見解真っ二つ!エクトル・ベジェリンはバルサか、アーセナル残留か!?
移籍するはずと攻め込んできたスペインに対して、プレミアリーグ側には「アーセナルは守るだろう」という報道もあります。現地報道に乗っかり、「移籍金は5000万ポンド(約71億円)」と煽っているのは「ザ・サン」。あちらのラジオ局がいってますよ、と横流ししているのは「デイリー・ミラー」。真っ向勝負に出たのは「スカイスポーツ」で、「Arsenal ‘confident’ over Hector Bellerin’s future(アーセナルはベジェリンの未来に自信あり)」という見出しを立てて、クラブが右SBの残留を確信しているとしています。ただし、その根拠は「クラブにとって重要な選手だから」。さまざまなテーマについて、データを駆使して具体的に解説する「スカイスポーツ」の記事は迫力があるのですが、普段の1/4にも満たない楽観シナリオを読むと、サポーターは逆に不安を募らせるのではないかと思います。
2013年にバルサユースからアーセナルに加入したベジェリンは、2015年の冬にレギュラーポジションをつかむと、プレミアリーグ2015-16シーズンは36試合1ゴール、昨季は33試合1ゴール。大きな負傷なく、2年続けてフルシーズン走り抜いてくれており、アレクシス・サンチェスやエジルに劣らずアンタッチャブルな存在です。オープンな展開になったときの快速オーバーラップはプレミアリーグNo.1の切れ味。最近は中に入ってシュートを狙うシーンも多く、攻撃センスはカイル・ウォーカーと双璧をなしています。昨年、2023年までの長期契約を結んだばかりですが、チャンピオンズリーグ出場権を失ったらバルサ復帰を考えるのではないかといわれており、古巣は背番号2とレギュラーポジションを確約したという報道もあります。早々にコラシナツを招き入れ、ムバッペ獲得を狙っていると伝えられたヴェンゲル監督は、守りにも気を配らなければなりません。
帰郷か、残留か。先日、ライバルクラブの司令塔エリクセンが、「バルセロナは偉大なクラブで、彼らの誘いにノーといえる選手は、多くないだろう」と語っておりましたが、どちらかに賭けろといわれれば、ヴェンゲル監督の説得成功に一票です。何しろ、28歳までノースロンドンに拘束されても構わないという契約を結んだ選手。クラブが来季に向けて期待感を抱かせる補強を実現すれば、バルサのことを考えるのはもう少し先でもいいと判断してくれるのではないでしょうか。エミレーツに集うグーナーのみなさん、今後は「You’re not fit to wear the shirt」などというチャントをがなるのはやめませんか?彼よりも、アーセナルのシャツにふさわしい選手を探すのは相当困難です。適切な人材がおらず、アントニオ・バレンシアに守備をお願いしているクラブのサポーターからすれば、この先どれだけ化けるのかわからない若いSBの存在は、うらやましい限りです。
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CLに出れないだけで移籍をする程度の忠誠心なら5000万ポンドを置き土産に出ていってくれて構わない!、と言いたいところですが彼クラスのSBの獲得は困難を極めます。3バックを継続するなら怪我がちなチェンバレンだけでは不安ですし。
アーセナルからバルサに移籍した選手の多くは成功してないぞ。
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Davinciさん>
絶対残したい選手ですよね。スパーズから獲らない前提となれば、同じようなレベルの選手は市場に出てこないでしょう。