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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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プレミアリーグは移籍決定ラッシュ!注目の若手と移籍金クラブレコードのMFが続々参入!

今週に入って、プレミアリーグのトランスファーマーケットは移籍決定ラッシュ。ストーク、ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン、サウサンプトン、ワトフォードらが続々と新戦力獲得を発表しました。昨季プレミアリーグで13位に沈んだストークは、シャルケ04からマクシム・シュポ=モティングをゲットしました。2013-14シーズンは岡崎慎司と同僚だったマインツ時代に2ケタゴールを2度記録しているストライカーは、シャルケでは9点、6点、3点とゴールを減らし、フリーエージェントとなっていました。189センチながらドリブルが魅力の選手で、アルナウトヴィッチが抜けた左サイドは彼の持ち場となるでしょう。トニー・スコールズCEOが「4年前にも獲ろうとした選手。彼はわれわれのターゲットだった」と語った期待の28歳は、前線の得点力不足を解決してくれるでしょうか。フレッチャー、ズマ、U-17イングランド代表DFジョシュ・タイモンに続く4人めを獲得したストークは、プレミアリーグの移籍金バブルに気づいていないような堅実な補強を続けています。

プレミアリーグ創設以降は初昇格となるブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンは、PSVのオランダ代表MFダヴィ・プレパーを獲得しています。非公開の移籍金について、「BBC」は600万ポンド(約8億7000万円)以上と報道。チャンピオンシップ暮らしが長かったクラブにとっては、この金額でもレコードとなるようです。2015年にフィテッセからオランダのトップクラブに移籍したMFは、エールディヴィジ67試合16ゴールと主力として活躍。リーグ優勝1回に加え、ヨハン・クライフ・スハール(オランダにおけるコミュニティシールド)を2回制したセントラルMFは、25歳ながらCLもELも経験している選手です。

クリス・ヒュートン監督は「ダヴィはフィテッセとPSVで素晴らしい経験を重ねている。オランダ代表やチャンピオンズリーグでも多くの試合に出場しているね」と、キャリアを絶賛。ボックス・トゥ・ボックスのMFは、攻守ともに軸となって活躍してくれるのではないでしょうか。GKマシュー・ライアン、DFにはズットナーとアレシュ・マテュ、MFパスカル・グロスとFWイジー・ブラウンを確保しているクラブにさらに必要なのは、33歳のグレン・マレーを上回る点取り屋と、以前に噂になっていた原口元気のような運動量が多いサイドアタッカーでしょう。

レフ・ポズナンのCBベドナレク以外に補強がなかったサウサンプトンは、ユヴェントスからガボン代表MFマリオ・レミナを引っ張ってきました。マルセイユでの活躍がイタリア王者の目に留まり、レンタル移籍から950万ユーロ(約12億4000万円)の買い取りオプション行使と順調にステップアップしたレミナは、昨季セリエAでは19試合2ゴール、先発8試合とレギュラーに定着することはできませんでした。新シーズンは、ボカ・ジュニオルスで神童と呼ばれたウルグアイ人MFロドリゴ・ベンタンクールが加わり、出場機会はさらに減る可能性大。23歳のMFにとってプレミアリーグは魅力的に映り、ユーヴェは1560万ポンド(約22億3000万円)なら悪くないディールだと判断したのではないでしょうか。セインツの移籍金におけるクラブレコードを更新したレミナは、ロメウとコンビを組んでセインツの中盤の舵取りを担うことになるでしょう。プレイの引き出しが多い選手でユーティリティも高く、ペジェグリーノ監督に重宝されるのではないかと思われます。

レスターはウェールズのU-17代表選手だった20歳FWジョージ・トーマスをコベントリーから獲得。ウェストハムは、スウェーデンのハルムスタッズBKで30試合8ゴール7アシストとブレイクした18歳のセルビア代表MFセアド・ハクサバノヴィッチを青田買い。ワトフォードは、移籍金1300万ポンド(約18億6000万円)という大盤振る舞いでU-20ブラジル代表FWリチャーリソンをフルミネンセから連れてきました。ブラジルの名門クラブで40試合10ゴール5アシストと頭角を現した20歳のストライカーは、チェルシーも注目していたといわれる将来のブラジル代表のエース候補です。プレミアリーグ上位クラブのワールドクラス獲得バトルも熾烈ですが、中堅・下位に加わる新戦力も有望株ばかりで侮れません。(エリック・マキシム・シュポ=モティング 写真著作者/Daniel Kraski)

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