プレミアリーグ復帰は叶わず…サンティ・カソルラ、ビジャレアル移籍決定!
12年に及ぶキャリアで、2ヵ月以上の長期離脱が1回しかなかったMFが最初につまずいたのは、2015年11月でした。膝の靭帯断裂という重傷で、プレミアリーグ15試合出場に留まったカソルラは、2016-17シーズンも10月にリタイアしてしまいます。今度は右足のアキレス腱損傷。当初は数週間のケガといわれていたのですが、完治の見込みなく、12月に最初の手術を実施しました。このときの予後が悪く、その後は感染症によるかかとの壊疽などに悩まされ、13ヵ月で10回の手術が必要となります。アキレス腱を8センチ失い、かかとの骨もなくなったカソルラは、右足切断の危機に追い込まれながらも、奇跡的に回復。EL準決勝のアトレティコ・マドリード戦で久しぶりにエミレーツのピッチに姿を見せ、ランニングする姿に声援が送られました。
プレミアリーグの終盤戦でプレイするのではないかという報道もあり、多くのサポーターが復活を期待したベテランMFは、ヴェンゲル監督に歩調を合わせるかのように、クラブを去ることになりました。公式戦180試合28ゴール46アシスト、しかし最後の3シーズンはプレミアリーグ23試合2ゴール。今でも忘れられないのは、2013-14シーズンのFAカップ決勝です。ハル・シティに8分までに2発喰らう苦しいスタート。チームが落ち着きを取り戻せたのは、17分にカソルラが決めた素晴らしいFKのおかげでしょう。さらに71分、カソルラの正確なCKから、こぼれ球をコシールニーが押し込んで同点。メルテザッカー、ギブス、アルテタ、ロシツキ、ポドルスキの姿が確認できる懐かしい試合は、109分のラムジーのボレーで決着します。類まれなるキッカーが演出した鮮やかな逆転劇。アーセナルが9年ぶりのタイトルを手に入れたメモリアルな勝利でした。
「サンティはいつも、私のお気に入りのひとりでした。彼が自然に見せてくれる両足の能力、思考とムーブメントのスピードは、近年のわれわれが見せた最高のパフォーマンスの中心でした。歓喜と自由をもたらす稀有な選手です。クラブへの貢献に感謝し、彼の将来の幸せを祈ります」(イヴァン・カジディス)
「素晴らしい時間を過ごしたクラブを去るのは悲しい。ここでの時間を愛している。特別なサポートをしてもらい、ともに過ごした特別な瞬間をずっと忘れない。これから寂しくなるね。ありがとう」(サンティ・カソルラ)
同僚ですら利き足がわからない左右の正確なキック、常に的確な状況判断。2015-16シーズンのプレミアリーグに、彼が最後までいれば、アーセナルはプレミアリーグ制覇を成し遂げていたかもしれないと今も思います。「彼は諦めなかった。みんながそれを知っている」。刺激的なニュースでしびれた頭に、前へ前へとボールを動かす小柄な19番が浮かんできます。ありがとうございました。おそらく「終の棲家」になるであろう古巣ビジャレアルで、もう一度最高のプレイを見せてください。ロンドンを愛し続けた34歳のMFの復活という素晴らしいニュースが海を越えて、イギリスのメディアの見出しを飾るのを楽しみにしています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新おつかれさまです。
また寂しくなりますね…。
プレーは言うに及ばず、楽しそうな笑顔が大好きでした。
ファン・ペルシが退団するなど、特に厳しい時期に移籍してきてくれたことにも感謝していました。
ロシツキもそうですが、実に「アーセナルらしい」選手がキャリアのピークでプレミアのタイトルを掲げられなかったことが残念です。
新監督の下での雌伏の時間があるのは織り込み済みですが、このような選手に喜びを与えられるようなチームになってほしいと切に願います。
ビジャレアルでの復活を祈っています。
Gracias Santi!
更新お疲れさまです。
カソルラはアーセナルの中でも大好きな選手の一人だったので残念です。
ハイライトの一つにFAカップのフリーキックがよく取り上げられますが、自分の中のハイライトはシティ戦のカソルラ無双ですね。
あの試合はカソルラの中でキャリアベストの試合だったんではないでしょうか。
あのドリブルは何度見ても鳥肌が立ちます。
ゴールを決めたあとに袖をまくってタトゥーにキスをするセレブレーションも印象的でした。
欲を言えばエミレーツのピッチでプレーするカソルラをもう一度見たかったですが、契約がある以上仕方ないのかもしれません。
新天地での活躍を願っております。
いつも楽しく拝見しております。
Goonerとしては、ファンぺルシやセスク、サンチェスのようにステップアップ的な退団にはある程度の免疫が出来ているのですが、ベンゲルやロシツキ、カソルラ(コクランもですかね)のように「上手くいかなくなってやむを得ず…」的な退団は、本当にこたえます。
新監督にしても選手獲得にしても、今はとにかく明るいニュースがアップされるのを待ちわびております…。
ジルー、ヴェンゲル、カソルラと今季は
私が最も好きだった選手、偉大な監督が去る事になり、
気持ち的に大ダメージです。ロビンやセスク、ロシツキーの
時をも凌ぐショック・・・。アーセナルの選手として、
もう一度カソルラのプレーを、笑顔が見たかった。