キャリアアップ成功者が多い「元チェルシー」。ユーヴェ移籍のクアドラードに活躍の予感!
在籍期間6ヵ月半、プレモアリーグ出場は足かけ2シーズンでわずか13試合。日本のマスコミでは「プレミアリーグになじめず」「チームスタイルに合わず」と書かれていますが、ファン目線では「なじめるかどうかわからないまま」といったほうがしっくりきます。とはいえ、ジョゼ・モウリーニョという当代随一のプロフェッショナルが厳しいと判断したわけですから、われわれは消化不良感を呑み込んで、チェルシーとクアドラードの行く末を見つめ続けるしかありません。昨季プレミアリーグ王者の右サイドにはペドロが君臨し、コロンビア代表MFがいたことは忘れられてしまうのでしょう。
シュールレはヴォルフスブルクにフィットするのに時間がかかっているものの、デブライネや昨季のサラー、ルカクらは水を得た魚という表現がぴったりの活躍を見せており、ついつい「モウリーニョさん、早まったんじゃないですか?」といいたくなります。しかし、見方を変えればこういう物言いもできるのではないでしょうか。「モウリーニョ監督は、構想外になってしまった選手のキャリアや適性を考慮して、フィットするクラブに送り出している」と。ルカクにとってのエヴァートン、デブライネのヴォルフスブルクは、彼らが中心選手として振る舞える絶妙なレベル感のクラブでした。サラーはまだローマで1試合しか消化していないのでわかりませんが、フィオレンティーナでの半年間は、ローマ移籍へのいいステップだったと思います。選手を簡単に放出せず、可能性を見出そうと尽力するヴェンゲル監督が人に厚く、モウリーニョ監督は冷徹であると言い切ってしまうのは短絡的でしょう。
クアドラードのライバルは、4シーズンにわたってユーヴェの右サイドを担い続けているリヒトシュタイナーです。結果を出し続けている選手からポジションを奪うのは簡単ではありませんが、31歳のベテランが試合数が多いクラブでフル出場するとは思えず、クアドラードも出場機会は充分に得られるでしょう。プレミアリーグではノーゴールに終わり、いいプレイを観られなかったのは残念ですが、チャンピオンズリーグでファイナルを戦った強豪クラブで彼らしい思い切りのいいドリブル突破を取り戻してもらえればと願っています。
この夏の移籍市場におけるチェルシー最後のピースは、テリーの後継者として獲得を目論んでいるジョン・ストーンズだと思われますが、残り1週間でエヴァートンを口説き落とすことができるでしょうか。ロベルト・マルティネス監督のチームはリーベルのCBフネス・モリの獲得に迫っていると伝えられており、最終的にはチェルシーの高額オファーを断りきれないのではないかとみます。チェルシーは出すのも買うのもうまいですよね。完全移籍で放出するならしっかり移籍金を懐に入れ、レンタル移籍をさせるときも選手が活躍できそうなクラブと速攻で話をつけてくる彼らを見ていると、事情がそれぞれなのは承知の上で、ポドルスキ、ナニ、ファン・ペルシは本当にトルコでよかったのかと考えてしまいます。ともあれ、クアドラードにとってはユーヴェはやりがいのある環境なのではないでしょうか。キャリアアップに成功した選手が目立つ「元チェルシー」には活躍の予感が漂います。がんばれ!(ファン・クアドラード 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)
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モウリーニョには、一度外に完全移籍で送り出しても、真に必要と感じたら迷わず獲得する潔さもありますよね。
マティッチの獲得とかは、清々しく感じたくらいです笑。
ストーンズはトラリクを出して正式に移籍希望を伝えたようですね。
それを受けてエバートンはモリに加えスパーズのファシオ獲得に動くという記事が。
こうなると時間の問題と言って良いかもしれません。
おそらくは英国人DF史上最高額となるでしょうが今回ばかりはモウリーニョさんには責任持って育てて欲しいものです。
なるほどー、それを聞いて私が印象深いのはマドリー時代活躍できずすぐ出されてしまったシャヒンが、あとあとになってモウリーニョへの感謝を表明していたことです。恨み言ではなく感謝なんだ!とびっくりした覚えがあります。
爪楊枝さん>
選手の評価はフラットですよね。
パックンさん>
キャラガーがいっていたように「エヴァートンでシーズンフルに活躍してからビッグクラブへ」としたほうが、ご本人のキャリアとしてはいいのではないかと思ったりします。プレミアリーグで30試合以上出場したことがない選手の移籍金としては、さすがに高すぎますね。
プレミアリーグ大好き!さん>
「時間をムダに過ごさせない」ことが大事だとすれば、モウリーニョさんのジャッジの速さは選手にとっていいことなんですよね。