イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ヴェンゲル監督が「ヴァーディ残留宣言」⁉王者レスターにまつわる補強&放出最新ニュース

「もうすぐニュースが届くだろう。私は彼が残ると思っている。どうなるか見てみよう」(アイヤワット・スリヴァッダナプラバ副会長)
「イングランド代表としてユーロの試合に集中している」(ジェイミー・ヴァーディ)
「ヴァーディは今レスターにいる。私が知る限りでは、彼はレスターに留まる」(アーセン・ヴェンゲル)

クラブの副会長は、イギリスメディア「デイリー・メール」にエースは残留するはずと答え、本人はすべてはユーロが終わった後と明言せず。これらに対して、オファーしたクラブの監督までが「残留するだろう」と発言しました。ヴェンゲル監督がコメントしたのは、中国メディア「deSports」のインタビューです。女性アナウンサーが、ヴァーディはアーセナルのラストピースなのか?と話を振ると、御大は余裕たっぷりに「ノー、ノー」と遮り、アナウンサーが困惑するぐらいの明快さで、昨季プレミアリーグで24ゴールを挙げたストライカーの獲得を否定しました。

問題は、これが白旗なのか、あくまでもメディア向けのオフィシャルなトークで「裏では口説く気満々」なのかです。ヴェンゲル監督の笑顔は、ユーロ2016に出場している多くの強豪国のように、終了間際のゴールを狙っているようにも見えます。それぞれのコメントから窺えるのは、「アーセナルからの新たなアプローチがなければ、ヴァーディはクラブの仲間たちの説得に応えそうだ」ということ。レスターのエースは、フランスから戻ってきたら9月から完治していない右手首の亀裂骨折の手術をすると伝えられていますが、その前後に自らの身の振り方について発表することになるでしょう。ムードは「残留濃厚」ですが、私たちプレミアリーグファンも、副会長に倣って「See how it’s going.(どうなるか見てみよう)」とつぶやき、しばらく他のニュースに熱中するよりほかはありません。

「レアル・マドリードがエンゴロ・カンテ獲得を打診」「プレミアリーグの複数クラブがウジョアにオファー」など、ヴァーディ以外の主力流出ニュースも騒がしいレスターですが、チャンピオンズリーグ出場を控えたクラブは、新戦力補強に積極的に動いているようです。以前から名前が出ていた「カンテの後継者」、ニースMFナンパリス・メンディについては、フランスの「Le 10 Sport」が獲得寸前と報道。移籍金1200万ユーロ(約14億円)なら、カンテが移籍することになった場合は、差額で代表クラスの選手をひとり補強できそうです。昨季のリーグアンでは38試合フル出場で、1得点2アシスト。カンテに負けない運動量を評価されている23歳のセントラルMFは、プレミアリーグにいきたいと語っており、チャンピオンズリーグに出られるクラブなら申し分ないでしょう。

そしてもうひとり、レスターが動いていると報じられたのは、ACミランの21歳ストライカー、エムベイェ・ニアング。「ガーディアン」は、プレミアリーグ移籍を熱望しているといわれるフランスの逸材については、エヴァートンやウェストハムと競合していると伝えています。昨季のセリエAでは16試合5ゴール。絶対的エースだったカルロス・バッカの脇で才能を発揮し始めた一方で、3月に起こした交通事故や、屋根からプールに飛び込む動画配信などから「バロテッリ二世!?」という声もあるようです。レスターは、1月にニアング獲得に失敗しているものの、1600万ユーロ(約18億7000万円)で再アタックを仕掛けようとしているとのこと。冬にはNGだったミランは、中国企業グループへの株式売却が決まり、資金が入ればニアングの移籍は容認するといわれています。リストアップしていると報じられたCSKAモスクワの点取り屋アーメド・ムサが獲れれば、そちらのほうが手堅いとは思うものの、2トップでカウンター主体のチームには、スピードと決定力を兼ね揃えたニアングはおもしろいタレントなのではないでしょうか。

ヴァーディは残るのでしょうか。ドイツ代表GKロン=ロベルト・ツィーラーに次ぐ、レスターの新戦力は誰でしょうか。「何人かの選手を補強しなければならない。おそらく3~4人だろう」「新たなチームづくりが必要だ。われわれは、プレミアリーグとチャンピオンズリーグで何が特別なことができると信じている。とりわけチャンピオンズリーグはレスターにとって素晴らしいイベントになるだろう」とアイヤワット・スリヴァッダナプラバ副会長は語っておりますが、彼が発表する次のニュースが、主力選手の新しいキャリアについてではないことを祈っております。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ヴェンゲル監督が「ヴァーディ残留宣言」⁉王者レスターにまつわる補強&放出最新ニュース” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    メンバー全員の残留+補強でミラクルレスターのさらなる快進撃がみたいですね。CLではプレミアの救世主としてリーグではチャンピオンとして戦ってもらいたい。

  2. makoto より:

    更新ご苦労様です。

    ヴァーディーは残留でしょう。設定された移籍金を満額支払ってレスターより高額の年俸を
    約束したのに断られれば仕方ないですよね。私は随分前に破談になった話だと思います。

    ベンゲルはどうするのでしょうか?さすがにジャカだけで補強が終了ではないでしょうけど
    私はジルーを凌駕する正しくワールドクラスのストライカー獲得は正直難しいと思います。
    移籍金が高騰し過ぎです。ベンゲルがモラタやルカクにエジルを超える移籍金を支払うとは
    私には思えませんし彼等を上回る選手はそもそもアーセナルには来ません。CBにも補強が
    必要だと思いますが・・・見送られそうな雰囲気を感じています。

    —–
    プレミアリーグ大好き!さん>
    共感します。カンテだけは出ていきそうですけどね…。

    tomoさん>
    あと2人獲ると明言しているので、CFとCBはいくんじゃないでしょうか。

コメントを残す