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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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キャバイェ、オグボンナ、ワイナルドゥム…週末のプレミアリーグは移籍決定ラッシュ!

パリ・サンジェルマンのフランス代表MFヨアン・キャバイェがクラブレコードとなる1000万ポンド(約19億円)でクリスタル・パレスへの移籍を決めると、マンチェスター・ユナイテッドはシュヴァインシュタイガーとダルミアンの加入を立て続けに発表。移籍決定ラッシュとなったプレミアリーグですが、彼ら以外にも注目株が続々と移籍を決めています。

なかでも積極的なのは、ストークとウェストハムです。一時はスイス代表MFシェルダン・シャキリへのオファーが大々的に伝えられたストークは、チェルシー移籍が決定的となったベコヴィッチの穴を埋めるべく、アストン・ヴィラの39歳GKシェイ・ギブンを獲得。23歳のデンマーク人ハウゴーアに続く2人めのGK補強で、最終ラインを落ち着かせようとしています。さらにストークは、チェルシーで出場機会を得られなかったマルコ・ファン・ヒンケルを補強。2014-15シーズンの後半戦は本田圭佑と一緒にACミランでプレイし、17試合1ゴール3アシストという記録を残したMFは、昨季プレミアリーグでフル出場だったエンゾンジのセビージャ移籍という激痛を緩和してくれるでしょうか。

ここまでのところは、FWはホセルを獲ったものの、中盤とGKに関しては強化というより綻びを縫い込んだ感のあるストークの補強ですが、彼らはまだまだ止まらないでしょう。イギリスメディア「スカイスポーツ」が、大物獲得寸前というニュースを伝えています。メディカルチェックが終わったといわれているのは、リヴァプールを退団したグレン・ジョンソンです。31歳のベテランSBは昨季のプレミアリーグで15試合に先発しており、もちろん即戦力。彼の攻め上がりは、放り込みが多かったストークの攻撃に右サイドから変化をもたらしてくれるはずです。

既にオビアングやパイエなど4人を獲得しているビリッチ新監督のウェストハムは、ユヴェントスからイタリア代表DFを獲得しました。主将まで務めたトリノからユーヴェという「禁断の移籍」を経てプレミアリーグにやってきたのは、アンジェロ・オグボンナ。移籍金1000万ポンド(約19億円)でロンドンに来ると伝えられたCBは、昨季セリエAで25試合に出場してはいたものの、層の厚い最終ラインのなかで常時スタメンとはいえない微妙な立場に置かれていました。リーグ優勝2回を経験している27歳は、ウェストハムなら中心選手の座を獲得できるでしょう。

主力の大半を休ませながら、ヨーロッパリーグの予選1回戦でアンドラのルシタンスを2試合合計4-0で破ったウェストハムは、来週とその翌週のミッドウィークに行われる2回戦でも、マルタのビルキルカラを問題にしないはずです。来季のウェストハムは、パイエやオグボンナらが早期にプレミアリーグに適応すれば、2年連続となるEL出場権獲得がめざせるチームになると思われます。

威勢がいいプレミアリーグの中位クラブに対して、補強が完全に出遅れシーズンチケットの売れ行きが鈍っていたニューカッスルは、一発めから鬱憤を晴らすような素晴らしい選手を獲得しました。エールディビジの優勝クラブであるPSVの中盤の軸、オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム。「BBC」が報じた移籍金1450万ポンド(約27億6000万円)は、アラン・シアラー、マイケル・オーウェンに次ぐニューカッスル史上第3位の高額となるそうです。こちらもオグボンナ同様、フェイエノールトからPSVという刺激的なキャリアを持つ選手で、昨季のリーグ戦では33試合14ゴールとデパイ、デ・ヨングに続くゴール数を記録しています。トップ下と右サイドをこなす24歳のチャンスメーカーには、相棒として得点力の高いストライカーが必要でしょう。シッセはともかく、アヨゼ・ペレスやリヴィエールは、最前線をまかせるタイプではないと思います。ニューカッスルが、噂になっているセルビア代表FWミトロヴィッチや、昨季プレミアリーグで18ゴールのチャーリー・オースティンの獲得に成功すれば、来季こそは残留争いに首を突っ込まなくてもすむようになれるのではないでしょうか。

アストン・ヴィラがフランスのリールから獲得したセネガル代表MFイドリサ・グイェは、デルフの後釜という意味合いでしょうか。「スカイスポーツ」は4年契約、移籍金推定900万ポンド(約17億円)と報じています。既にデルフやヴァイマンが去り、ベンテケまで抜けるかもしれないこのクラブは来季も厳しい戦いを強いられそうです。

プレミアリーグ開幕まで1ヵ月を切り、多くのクラブのエンジンがかってきました。来週の注目は、リヴァプールVSマンチェスター・シティの20歳アタッカーを巡る第3ラウンド、そしてここまでそれぞれ大物1人を獲ったきりで、静かな夏を過ごしているチェルシーとアーセナルの動向です。(ジョルジニオ・ワイナルドゥム 写真著作者/Вячеслав Евдокимов)

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“キャバイェ、オグボンナ、ワイナルドゥム…週末のプレミアリーグは移籍決定ラッシュ!” への2件のフィードバック

  1. ぐら より:

    ストークこの調子でガンガン補強してほしいですね
    にしてもベコヴィッチいなくなるのはかなり痛いですね…

  2. makoto より:

    ぐらさん>
    おそらく正GKになるであろうバトランドにとっては、イングランド代表定着のチャンスです。がんばってほしいです。

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