バカヨコ獲得&大型補強報道のチェルシー…コンテ監督の2年めは「最強ユースからの抜擢」を期待!
さて、真ん中が決まれば、次の興味は骨折したアザールの左サイドをカバーする人材と、退団濃厚のジエゴ・コスタの後釜です。やたらと元気なスペイン紙「アス」は、ハメス・ロドリゲスとモラタのダブル獲得まであると主張しておりますが、エヴァートンFWロメウ・ルカクの古巣復帰という噂が消えないなかで、合わせて1億5000万ポンド(約210億円)の大盤振る舞いは現実的ではないでしょう。ユヴェントスの左SBアレックス・サンドロに5200万ポンド(約72億8000万円)を用意しているともいわれているなかでは、「ストライカーとサイドアタッカーをひとりずつ」が頃合いなのではないかと思います。
と、ここまでは「新戦力獲得による強化」を前提として話を進めてまいりましたが、私の注目はリーガ・エスパニョーラからの大型補強にはありません。来季のコンテ監督のチームづくりにおいて、ぜひ見せていただきたいのは「最強ユースの底力」。U-20ワールドカップでイングランドが優勝した直後ゆえ、テンションが上がりすぎているのかもしれませんが、「第2のヴィクター・モーゼス」の登場でさらに強くなったチェルシーが観たいのです。プレミアリーグ25ゴールの核弾頭ルカクか、あるいは同等の実力派ストライカーは獲るとしても、アザールの留守を預かるのがユース上がりの有望株なら拍手喝采です。
最も楽しみなのは、マンチェスター・ユナイテッドがヨーロッパリーグファイナルでビビらされたベルトラン・トラオレ。アヤックスで23試合9ゴールと結果を出したアタッカーは、2ヵ月の負傷離脱がなければ15ゴールでトップスコアラーだったドルベアに迫っていたかもしれません。ヒディンク監督には戦力としてカウントされていた21歳を、ウィリアンと併用しながらアザールの復帰を待つというのは無謀でしょうか。プレミアリーグ経験があるのは、大陸から初めて来る選手にはないアドバンテージ。昨季、10試合出場だったナサニエル・チャロバーよりも多くの決定的なシーンを創ってくれるのではないでしょうか。
ルカクとバチュアイがいるなら、3番手のストライカーはタミー・アブラハムでもいいのではないでしょうか。ズラタンとルーニーの次にラシュフォードがいたクラブのサポーターがいっているのですから…などと前のめりにいうと、プレミアリーグで何位でしたっけと斬られてしまいそうですが、チャンピオンシップで17位と振るわず孤軍奮闘を強いられたブリストルでの24ゴールは数字以上にスペシャルです。決める力だけを取れば、U-20ワールドカップで大会最優秀選手に輝いたソランケより上でしょう。チェルシーのUEFAユースリーグ連覇の原動力だったストライカーには、ハリー・ケインやラシュフォードのような鮮烈なブレイクを期待してしまいます。
さらに楽しみな選手を挙げれば、フィテッセでエールディヴィジ32試合9ゴールのルイス・ベイカー、昨季はプレミアリーグ6試合だったもののスケールの大きさを感じさせるロフタス=チーク、ポストテリーともいわれるU-20ワールドカップ優勝メンバーのクラーク=ソルター。いちばん戻ってきてほしいのは、2016年の夏にボルシアMGに2年という長期ローンで貸し出されたアンドレアス・クリステンセンですが、31試合フル出場とチームに欠かせない存在になった21歳のCBは、もう1年ドイツで活躍すればバイエルンから強烈なラブコールを受けるでしょう。ここで紹介したなかから、何人がコンテ監督に引き上げられるでしょうか。来季プレミアリーグの開幕戦では、スタメンよりもベンチに目がいってしまいそうです。(ティエムエ・バカヨコ 写真著作者/S. Plaine)
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全くもって同意です
とにかくユース出身者を見たい!プロの目で見てかなわないのだから、出さない理由もあるんでしょうけど、やっぱり生え抜きは応援したくなりますよね
中々現有戦力との兼ね合いも難しいんでしょうが、あくまで希望としてしばらくユース出身者の夢を見たいですね
そう考えると若手を抜擢しながらあの成績だったマンユナイテッドと、今のトッテナムはすごいなぁと素人ながら感心します
Bさん>
そうなんです。生え抜きの活躍は格別ですよね。チェルシー以外ではアーセナルとリヴァプールに期待しているのですが、なかなかブレイクしませんね。
Bさん>
そうなんです。生え抜きの活躍は格別ですよね。チェルシー以外ではアーセナルとリヴァプールに期待しているのですが、なかなかブレイクしませんね。