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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アレクシス・サンチェス+ジルー=ムヒタリアン+オーバメヤン!? ガナーズの2つの商談は成立?破綻?

オーバメヤン、アレクシス・サンチェス、ウォルコット…。フランシス・コクランのバレンシア入りが決まって以来、プレミアリーグの移籍ゴシップの見出しは「日替わりガナーズ」状態です。ウォルコットはエヴァートン入団が正式決定。「BBC」は移籍金2000万ポンド(約30億4000万円)と伝えています。アレクシス・サンチェスは個人合意という報道もあり、マンチェスター・ユナイテッドのヘンリク・ムヒタリアンがノースロンドン行きを決意するかどうかだと報じられました。直近2日間で一気にヒートアップしたのがピエール・エメリク・オーバメヤンのアーセナル移籍志願報道です。「トランスファー・リクエストを提出(マルカ)」「ドルトムントに移籍を懇願(デイリー・ミラー)」「インスタグラムで、ジェイドン・サンチョにロンドンに連れて行ってくれとコメント(キッカー)」と、自作自演の移籍劇が展開されているというニュースが欧州横断で話題になっています。

さまざまな記事が飛び交っているなか、多くのメディアが共通して報じているのは「移籍金は5300万~6000万ポンド(約80億円~91億円)」「アーセナルはオリヴィエ・ジルー譲渡で移籍金の引き下げを画策」といったお金の話です。イギリスメディア「イブニングスタンダード」は、アーセナルの目論見について「プレミアリーグ179試合72ゴールのベテランストライカーに3500万ポンド(約53億円)をプラスして、ブンデスリーガ143試合98ゴールを手に入れようとしている」と報道。この金額は、マンチェスター・ユナイテッドと交渉中といわれるアレクシス・サンチェスの移籍金と一致します。アーセナルからすれば、1円もお金を動かさずにジルーとアレクシス・サンチェスを放出してムヒタリアンとオーバメヤンを獲得するという計算になりますが、この手の話がきれいに収まったのを見たことがありません。果たして、それぞれのディールはどんな着地になるのでしょうか。

プレミアリーグ23節のボーンマス戦を欠場したアレクシス・サンチェスのほうは、ヴェンゲル監督がクラブを離れると明言しており、残留というサプライズはなさそうです。マンチェスター・ユナイテッドですんなり決まらなかったとしても、チャンピオンズリーグに出場しているプレミアリーグのクラブに居場所を変えることになるのではないでしょうか。ムヒタリアンが首を縦に振らなかった際には、アーセナルはマルコムやオーバメヤンなど現在名前が挙がっている選手たちをゲットする交渉のアクセルを踏むのだと思われます。この推測が正しいとすれば、アーセナルの本命はムヒタリアン、その他の選手は二番手扱いということになります。

次に考えたいのは、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドが7番の話をまとめた場合の展開です。3500万ポンドとムヒタリアンを手に入れたクラブは、ジルーとオーバメヤンのトレードも実現させようとするのでしょうか。怪しいのは、こちらです。ヴェンゲル監督に決定権があるなら、18節までのプレミアリーグで判で押したかのように14試合に途中出場させたジルーを放出するという決断はしないのではないかと思います。もし、ガナーズがムヒタリアンとオーバメヤンをダブルで獲ったら、「アーセナルの経営陣が来季の指揮官を代える方向で考え、新戦力獲得を進めている」「ヴェンゲル監督が今季限りで現場を離れる意向を固めている」といったシナリオが裏側にあるのではないかと邪推してしまいます。

先日、「アーセナルがオーバメヤンを獲ったら、3-5-2へのシフトがあるかもしれない」と書かせていただいた際に、グーナーのみなさんからは「4-4-2がおもしろい」という声をいただきました。「スカイスポーツ」も「3-4-1-2あるいは4-4-2に回帰する準備ができているのではないか」と指摘しています。4-4-2となれば、名古屋グランパス時代のフラットな中盤4枚(岡山、浅野、デュリックス、平野…!)や、アンリとベルカンプが前線にいた時代を思い出します。ヴェンゲル監督が、アーセナルにおけるキャリアの最後に、輝かしい時代を彷彿とさせるフットボールを見せてくれたら…。エミレーツでのプレミアリーグ観戦時に、ハンカチが手離せなくなるかもしれません。何かと心揺れるアーセナル関連のニュースから目が離せない今日この頃であります。

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“アレクシス・サンチェス+ジルー=ムヒタリアン+オーバメヤン!? ガナーズの2つの商談は成立?破綻?” への6件のフィードバック

  1. yuto より:

    始めはまさかと思いましたがサンチェスのユナイテッド移籍が現実味を帯びてきましたね。
    あとはムヒタリアン次第といずれのメディアも報じていますが、ぜひとも決まってほしいです。(ライオラの発言からみるとムヒタリアンがあまり納得できていないように感じますが・・・)
    サンチェス加入によってマルシャル、ラッシュフォードがストレスを溜めるかもしれませんが、それを加味しても十分にチームにプラスを与える選手だと思います。

  2. tomo より:

    更新ご苦労様です。

    私は今冬にサンチェスの後釜と守備の整備を行うべきだと思っています。

    サンチェスの後釜の本命はご指摘の通りムヒタリアンでしょうね。例の代理人が騒いでいるようですが彼もアーセナルに加入することを前提により有利な条件を勝ち取ろうと動いているように見えます。全てアーセナルの希望通りになるとは言い切れませんが最終的にはアーセナルを選ぶでしょう。

    問題はその後です。何としても守備陣の整備に動くべきです。どちらかといえばこちらがメインだと私には思えます。言うまでもなく中盤センターとCBです。
    メディアの創作レベルすらありませんからね。本当に不安です。

    コクランを放出した中盤センターは守備のタスクを担える選手自体がいません。
    レギュラーと控えに絶望的な差があるCBは近未来の世代交代を見据えた補強が不可欠です。この補強を放置すれば・・・致命傷になると私は思います。

    タイミングとしては今冬しかないでしょうね。来季のCL出場権確保が難しいと言わざるを得ない状況ですから・・・来夏では獲得できる選手の選択肢が大きく減ってしまうということです。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    ムヒタリアンをアーセナルへの放出はあまりしたくないです。
    エジルとムヒタリアン相性良さそうですし。
    ただまぁ年齢を考慮してもサンチェスは魅力的ですよね。

    —–
    3500+ミキのトレードなんてあるはずないでしょ。少し考えたらわかる事だと思いますが

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    香川ファンですがオーバメヤンは週末のアウェーヘルタ戦チームに同行しないとプレカンで発表されたようです。ケガ病気はないようです。なのでドイツではアーセナル行きはほぼ決まったのかという風潮のようです。オーバ本人はドルトムントでのモチベーション全然ない感じですし、実際遅刻やらミーティングサボりやらで懲罰ベンチ外もありましたからね…メディアも追い出そうとしてるように自分には感じますし、クラブ側も素行が手に負えないけどいなくなられると致命傷なのもわかってるからジルーの名前があがってるのかなと感じます。主さまの見方、ドイツメディアとは見立てが違ってて参考になりました。ありがとうございます。

  5. makoto より:

    yutoさん>
    左右をマタを含めた4人でまわす、と考えればいいのでしょうね。

    tomoさん>
    概ね賛成ですが、私はCB、右サイド、中盤センターの順で考えていました。

    不知火さん>
    お互いプラスになりそうではあります。ミキファンとしては残念ですが。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    この時点での現地報道は概ねこれでした。誰に向かっていってます?

    プレミアリーグ大好き!さん>
    オーバメヤン離脱となれば、代役獲得は必須ですよね。

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    そんなめちゃくちゃな報道があったんですね。現地の記者にも馬鹿が多いのでしょうか。具体的にはどの記事をご覧になられたのでしょうか

    あと誰に向かっていってます?とはどういう意味なのでしょう。もちろんあなたに向かって言ってるのですよ?

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