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30億円はお買い得!アーセナルにジェイミー・ヴァーディ獲得目前報道!

「24時間以内に移籍成立」「リヴァプールをリード」「マンチェスター・ユナイテッドも動く可能性」…。すぐにでも決まるというものから、他クラブより優位に立っているという程度の記事までまちまちですが、ひとつだけ、共通している話があります。「アーセナルが、プレミアリーグ優勝の立役者となったレスターFWジェイミー・ヴァーディに、契約解除金2000万ポンド(約30億8000万円)を満額払うとオファー」。「BBC」「ガーディアン」「デイリー・ミラー」「デイリー・メール」など、高級紙、大衆紙、テレビが一様に報じているニュースが、まったくのガセネタということはないでしょう。トップクラブ移籍を決断するのか、勝手知ったるクラブでチャンピオンズリーグを戦うほうを選ぶのか。現在、週給7万ポンド(約1080万円)をもらっているといわれるレスターのエースが、倍額かつ複数年契約を望んでいるとの報道もあり、本人の気持ちが固まれば、レスターは見送るしかありません。

ヴァーディにとっては、20代最後の年で、最高の実績をアピールできる今がサラリーを上げる絶好のチャンス。来季のプレミアリーグで同じような数字を出せるかはわからず、仮に実績を積んだとしても、30歳の選手になってしまうマイナスもまた大きいのではないかと思われます。今後数年で考えれば、チャンピオンズリーグの出場機会とタイトル獲得は、レスターよりもアーセナルのほうが期待できます。ジルーやアレクシス・サンチェスとのレギュラー争いに敗れるかもしれませんが、チャレンジしたい選手にとっては競争は望むところでしょう。

アーセナルにとっての問題は、「ヴァーディはクラブが求めるワールドクラスのストライカーなのか」でしょう。2014-15シーズンはプレミアリーグ34試合出場5ゴール、昨季は36試合24ゴール。1年しか実績がないのは気になるものの、プレミアリーグが初めての選手よりは低リスク。自ら局面を打開できるタイプなので「クラブにフィットせず空回り」となる可能性は低いのではないかと思われます。ハリー・ケイン、アグエロ、ジエゴ・コスタ、スアレス、スタリッジ、ヤヤ・トゥレ、ファン・ペルシ、ルーニー。過去5シーズン、プレミアリーグで20ゴール以上挙げた選手は、最近台頭してきたハリー・ケインを除けばすべてワールドカップ出場選手。さらに5年遡っても、代表でレギュラーではなかった選手はダレン・ベントのみで、20の大台を超えた選手に1シーズンで燃え尽きた一発屋はほとんどいません。快足でカウンター向きのイメージが強いヴァーディですが、ニアに走り込んでグラウンダーに合わせたり、最終ラインの裏に入るプレイもうまく、ガナーズのサッカーに戸惑いはないとみます。6月2日にイングランドとポルトガルのテストマッチをスタンドからチェックしていたヴェンゲル監督のゴーサインが出れば、24時間かどうかはともかく、話が一気に進む可能性があります。

29歳でプレミアリーグ2シーズンしか実績がない選手とはいえ、イングランド代表に選ばれたヴァーディの30億円強はお買い得価格です。ひと頃は契約解除金は3000万ポンドとも報じられておりましたが、この安さが事実だとすると、レスターがエースの「出ていきやすさ」に配慮した設定なのではないかと思います。今季のレスターをそのままチャンピオンズリーグで見られないのは残念ですが、話が決まれば、遅咲きのストライカーが赤白のシャツでゴールを量産する姿を見たいものです。ユーロ前か、7月か。続報あれば、お伝えいたします。

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“30億円はお買い得!アーセナルにジェイミー・ヴァーディ獲得目前報道!” への4件のフィードバック

  1. トト より:

    正直、この報道ニュースには驚きました。が、これまでのヴァーデイの言動や自らの力で下部から這い上がってきた経緯を踏まえると、ハングリーな彼にとって、アーセナル移籍による挑戦が自分のサッカー人生に対する最高のチャレンジになると考える可能性ありますね。もし、ガナーズにくれば献身的な守備力と俊足を活かした抜け出し、そして何と行っても迷いのないシュート力は間違いなく即戦力になると思います。それにも増して魅力的なのはガツガツしたゴールへのこだわりですね!ガナーズには最高のパサーであるエジル、カソルラに加え、ロングパサーのジャカも加わりましたし。

    本当はモラタを第一候補で狙っていたのだと思いますが、契約交渉の複雑さ、高額な移籍金の妥当性、プレミアでの実績未知、さらに8月に入らなければ契約が纏まらない可能性等を考え、ヴァーディーにアタックしたのかと推察します。ボスは怪我からの復帰を待つウェルベックの将来性も加味し、適正価格での選手獲得ポリシーを貫いているのかと思います。いずれにしろユーロ出発前までの彼の判断を見守りたいと思います。

    —–
    更新お疲れ様です。
    おととい辺りから報じられ始め、正直なところガセネタだろうと思っていましたがここまで来ると本物でしょう。
    ヴァーディにとっても年齢を考えれば、大きなクラブに行きたいと思うのは当然でしょうし、この話はあっさりと決まるのではないかと考えています。
    関心があるのはこの移籍をきっかけに、他のレスターの選手の動向が変化するか否かですね。

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    年齢を考えると、アーセナル獲得しないだろな~
    モラタ獲得と思いましたが、実績を考えると断然
    ヴァーディーなんでしょうね

  2. セオ より:

    彼が来るなら大歓迎です。決定力にしても積極性にしてもアーセナルになかったもなを全て持っている選手ですよ、彼は。ほんとは彼みたいな役割をウォルコットにやらせたいんでしょうけど。プレミアファンならレスターの選手には全員残ってもらってもう一年夢を見せてもらいたいと思うでしょうし、私もそう思います。ビッグクラブのエゴでレスターがバラバラになるのは切ないですが、それもふくめてサッカーなのだと割り切ってなりゆきをみまもりたいと思います。

  3. makoto より:

    ヤンガナ大好きさん>
    モラタ的なセンスがある選手はいますが、ヴァーディのように個人で打開できてどこからでもシュートが打てるタイプはアレクシス・サンチェスしかいないので、いいチョイスだと思います。ガナーズがほしいのは、セリエA7ゴールの選手より、ゴール量産型でしょう。

    yutoさん>
    私も、すぐ決まると思います。「サポーターからの風圧で翻意」があるかどうかですね。

    トトさん>
    いくんじゃないですかね?リーグ24ゴールという実績的にヴァーディでしょう。

    セオさん>
    ヴァーディにとっては、ビッグクラブチャレンジのラストチャンスの可能性もあり、致し方なしでしょうね。私も、レスターが今季のままCLで戦うのを見たかったのですが。

  4. ガナユ より:

    ヴァーディーはジルーと違うタイプで試合を見る限り周りも使える頭の良い選手なのでアーセナルには打って付けですね。これは逃す手はないと思います。今回のアーセナルの補強の動きの早さには驚かされます!去年もう少しうまくやれたのではとは思いますが 苦笑

    レスターは主力が抜けて正念場といったところでしょうか。一昔前のアーセナルを思い出しますね。CL出場権ある分来てくれる選手はいると思いますが益々プレミアは気の抜けないリーグになりますね!

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