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ロリス・カリウスのリヴァプール入団決定。公式サイトで最初のインタビューをチェック!

5年契約、背番号1。リヴァプールの期待が伝わってきます。昨日発表した、マインツGKロリス・カリウスの獲得。クラブは、この先10年、アンフィールドのゴールマウスをまかせられる人材と評価しているのではないでしょうか。16歳から2年間、マンチェスター・シティに在籍していたロリス・カリウスにとっては、2度めのプレミアリーグ挑戦となります。マインツで4年を過ごし、今季は34試合フル出場だった絶対的な守護神は、ブンデスリーガ公式のGKランキングでは3位と評価され、「キッカー」誌のファン投票ではノイアーに次ぐ2位。マインツをヨーロッパリーグ出場権獲得に導いたキーマンであり、ブンデスリーガを代表するGKといっても、決して大げさではないでしょう。移籍金は非公表ですが、イギリスの複数メディアが報じていた470万ポンド(約7億4000万円)だとすれば、安いお買い物です。

長身のセントラルMFマルコ・グルイッチ、空中戦に強くフットワークがいいCBジョエル・マティプと、ここまでリヴァプールが獲得した選手はいかにもクロップ監督好み。「クラブのトランスファー・モデルは他とは異なっていた。自分が欲しい選手は獲得リストに入らず、他の選手を獲得しなければいけなかった。実際に連れてくるのは、あのグループにとってベストな選手だった」とロジャース前監督がこぼした悪名高き移籍委員会が解散したという話は聞こえてきませんが、ドイツから来た名将は「補強の最終権限は自分にある」と明言しており、就任の条件のひとつとしてこれがあったのかもしれません。まずはプレミアリーグ4位、あわよくば初優勝を狙う新シーズンへの準備は、ここまでは順調。ハイボールに触れずピンチを招き、足元に飛び込むべきシーンでしばしばストップしてゴールを許してきたベルギー代表GKシモン・ミニョレが来季プレイできる場は、限られるのではないかと思われます。

「リヴァプールと長期契約を結べたことを誇りに思う」「TVで多くの試合を観た」「ミランとのチャンピオンズリーグ決勝は今でもよく覚えている」と語った22歳のGKが、プレミアリーグとリヴァプールに賭ける思いを「LFC TV」によるファーストインタビューから紹介しましょう。

「もちろん、彼(=クロップ監督)は大きな要因だったね。いろいろ話して、いい感触を受けた。彼は、このクラブで求めるものを教えてくれた。 …『リヴァプールはビッグクラブだとは知っていたが、これほど大きいとは知らなかった』といっていたよ。 ファンからのサポートの大きさに驚き、それが特別なものであると知った、とね。彼は本当に興奮してその物語を話してくれた」
「(マンチェスター・シティに所属していたから)ここについては知っているし、英語が話せる。だからチームメイトのDFが何を話しているかわかる。正しい指示を出せると思うよ」
「僕は、本当に自信に満ちたゴールキーパーだと思う。攻撃的にプレイするのが好きだ。足でプレイしてディフェンスを助け、素早くクリアしていく。もし、僕が飛び出しても、相手にゴールに迫られる前にクリアしてしまえばいい。自信がある。…攻撃的なプレイで、チームを大いに助けていきたい」
「ベンチに座るつもりで移籍はしない。トレーニングやプレシーズンでうまくやれれば、プレイしたいし、何かができると感じていたい。 ドイツで100試合ほどプレイしてきたんだ。若いけど経験はある。何も恐れてはいない」

いや、これは楽しみです。一時はシュテーゲンを狙っているといわれておりましたが、ビッグクラブの門をくぐってしまったがために高くなった選手よりも、一定の実績はありつつも成長も価格高騰もこれからの選手を獲ってきたほうがいいでしょう。マティプはフリートランスファー、グルイッチとロリス・カリウスを足しても14億円もかかっていません。クロップ監督、さすがです。

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“ロリス・カリウスのリヴァプール入団決定。公式サイトで最初のインタビューをチェック!” への3件のフィードバック

  1. グローリーグローリー より:

    ビッククラブのレーダーにギリギリ引っかからない選手を上手く獲得してますねリバプールは。彼らの持つ2面性問題の解決の為にはもっと経験豊富なGKにアプローチすべきだったとは思いますが、良い選手を獲得したと思います。ストライカーと左SBとCBもう一枚とれれば来季はトップ4争いのできるチームが期待できますかね

  2. yuto より:

    昨シーズンのミルナーなどもそうですが、近年のリヴァプールは移籍市場で動くのが非常に速い印象です。
    これはスカウティングやフロントの有能さなのでしょうか?
    それともシーズン中から着実に交渉を続けていった賜物なのでしょうかね?
    どちらにせよ、リヴァプールは行き当たりばったりな補強はあまり見られないところに好感が持てます。
    今シーズンのララーナの活躍を見ても、ロジャース監督時代のスアレスマネーの使い方はそこまで間違いではなかったのかもしれないですね(今でもワールドクラスのストライカーは取るべきだったと思いますが)

  3. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    昨シーズンに続いて、とても迅速な移籍交渉を展開していますね。
    一番の懸案事項であったGKをお買い得に獲得できたのは大きいです。
    カリウス、期待できそうですよね。
    どうもシュクルテルは移籍濃厚みたいなのでやはりもう一枚CBと左SBの獲得は必須かと思います。
    となると、来季のDFラインは顔ぶれが一新するかもしれませんね。
    中盤ではジエリンスキなどの名前もあがっていますが、中盤と前線は放出と怪我の状況で獲得の必要性が変ってきそうです。
    ルーカスとアレンが残れば若手を起用もできると思いますが、放出となるとCMFも獲得が必要ですし、どうもスタリッジがまた代表で怪我をしたみたいなのでストライカーもどうなるでしょうか。
    またマルコビッチが戻ってくると思いますが、ウィンガーの獲得もクロップ監督は必要と捉えているかもしれません。
    なんにせよ来季は監督交代が多くまた潤沢な資金のチームがプレミアには多いので、ユーロが終わればかなり白熱した移籍市場が展開されると思います。
    レッズはこれまでのように迅速に有望株を獲得していきたいですね。

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