イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

GK問題は一発解決か⁉リヴァプールがマインツの22歳GKロリス・カリウスを獲得寸前!

1年前、電光石火でダニー・イングスやミルナーを獲得したリヴァプールが、今季も早い動きを見せています。マリオ・ゲッツェはバイエルンに留まるとコメントしておりましたが、元同僚の香川真司も、マンチェスター・ユナイテッド時代にぎりぎりまで残るといい続けてドルトムントに旅立っています。アンチェロッティ体制がゲッツェをさほど欲していないので、かつてのボスであるクロップ監督の口説きが入ればプレミアリーグ挑戦となるのではないでしょうか。そしてもうひとり、同じドイツからのお話で、おもしろい選手が「水曜日には決まる」といわれています。こちらはフランクフルトの新聞「アルゲマイネ・ツァイトゥング」ですが、既にメディカルチェックに入っていると報じられたのは、マインツのGKロリス・カリウス。クラブの正GKになってから3シーズンめを終えた、22歳の有望株です。

ロリス・カリウスは、世が世なら今頃プレミアリーグでプレイしていたかもしれません。16歳のときにマンチェスター・シティに渡り、2年を過ごしたものの、トップチームに合流せずマインツに移籍。ドイツでは3年めに頭角を現わし、岡崎慎司とは2年間一緒にプレイしています。2015-16シーズンは、34試合にフル出場してクリーンシート9回、PKストップ2回と活躍。ヨーロッパリーグ出場権を決めたマインツ躍進の原動力となりました。ブンデスリーガ公式のGKランキングでは第3位。ドイツユースの各年代で代表に選出されたGKは、「アイスマン」と呼ばれるほどの冷静なプレイが特徴です。先週よりレッズの地元紙「リヴァプール・エコー」やドイツ紙「キッカー」が追いかけていた移籍話は、ここ数日で一気に進んだようです。ロリス・カリウス本人がリヴァプールを訪れたことが確認されており、本日がメディカルチェックの最終日とのこと。移籍金470万ポンド(約7億4000万円)は、12億円払えば契約を解除できる条項付きといわれていた選手にしてみれば、破格の安さです。

プレイをチェックしてみると、プレミアリーグでいえばジャック・バトランドという印象。大当たりしたときの凄さはデ・ヘアやフォースターを彷彿とさせます。鋭い飛び出しと横のボールへの強さが魅力で、中途半端なセーブをせず、大きく弾けるGKです。以前は若さゆえの不安定なプレイも見せていたのですが、今季はハイボール処理も問題なく、22歳ながら既にミニョレより頼れるでしょう。「僕はピッチにいる11人の中のひとりにすぎない」と語るチームプレイヤーであり、マン・シティ時代にイギリス生活の経験もあるので、チームになじむのも早いのではないでしょうか。

昨夏、ロケットスタートを切ったリヴァプールの補強は、大ハズレはGKのボグダーンぐらいでした。ジョー・ゴメスとダニー・イングスは不運な負傷に見舞わたものの、ミルナー、ナサニエル・クライン、フィルミーノは大正解。チーム戦術にうまくフィットせず、レギュラーを外されることが多かったベンテケは、高額だったこともあって批判が集まりましたが、先発14試合ながらプレミアリーグ9ゴールと最悪ではない着地はできたのではないかと思われます。今季は、どうでしょうか。ゲッツェはこれからですが、ロリス・カリウスには成功の予感が漂います。マティプを確保した一方で、シュクルテルが出ていくとすれば、CBをもうひとりと左SBが次のターゲットでしょう。クロップ監督らしいチームになりそうな来季のレッズが、ますます楽しみになってきました。(ロリス・カリウス 写真著作者/Schnederpelz)

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“GK問題は一発解決か⁉リヴァプールがマインツの22歳GKロリス・カリウスを獲得寸前!” への5件のフィードバック

  1. YVG より:

    リヴァプール在住の者です。
    やはり現地でも声が大きいのはミニョレとモレノのポジションに関しての補強です。
    もっとも、彼らは時折素晴らしいパフォーマンスを見せますが、ファンにとっては悪いイメージが先行してしまうのは致し方ないかと…。
    カリウスの補強でチーム内競争、チームの雰囲気アップに繋がることを祈るばかりです。

  2. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    ティモ・ホルンもいいなと思っていましたが、ロリス・カリウスできまりそうですね。
    あまりプレーは見たことがないのですが、管理人さんのお墨付きなら期待が持てます。
    あとは左SBとCBですかね。
    左SBはヨナス・ヘクターが有力かと思っていましたが、最近はレスターのベン・チルウェル、CBは二クラス・ズーレが噂になっていますね。
    これらの選手の管理人様の印象はいかがですか?
    しかし、噂にのぼる選手は皆若いですね。
    クロップ監督の千里眼を信じて、アカデミーの選手とともに若い選手をブレイクさせてほしいです。
    また、このような選手が獲得された場合、ミニョレやモレノの動向も気になるところです。

  3. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    GKへの補強はこのシーズンずっと指摘されていたことですから、まずは一つ補強をしましたね。
    カリウスがどこまでポテンシャルが高いのかは、プレシーズンが始まらないと分かりませんが、チーム内競争の
    活性化に繋がることは間違いないでしょう。次はSBとCBですね。

  4. ル タレック より:

    よくCBの補強の話がありますが個人的にはいやいやイロリがいるでしょ。といつもツッコミをいれてます。彼はサコやロヴレンより使えると思っています。理想はマティプとイロリ。来シーズンはクロップさんがイロリを使ってくれることを祈っています。あとライアン・ケントもね。

  5. makoto より:

    YVGさん>
    現地の貴重な情報を、ありがとうございます。アルベルト・モレノは、特にELが厳しかったですね。カリウスはあっさりレギュラー奪取してしまうのではないかと思います。

    nyonsukeさん>
    チルウェルはとてもいいと思います。ズーレは、足元がやや不安で、クロップ監督のチームとしてはどうなのでしょう。マティプは納得感があったのですが。

    Mackiさん>
    カリウス、いいと思いますよ。闘志が前面に出るプレイヤーなので、アンフィールドは盛り上がるでしょう。

    ル タレックさん>
    移籍するのではないか?といわれてましたね。マティプ、ロブレン、ジョー・ゴメスがいるなか、チャンスはまわってきますかね?

Macki へ返信するコメントをキャンセル