イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ヴェンゲル監督が代理人と面談⁉暴れん坊の大器グラニト・ジャカにアーセナル移籍報道!

未だ3月、プレミアリーグは優勝争いの真っ最中。こんな時期に来季の話は気が早いのですが、ご本人が移籍の意向が強く、クラブも容認している選手はその限りではないようです。2012年にケルンからアーセナルに移籍したルカス・ポドルスキの入団発表は4月末でした。マンチェスター・ユナイテッドはイヴラヒモヴィッチに週給4000万円を払うと報じられ、マンチェスター・シティではグアルディオラ新監督の獲得第1号はアスレティック・ビルバオのCBエメリク・ラポルトだといわれています。ニュースが出るやいなや、U-21欧州選手権予選のスコットランド戦で重傷を負ったラポルトは、どのくらいかかるのでしょうか。来季のプレミアリーグ開幕には到底間に合わないとなれば、5000万ユーロ(約62億円)と伝えられる移籍話は立ち消えになるかもしれません。

そんななかで、夏の話題となりそうなセントラルMFについて、アーセナルがリードと報じられました。ボルシア・メンヘングラッドバッハのグラニト・ジャカ、23歳。1月には、リヴァプールがシーズン終了後に獲得するだろうといわれていた選手です。スティーブン・ジェラードを彷彿とさせるゲームメイクはアンフィールドのファンは喜ぶだろうと続報を楽しみにしていたのですが、ドイツの「スカイスポーツ」が伝える行き先はノースロンドンでした。2017年には、契約解除金2270万ポンド(約38億4000万円)で獲れるようですが、本人が「いつかは次のステップを踏まなければ」と移籍を示唆し、クラブのスポーツディレクターであるマックス・エベール氏が「夏にはおそらくチームを去るだろう」と諦めている選手を1年待とうとするクラブはありません。ボルシアMGは、水曜日にホッフェンハイムからトビアス・シュトローブルを獲得したと発表しており、ジャカの離脱対策は万全のようです。

既に何度もドイツにスカウトを派遣しているといわれていたアーセナルは、御大ヴェンゲルさんが直々に代理人であるジャカの父親と面談したと報じられており、準備した移籍金は3300万ポンド(約52億8000万円)とのこと。結構な額だと感じるかもしれませんが、獲得した当時25歳だったアレクシス・サンチェスよりは安いお値段で落ち着きそうで、2歳年下の選手だと思えばさほどの違和感はありません。ジャカが加わると決まればフラミニに居場所はなくなり、ジャック・ウィルシャーをより前で使うとなるとトマシュ・ロシツキも今季限りとなるかもしれません。

とはいったものの、ドリブル好きなジャカのプレイを見ていると、ウィルシャーができることは何でもできて、ウィルシャーよりも間違いなく守備はうまいという感が拭えず、アーセナルユース出身の背番号10こそポジションがなくなるのではないかとややもち不安です。ジャカならコクランともカソルラとも組めそうですが、ジャックには後ろをフォローしてくれる相方が必要でしょう。19歳からスイス代表でプレイしている大器に懸念があるとすれば、今季ブンデスリーガで黄色が10枚、赤3枚という派手なカードコレクターであることぐらいです。ダルムシュタット戦のように相手に堂々と蹴りを入れれば、プレミアリーグでは3試合出場停止ではきかず、ドイツと変わらないウィンターブレークが取れるかもしれません。

バイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・シティがほしいといい出せば話は転ぶ可能性もあり、予断は許しませんが、ウィルシャーに対する心配とビエリクの出番はますますなくなりそうだというせつなさを呑み込めば、いい補強だと思います。グーナーのみなさんは、前と後ろが決まらない限りは納得しないのでしょうが、昨夏の静けさを思い出せば、この時期に迫力がある補強ネタがあるだけでもいいのではないでしょうか。やはりヴェンゲルさんは、暴れん坊タイプがお好きなようで…。(グラニト・ジャカ 写真著作者/Borusse86)

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ヴェンゲル監督が代理人と面談⁉暴れん坊の大器グラニト・ジャカにアーセナル移籍報道!” への5件のフィードバック

  1. 新参 より:

    ジャカいいですね、退場しなければ。
    ロンドンダービー3つで退場者を出したアーセナルとしては不安の種が増えてしまいますが、現戦力にはない正確なロングフィードは武器になると思います。ウィルシャーは…とりあえず控えとして怪我なく1年過ごさないことには…

    ストライカーはウェルベックに、センターバックはガブリエルに期待してみたい気もしますが、今夏は監督交代が至る所で起きており、マーケットに動きがありそうです。一線級が売りに出されたときのヴェンゲル監督の動きの早さは欧州随一だと思ってるので、期待大です。

  2. nori より:

    ジャカにラポルトにイブラ。。
    スパサポとしてはあまりライバルに強くなられては困りますが、彼らがプレミアで見れるなら非常に楽しみですね!
    今年はビッグクラブの低迷や監督交代に放映権バブルも合わさって、過去最大のビッグサマーになるかもしれませんね!

  3. queen より:

    フラミニ、アルテタ、ロシツキがおそらく抜けるので、セントラルの補強は妥当ですね。ご指摘のビエリク以外にもゼラレムやクローリーが下部にいるので彼らもどうにか使って欲しいのですが…。
    それにしてもイングランド人がどんどん減っていきますね。

  4. いし より:

    昨日、代表ウィークで暇だったのでグラードバッハ対ヴォルフスブルグ観ましたが、ジャカはショートパス多様して、ロングパスはほとんど出してませんでした。ロングパスは相方のセンターハーフの方が出してました。

    左足のグランダーのパススピードはかなり有る印象でした。最前線まで顔を出すことは少なくて、後ろ目で相手のカウンターに備えているポジショニングでした。
    後半30分過ぎても相手のカウンター時には、きっちり自陣エリア内に戻っていたので守備意識の高さを感じました。

    印象としては、どちらかというと創造的なプレイヤーというより、守備意識の高いプレイヤーに見えました。
    昨日見た限りでは、ショートパス主体のガナーズのプレースタイルに合うと思いましたし、アルテタの後任としては、適任だと思いました。

  5. makoto より:

    新参さん>
    ジルーに期待をしていたのですが、どうしても波があり、得点王を争うレベルにはいかなそうですね。獲るなら一流を、だと思います。

    noriさん>
    中堅クラブにもいい選手がくるのではないでしょうか。楽しみですね。

    queenさん>
    ゼラレムも好き(とにかくうまい!)なのですが、彼は前めとセントラル、どちらがいいですかね。ロス・バークリーにも同じことを感じますが。

    いしさん>
    サイドチェンジのロングボールを頻繁に出す試合もありますよ。相手によるんでしょうね。

コメントを残す