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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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リヴァプールは電光石火でワイナルドゥム獲得、アーセナルはホールディング入団を発表!

I’m really excited because Liverpool is a big club with a great history and it’s always a dream to play for as big a club as Liverpool.(とても興奮している。リヴァプールは、偉大な歴史があるビッグクラブだからね。こういうクラブでプレイするのがずっと夢だったんだ)」

早かった!エヴァートン、トッテナムとの三つ巴のバトルと報じられてから、4日しか経っていません。リヴァプールの公式サイトがオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムとの契約を完了させたと発表しました。昨季プレミアリーグデビューを果たし、ニューカッスルのコントロールタワーとして活躍したワイナルドゥムは、38試合フル出場で11ゴール。チームがチャンピオンシップに降格しなければ、今季もサポーターの期待を一身に背負って走り続けていたでしょう。リヴァプールが払った移籍金は2300万ポンド(約32億円)といわれており、条件を満たせば200万ポンドのインセンティブが乗っかる話になっているようです。

なるほど、クロップ監督は、30億円以下でドルトムントに復帰したといわれているマリオ・ゲッツェよりこちらを取ったわけですね。欲しかったのはプレミアリーグへの適性か、ユーティリティか、運動量か。私は、ワイナルドゥムが正解だと思います。ゲッツェの高いポテンシャルは魅力ですが、昨季のバイエルンやドイツ代表での停滞はリスクです。中盤ならどこでもこなせて、運動量も抜群の25歳MFは、前線の選手たちとめまぐるしくポジションチェンジをしながら、数多くのゴールに絡んでくれるはずです。

フィルミーノ、マネ、ワイナルドゥム、ララナ。クロップ監督は、2列めからどこにでも現われる「神出鬼没タイプ」を4枚も手に入れました。ワイナルドゥムはセントラルMFで起用するのがいいのではないかと思いつつ、トップにフィルミーノを置いてコウチーニョ、ワイナルドゥム、マネが並ぶ「プレミアリーグ版ファンタスティック4」も魅力的です。高い決定力を誇るスタリッジと周囲をうまく使えるララナをベンチに寝かせておくのはもったいない気がするものの、強さと縦への推進力が増したプレシーズンマッチのフィルミーノを見ていると、最前線でボールをおさめて3人に決めさせる彼のパスセンスが相当輝くのではないかと期待してしまいます。

オリギ、ミルナー、ダニー・イングスまで控えるレッズの前線は、かなり分厚くなりました。さらに「リヴァプール・エコー」が報じたアストン・ヴィラの左SBジョルダン・アマヴィ獲得が実現できれば、クロップ監督の補強はそこで打ち止めでしょう。2015年11月のU-21ユーロ予選、北アイルランド戦でじん帯断裂の重傷を負ったアマヴィは、最初の10試合の出来でシーズンを走り切れれば、プレミアリーグのベスト11に選ばれてもおかしくなかったと思います。負傷明けの選手をチャンピオンシップに降格したクラブからいただくという交渉は、本人さえその気になってくれれば、リーズナブルな価格でまとめられるのではないでしょうか。

さて、完成間近のリヴァプールに続いて、発展途上のアーセナルも新しい選手を獲得しました。以前から話題になっていたボルトンDFロブ・ホールディングは、200万ポンド(約2億8000万円)でノースロンドンに向かうことになったようです。5月に初めてU-21に招集され、トゥーロン国際大会でイングランドの優勝に貢献した20歳のDFは、ぶっちぎりの最下位に終わりリーグ1に降格したボルトンで、負傷明けの12月から孤軍奮闘。26試合の出場ながら、チームの年間MVPに選出された逸材です。

右SBとCBをこなすホールディングを、1歳上のジョン・ストーンズに匹敵すると評価するメディアもあり、同じポジションのカラム・チャンバースは相当焦っているのではないでしょうか。初めてのプレミアリーグでどこまでやれるかは未知数ですが、2~3年先には最終ラインの中心となっているかもしれません。これはこれでいい補強ではあるものの、彼がフィットするのに時間がかかった場合は、メルテザッカー、コシールニー、ガブリエウ、チャンバースで乗り切ろうという算段なのでしょうか。グラニト・ジャカ以外、即戦力を獲得していないガナーズは、イカルディクラスのストライカーを加えたとしても今季プレミアリーグの優勝候補筆頭に推すのはためらわれます。開幕戦で激突するクロップ監督とヴェンゲル監督は、新戦力と欠場者の顔ぶれでジャッジすれば前者の完勝に見えるのですが、果たして…。

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“リヴァプールは電光石火でワイナルドゥム獲得、アーセナルはホールディング入団を発表!” への5件のフィードバック

  1. リバサポ より:

    ベニテスが監督のチームと取り引きするとその選手は当たるジンクスがありますから、今回もジンクスに則り期待です。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    このDealは電光石火でしたね。プレミアで実績を積んだ選手の補強は、ゲッツェよりも堅実な補強だと思います。十分なタレントが揃いましたね。期待が膨らみます。あと1枚SB補強ができれば満足で、残すところ放出選手の整理ですね。

  3. mw より:

    ワイナルドゥムほんとに来た・・・と思って選手のリストを眺めていたら、アレックスマニンガーという名前が載っていて誰だコイツ?!と思ったら今日?3人目のキーパーの獲得を発表していたんですね

    あとはみなさんの仰る通りSB・・・アマヴィ来るかな

  4. 新参 より:

    一筋の希望は、ラカゼットが‘アーセナルかPSGからオファーが届いた場合は移籍を容認して欲しいとリヨンに伝えたとの報道ですか・・・
    カラム・チャンバースの移籍金は1600万£だったんですね。今のとこ、金額に見合ってませんね。

    —–
    正直、リバプールとの開幕戦は全く勝てる気がしません。ここから、CBとストライカーを獲得すればわかりませんが、たぶん無理でしょう。いずれにせよ、主力が全くいないアーセナルはホームといえども引いてからカウンターという哲学を捨てた戦いに徹したほうがいいでしょう。

    CBはメルテザッカーと誰かという組み合わせになるはずで、スピード豊かなアタッカーを揃えるリバプールに対して、ハイラインは危険です。引いてスペースを消し、コクランがチャンスを摘み取り、ジャカからのロングパスにチェンバレンやウォルコットを走らせるというのが一番現実的な戦い方だと思います。

    ストライカーさえ確保できれば、一気にわからなくなると思います。ラカゼットかイカルディか、決定力のあるストライカーさえ加われば、カウンターの脅威がさらに増すと思うので。
    あとは、怪我が噂されるカソルラが出れるか否かも鍵を握っていると思います。

  5. makoto より:

    リバサポさん>
    そうなんですね。楽しみですね!

    Mackiさん>
    引き出しの多さでワイナルドゥム推しです。ベンテケとバロテッリは決まりませんね。

    mwさん>
    そうなんです、さりげなくベテランGK。アマヴィはいいと思いますよ。

    ジウベルトさん>
    ラカゼットの件は知りませんでした。希望あり、ですね。チャンバースは、怖ろしいポカさえ減ればスケール感はあるのですが。

    新参さん>
    かなり逆風ですね。レッズは順調そうです。

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