンがそうだったように、クーマン監督とクルーガー会長のスーパーイリュージョンショーが開催されるに違いありません。何せ今季はプレミアリーグだけでなく、ヨーロッパリーグがあるのですから。昨夏は移籍収支をプレミアリーグTOPの黒字でまとめており、今季も60億円からの売却収入がある見込みなので、彼らはこれからの3週間で代表クラスを3~4枚連れてくることになるでしょう。

一方のトッテナムは、DFがすごい人数になりましたね。右SBがトリッピアー、カイル・ウォーカー、イェドリン。CBはエリック・ダイアー、キリケシュ、ファシオ、フェルトンゲン、カブール、アルデルヴァイレルト、ヴィマー。左にダニー・ローズ、ベン・ベイヴィス。キリケシュがプレミアリーグを去り、カブールも来季はいないのはほぼ確実としても、CBはまだ5人います。果たして、さらなる売却があるのでしょうか。私ならファシオですが…。足が速いとはいえず、ポジショニングと粘り強いチェックが身上のアルデルヴァイレルトを使うとなると、ラインを高く上げて戦うわけにもいかなくなりそうです。ポチェッティーノ監督のなかには、新シーズンの戦略と、放出候補の名前がはっきりと刻まれているのではないかと思われます。

既にパウリーニョとホルトビーを放出したトッテナムは、売りに出したい選手を7~8人ほど抱えています。前述のキリケシュとカブールに加えて、アデバヨール、ソルダード、アーロン・レノン、カプェ、スタンブリ。デンベレの残留も微妙で、お値段次第ではエリック・ラメラのセリエA復帰もあるかもしれません。このなかで早期に決まりそうといわれているのは、MFエティエンヌ・カプェのワトフォード移籍です。イギリスのほうの「スカイスポーツ」によれば、トッテナムとワトフォードは既に合意しており、カプェ本人の承諾も近いとのこと。話次第ではスタンブリまでワトフォード移籍の可能性があると伝えられており、これらが確定すれば、セントラルMFや第2のストライカーなど懸案のポジションの補強が動き出すでしょう。

リヴァプールとトッテナムが快調に「DONE DEAL」のサインを灯しており、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーは急成長株や大物をひとりずつ。シュナイデルラン、アルダ・トゥランなど動いている話がいくつかある彼らも、そろそろエンジンがかかってくる頃合いでしょう。やはり不気味なのは、13人を放出しつつ、5000万ポンドクラスの大振りを複数仕掛けているといわれるあのクラブです。今週はどこかで、「FFPペナルティ解除が発表されたマンチェスター・シティは、いったいいくらまでかけられるのか」について紹介させていただこうと思います。ご期待ください。

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