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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マルシャル、ソング、レスコット…デッドラインデーに決まった選手たち・全公開!【前篇】

書類送付のFAXが28分遅れてしまい、マンチェスター・ユナイテッドとレアル・マドリードが画策していたデ・ヘアとナバスのトレードが破談になったという衝撃のニュースから一夜。9月1日、プレミアリーグのトランスファー・デッドラインデーが始まりました。中堅以下のクラブを中心に動きが激しかったこの夏の移籍市場。最終日は静かなのではないかと思いきや、朝イチからロケットスタートを決めて独走しているクラブがあります。

新監督ビリッチさんが指揮を執るウェストハム。現地時間7時26分、「BBC」が早朝からアレックス・ソングのレンタル移籍を報じると、11時過ぎにはチェルシーのヴィクター・モーゼスもサクッとレンタル。さらにその30分後、昨季はプレミアリーグで活躍していたハル・シティのニキチャ・イェラヴィッチに「DONE DEAL」です。30歳のクロアチア代表ストライカーは、エヴァートンとハル・シティでプレミアリーグ3年半、昨季は8ゴール。経験・実績とも充分なベテランFWが300万ポンド(約5億5000万円)はお買い得です。トップにサコとイェラヴィッチを置いて、その下にパイェ。中盤はノーブル、クヤテにアンカーがソング、ジョーカーにモーゼスとはなかなかの豪華メンバーです。こんな補強ができるなら、ヨーロッパリーグでスタメンを出し惜しみして負けないでほしかったとついつい愚痴がこぼれます。いやー、イェラヴィッチとは、おもしろいところに目を付けました。彼の古巣のエヴァートンは、負けじとリーベルからCBフネス・モリを獲得。この補強は「ストーンズさようなら」ではなく、あくまでもプラスワンでしょう。

その後、「BBC」の「Transfer deadline day LIVE」は一段落。ワトフォードのミゲル・ラユンがポルト、レスターのリアム・ムーアがブリストルと、地味なレンタルの話がぽつぽつ掲載されます。おお、チェルシーが直近話題になっていたセネガル代表CBパピ・ジロボジを決めましたね。これでジョン・ストーンズ獲得の線はないでしょう。193センチでテクニックがあるジロボジといい、同時に名前が出ていたゼニトのエセキエル・ガライといい、レフティのCBをリストアップしていたということは、ブルーズのテーマは明確にテリーの後釜だったのだと思われます。ナントから来た400万ユーロ(約7億4000万円)のDFがチームに貢献してくれたら、プレミアリーグ連覇を狙うモウリーニョ監督はしてやったりでしょう。

午後になって、クリスタル・パレスのグレン・マーレーが、今季加入したコナー・ウィッカムやバンフォードに押し出されるようにボーンマスに旅立っていきます。アストン・ヴィラが獲得したマティヤ・サキッチはモンテネグロのGK。18歳の獲得は先行投資でしょう。14時を過ぎ、即戦力のDFがバタバタと2人決まりました。セインツが獲得したセルティックのオランダ代表CBフィルジル・ファン・ダイクは、移籍金1150万ポンド(約21億2000万円)。ここ数年アーセナルなどプレミアリーグ上位クラブも注目していた逸材です。クーマン監督が7月から目をつけていた24歳の長身CBは、吉田麻也を定位置の「CB控え一番手」に追いやってしまうのではないでしょうか。WBAではSBまでやっていた33歳のベテランCBレスコットは、アストン・ヴィラ。オコレ、センデロスらが不在のヴィラの最終ラインを支える存在として期待されます。

ワトフォードが獲得したベルギーU-21代表FWママドゥ・オビ・ウラレは、クラブ・ブルッヘで昨シーズン7ゴールを決めた20歳。マンチェスター・ユナイテッドとのチャンピオンズリーグプレーオフでは、オールド・トラフォードのファーストレグで途中出場しており、プレミアリーグだけでなく欧州のトップクラブから注目されていました。デッドラインデーの主役となったウェストハムは、本日4人め。ノッティンガム・フォレストの技巧派ウインガー、24歳のミハイル・アントニオを獲って打ち止めです。残り1時間、気になる名前がまだ出ておりません。マンチェスター・ユナイテッドの名前を聞くことなく最終日は幕を閉じるのでしょうか。

トッテナムの快速SBデアンドレ・イェドリンは、カイル・ウォーカーとキーラン・トリッピアーがいる現状では出場機会に乏しく、レンタルで加入するサンダーランドで成長をもくろむようです。残り45分になって、「BBC」からアントニー・マルシャルの名前が発表されました。マンチェスター・ユナイテッドがモナコに支払う移籍金は、やはり3600万ポンド(約67億円)。「19歳の選手にこの金額は…」とさえ思わなければ、おもしろい補強なのですが、うーん。

この稿、長くなりますので、「最後に大物駆け込む…デッドラインデーに決まった選手たち・全公開!【後篇】」に続きます。(アレックス・ソング 写真著作者/Egghead06)

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