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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リュディガー獲得間近…となるとマノラスは⁉ ドタキャン事件の仕掛け人はホントにチェルシー?

クアドラードをユヴェントスに1730万ポンド(約25億6000万円)で売却し、クリスティアン・アツは620万ポンド(約9億2000万円)でニューカッスルへ。ベコヴィッチはボーンマス、ソランケはプレミアリーグ出場ゼロのままリヴァプール。レンタル先のアヤックスで23試合9ゴールと才能を見せつけたベルトラン・トラオレは、残ると思いきや880万ポンド(約13億円)でオリンピック・リヨンに移籍し、ナタン・アケは2000万ポンド(約29億6000万ポンド)をクラブに残してボーンマスに活躍の場を求めました。ライバルたちが新戦力獲得を次々と発表するなか、プレミアリーグ王者は放出のニュースばかり。ようやく発表された補強第1号のウィリー・カバジェロはいい選手ですが、あくまでもベゴヴィッチの穴埋めであり、守備力が強化されたわけではありません。

ロメウ・ルカクはロサンゼルスでバカンスを満喫中。ジエゴ・コスタのアトレティコ・マドリード移籍(試合出場は1月から可能)が決まるまでは、昨季プレミアリーグで25ゴールのストライカー獲得は保留されるのでしょうか。モナコMFティエムエ・バカヨコの商談は、ようやくメディカルチェックを残すのみというところまで漕ぎ付けたようで、「Goal.com」は移籍金3520万ポンド(約52億円)と伝えています。ゼニト入団を目前にしてメディカルチェックをドタキャンしたローマCBコスタス・マノラスは、サラーやウィリアンをぎりぎりで横取りしたチェルシーが得意技を繰り出したと報じられましたが、真偽のほどは定かではありません。ユーヴェのSBアレックス・サンドロは、「ザ・サン」が個人合意に至ったとぶち上げてからは続報はありません。

決まるといわれたいくつかの補強が、それぞれ数週間お預けとなっている現状に、サポーターのみなさんはやきもきされていることでしょう。そんなところに「スカイスポーツ」が、チェルシー懸案のCB獲得がほぼ決まったという情報を放り込んできました。イタリアの「スカイ」がキャッチした新戦力は、アントニオ・リュディガー。2015年の冬にもチェルシーが獲得に動いた190センチの長身CBです。

移籍金3340ポンド(約49億4000万ポンド)の5年契約で、440万ポンドのインセンティブ付き。ファン・ダイクやボヌッチなど大物獲得話がことごとく頓挫したといわれるチェルシーは、コンフェデレーションズカップ2017の決勝戦に出場予定のドイツ代表CBをロンドンに呼び寄せて、メディカルチェックを行うと報じられています。シュツットガルトに在籍していた3年前には700万ポンドといわれていたリュディガーですが、ローマでの活躍が評価され、お値段は4倍以上に膨らみました。これだけ具体的な情報を突きつけられれば、カバジェロに続く補強第2号は決まりと信じざるをえませんが、この話には気になるクエスチョンが2つあります。まずは、2014年10月25日の本ブログで紹介したリュディガーのコメントを再掲します。

「僕は、いつもプレミアリーグでプレイすることを夢見ている。ベルカンプやアンリに続いて、僕もアーセナルでプレイしたい。今も、暇があればアレクシス・サンチェスのユニフォームを着て、YouTubeでアーセナルの動画を観ているんだ。僕の心は、アーセナル一色だよ」

念のため確認します。行き先はノースロンドンではなく西、赤ではなくガチンコのライバルとなる青ですが、問題ないでしょうか。そしてもうひとつ、ここまで紹介した情報のなかに、未解決の問題が取り残されています。

「コスタス・マノラスのドタキャンは、誰が仕掛けたのか?なぜメディカルチェックをスルーしたのか?」

FFP遵守のためにローマが選手を売らなければならなかったのは確かですが、6月末までの帳尻合わせはモハメド・サラー売却でおそらくクリア。さらにここから、経済的な問題の解決というテーマではコスタス・マノラスとリュディガーをダブルで売る必要はないはずです。ローマは主力のDF2人を抜かれてもいいのでしょうか。マノラスに「ちょっと待った!」と声をかけたのがチェルシーだとすれば、破天荒すぎる「横取りのドタキャン」!? あるいは止めたのはローマで、「リュディガーがいなくなるから残って!」と思わず踏んだ急ブレーキ⁉

移籍関連のニュースはガセネタばかりとお嘆きの方もいらっしゃるようですが、それらはメディアが部数UPのために煽っているばかりでなく、実際に不可思議なことが起こったために「結果的にガセネタ」化しているケースも少なくないのだと思われます。ダヴィド・デ・ヘアがわがクラブのゴールマウスにいるのを観るたびに、フットボールの世界はゲーム自体も舞台裏も一寸先は闇だとしみじみ思う次第であります。それにしても、マノラス…!? ローマサポーターあるいはセリエAファンで、彼らのお財布事情に明るい方がいらっしゃれば、このたびの一連の「事件」についての考察をぜひお聞かせください。プレミアリーグファンである当方は、大量かつ複雑なチェルシー関連のニュースを読み解く作業で手いっぱいでございまして…。

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“リュディガー獲得間近…となるとマノラスは⁉ ドタキャン事件の仕掛け人はホントにチェルシー?” への2件のフィードバック

  1. makoto より:

    マノラスが破談になったのはサラリーの支払い方法が原因と報じられてますよ。
    マノラスサイドはユーロでの支払いを求めていたようですがゼニトサイドがルーブルでの支払いを譲らなかった為に土壇場で破談になったと。

    —–
    ファンファンさん>
    完全にゼニトマターで、他クラブ云々は関係なしということでしょうか。だとすると今度は、「ローマはリュディガーとマノラスを両方出す気だった」か、「チェルシーのリュディガー獲得報道はメディアの作文」かどちらかということになりますね。どう転んでも、驚きかモヤモヤがついてまわります。

  2. makoto より:

    かねてからマノラスの方が移籍濃厚だったのでリュディガーは非売品だとモンチは言ってましたね。
    実際インテルからのリュディガーへのオファーは拒否していたようです。
    マノラスの移籍が破談になったところでチェルシーがリュディガー獲得へ素早く動いたといったところでしょうかね。
    マノラスがすんなり残留するのかは疑問ですが。

    —–
    ファンファンさん>
    なるほど。これはもうひと悶着あるかもしれませんね。

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