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ディ・マリアがパリ・サンジェルマンと合意報道…ファン・ハール監督、早まらないでください!

いやー、この話だけは阻止していただきたいです。フランス紙「パリジャン」が掲載したディ・マリア移籍のニュースです。パリ・サンジェルマンは、アルゼンチン代表MFに5年契約を提示し、ディ・マリアはこれを了承したと報じています。イギリス紙「ガーディアン」は、パリがディ・マリアに提示したサラリーは週給13万ポンド(約2500万円)、マンチェスター・ユナイテッドに対して準備しているオファーは4700万ポンド(約89億6000万円)と報道。1年めのプレミアリーグでうまくいったとはいえないディ・マリアは、それでもマンチェスター・ユナイテッド残留を表明しておりましたが、あっけなくパリに去ってしまうのでしょうか。

デパイ、シュナイデルラン、シュヴァインシュタイガーを獲得したマンチェスター・ユナイテッドは、確かに中盤がだぶついているように見えます。中央に入れるタレントは、新戦力の2人に加えてエレーラ、フェライニ、マタ、キャリック、ブリント、ヤヌザイ。サイドにはアシュリー・ヤング、バレンシア、デパイがおり、中で使える選手のうち3枚は、こちらにまわすこともできます。こういった状況をみて、ディ・マリアがプレミアリーグでの将来に不安を感じている可能性はあるものの、私は彼は絶対に残すべきだと思います。理由はシンプルです。ディ・マリアは何でもできるスペシャルな選手だからです。

レアル・マドリード時代は、ときどき守備に戻ってこなくなる選手をフォローすべく中盤を縦横無尽に走り回り、アルゼンチン代表ではゴールゲッターとしても一流であるところを披露しています。チリで開催された南米選手権を見て、ディ・マリアの攻撃力に惚れ直した方も多いのではないでしょうか。パリのローラン・ブラン監督がワールドクラスのMFをほしがるのはよくわかりますが、彼もマンチェスター・ユナイテッドのOBなのですから、事情を勘案いただき、ここはそっとしておいてもらいたいものです。マンチェスター・ユナイテッドで背番号7を付けた選手を、1年で見限るなどということがあってはなりません。…失礼しました。少し熱くなりすぎました。

セルヒオ・ラモスとデ・ヘア移籍の件と同様に、こちらでもカバーニとのトレードが取り沙汰されていますが、この手の大型トレード報道はそのとおりにいった試しがありません。カバーニは、イヴラヒモヴィッチという揺るぎない存在感に弾かれ、サイドに置かれている現状に不満があると伝えられてはいるものの、ルーニーがいるマンチェスター・ユナイテッドでその問題が解決するとは確信できないでしょう。ファン・ハール監督が4-3-3とルーニーのトップを選んだ瞬間に、カバーニはアシュリー・ヤングやデパイと左サイドのポジションを争うことになり、競争相手の枚数とレベル感でいえば、こちらのほうがやっかいかもしれません。華やかで便利なパリを離れ、曇り空のマンチェスターに赴くには、「プレミアリーグでプレイしたい」「一度でいいからマンチェスター・ユナイテッドのユニフォームを着たい」といった強い気持ちか、そうでなければ明確なメリットが必要です。

中盤に人が多く前が薄いマンチェスター・ユナイテッドからすれば、ディ・マリアを出してカバーニを獲ったほうが単純な人材配置のバランスはよくなるでしょう。どうしてもパリの9番がほしいなら、モウリーニョさんがよくやるようにファン・ハール監督が直々に口説き落とすぐらいのアクションが必要でしょう。しかし私は、これがあくまでもトレードのための段取りだとするならば、指揮官はそこまでしなくてもいいと思っています。なぜなら、何しろディ・マリアはスペシャルだからです。

「GOAL」フランス版が、マンチェスター・ユナイテッドのスタッフとディ・マリアの代理人であるジョルジュ・メンデス氏が14日にパリに入って交渉のテーブルを持ったと伝えているので、メディアの作文レベルではなく、具体的な話になっているようです。いやいや、勘弁してください。昨季のディ・マリアの獲得費用は5年契約で5970万ポンド(当時のレートで101億円)でしたが、今回のパリのオファーが1年分の1200万ポンドをきっちり引いた4700万というのも、「こういうことになりますよね?」と平然と突きつけられているようで、悔しくなります。ディ・マリアには、類まれない才能をプレミアリーグでも発揮できることを、この1年で証明してほしいと願っております。デ・ヘアとダブルで抜けるなどということが起こりませんように…七夕で祈るべきは、「今季もプレミアリーグ4位に滑り込めますように」ではなく、これでしたね!(アンヘル・ディ・マリア  写真著作者/Fanny Schertzer)

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“ディ・マリアがパリ・サンジェルマンと合意報道…ファン・ハール監督、早まらないでください!” への6件のフィードバック

  1. グローリーグローリー より:

    確かにマリアはスペシャルな選手ですね。コパを見て改めて思いました

    ただ彼には、管理人さんがおっしゃるユナイテッドでプレーしたいという気持ちが決定的に欠如しているのではないでしょうか

    ユナイテッドは偉大なクラブですし背番号7はその象徴です。そのシャツに袖を通しているにも関わらず、舐めた態度で舐めたプレーをし続ける男がいかにスペシャルな選手であるとはいえ必要だとは私は思いません。

    乱文失礼しました!

  2. スパーズ推し より:

    もしディマリアが去るなら、僕はカバーニではなくルーカスモウラにした方がいいと思いました
    ルーニーとポジション争いしてカバーニにサイド任せるくらいなら、純粋ウィンガーを獲得した方がいいのではないかという点
    あとは若返りの面も含めて、ですね
    (もう一つは両翼デパイとモウラの組み合わせを僕が見てみたいからですww)
    取れるならあのピルロの後継が欲しいところですが、恐らくPSGが許さないと思うので

    正直、1シーズン通して安定した活躍が出来ないのはユナイテッドに限らずマドリーでも同じでした
    ディマリア自体それほど若い選手ではないですし
    本当に5000万ポンド弱手に入るなら売却自体は悪く無いのでは?と思ってしまいます

  3. a より:

    飛ばしくさいなぁ感じます。

  4. 汗かきスター より:

    すいません、私は要らないです。
    ユナイテッドでプレーする心意気が足りないのと、ファン・ハールの下で、輝く事は無いかなと思います。
    確かにスペシャルな選手ですが、今のユナイテッドには、必要を感じません。
    今年も大きな補強をした上、DFを取らないといけない事から、交渉の駒、若しくは金額に変えるべきですだと思います。

  5. あああ より:

    金のバケツが大金になるなら悪くないと思います。
    その金でCFもしくはCBを補強した方がチームの強化になると思うのですが・・・

  6. フッチ坊 より:

    やる気スイッチ探すの面倒だから切っちゃえ的な。
    齢を経ても変化しないファン・ハール哲学。実力者だとは認めるんですが‥

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