クラブ、監督、選手のオトナの関係。ありがとうダレイ・ブリント、忘れないFAカップ制覇!
ブリントの運命を変えたのは、2016年にやってきたジョゼ・モウリーニョ監督でした。読みのよさや臨機応変さよりも、強さと徹底度。ユーティリティよりスペシャリティを求める新監督の下では、ブリントは輝くことができませんでした。エリック・バイリーを獲得したモウリーニョ監督が、ブリントをCBで活かそうと考えていないのは明白でしたが、私はSBならチャンスはあると考えていました。2016-17シーズンはプレミアリーグ23試合1ゴール。優勝したヨーロッパリーグでは、レギュラーでした。
ところが、2017-18シーズンも重宝されるかと思いきや、指揮官が左サイドに据えたのは、ゴールに向かって曲げてくるクロスが魅力のアシュリー・ヤングでした。時にサラーですら完封してしまう強さが、モウリーニョ監督の好みだったのでしょう。ブリントの出番は激減し、プレミアリーグでの出番は7試合に留まりました。出番を失った選手に対して、アヤックスが支払う移籍金は1410万ポンド(約20億9000万円)。さらに活躍次第で最大1850万ポンド(27億4000万円)となるインセンティブが付いているといわれています。1400万ポンドの4年契約で連れてきたマンチェスター・ユナイテッドとしては、移籍金をそっくり回収という悪くない取引です。
最後のシーズン、ブリントが出場したプレミアリーグ7試合は全勝で、16ゴール無失点とパーフェクト。全試合スタメンだったチャンピオンズリーグのグループステージも、勝ち抜けが決まった後のバーゼル戦を落としただけで、5勝1敗の得点12失点3とチームは安定していました。モウリーニョ監督にしてみれば、強さに欠けるブリントは求めるタイプではなかったものの、長いシーズンのなかで彼をどう活かすかを、常に考えていたのではないかと思われます。ヨーロッパリーグとチャンピオンズリーグで主力としたのは、当たりの強いプレミアリーグよりも欧州で期待するという明確なメッセージだったのではないでしょうか。
マンチェスター・ユナイテッドとしては、1年延長オプション付きの4年契約で獲った選手に、当初の契約期間内はしっかり働いてもらい、オプションを行使してフリーエージェントを回避したうえで、4年前と同額で売却。ブリントのほうは、最初の監督に重用されたものの、真逆といっても過言ではない次の監督には主力として扱われず、しかし腐ることなく出場した試合でベストを尽くしてチームに貢献しました。前任者の遺産を預かったモウリーニョ監督は、ファーストチョイスではないと明確にしつつも最低限の活躍の場を担保し、いたずらに売り値を下げずにアヤックスに返すところまで全うしています。
クラブ、監督、選手それぞれのプロフェッショナリティが感じられた4年間。ダレイ・ブリントという素晴らしいタレントを、晴れやかに送り出したいと思います。ありがとうございます。2015-16シーズンのあなたは最高でした。クリスタル・パレスに苦戦しながら、延長で振り切ったFAカップファイナルは、苦しい季節を過ごしていたクラブにとって、今もなお忘れえぬステージです。勝手知ったるアヤックスでも、若手の手本となる背中を見せ続けてください。クラブに多大な貢献をしてくれた17番のサッカー人生が、実りあるものになることを祈っています。
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賢く冷静で、歓喜の瞬間には情熱も見せる姿が好きでした。ファン・ハール監督時代には、ゆくゆくはキャプテンを任せてもいいかなと思える存在でした。ユーティリティー性の高さからベンチにいてくれればひとまず安心!感も素晴らしかったです。ありがとうブリント!
アヤックスにとってはフェイエノールトのカイトのようになってほしんだろうね。オランダ人にとっては母国帰還はちょっと早いような気もする。W杯で株を上げたプレミアのベルギー人はレアル移籍なだけにオランダの没落を感じますね。
ブリントのような、サッカーIQの高さでチームに貢献する選手を全く使いこなせないのがモウリーニョのらしさ。
不幸な、余りにも不幸な巡り合わせだったと言うしかない放出。残念です。。
makotoさんのアツい気持ちが伝わって来ました。
オランダでもがんばってください!
フィジカルの不足を賢さで補う大好きな選手でした。
イケメンで私の彼女も大好きな選手でした笑
苦しい時期にクラブのためにがんばってくれた選手だけにこれからも活躍してほしいですね。
アヤックスもそうですがオランダ代表の復活にも彼が一役買ってくれたらと思うところです。
ファーストチョイスではないにせよ、どの選手の穴も埋められる貴重な選手の一人でした。
彼がいなければ、時に野戦病院と化していたベンチはどうなっていたことか…。アヤックス復帰ということですが、今後の活躍を期待したいところです。