イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「プレミアリーグで若手を使ってほしい」…代表監督の願いを叶える有望株をピックアップ!

「次世代に向けて、既に3~4人のいい選手がおり、プレミアリーグでタレントを発掘できる。イングランドの未来はとても明るい」。ジョゼ・モウリーニョ監督が健闘を称え、2022年が楽しみと語ったイングランド代表ですが、現場を預かった指揮官は危機感を抱いているようです。「プレミアリーグのマネージャーには、勇気が必要。ファーストチームで若い選手たちにチャンスを与えてほしい」。U-17とU-20がワールドカップを制覇し、U-19は昨年の欧州チャンピオン。U-21こそ、昨夏のユーロのセミファイナルで敗れたものの、ユース世代の強化は確実に成果につながっています。問題は、20歳前後の選手たちがトップリーグで場数を踏めるかどうかでしょう。世界中からワールドクラスが集まるプレミアリーグにおいて、サウスゲート監督の問題提起は古くて新しいテーマです。

2022年のカタールでは、ロシアで得点王に輝いたハリー・ケインが29歳、スターリングは28歳、ラシュフォードは24歳。中盤では26歳のデル・アリと28歳のエリック・ダイアーがフットボール選手としてのピークを迎えます。後方を見ると、サウスゲート監督に抜擢されたマグワイアが29歳で、ジョン・ストーンズと守護神ピックフォードは28歳。ベスト4に進出したチームのレギュラーメンバーとスーパーサブが8人も残り、他国からうらやましがられるスカッドを揃えられそうです。

モウリーニョ監督がいうように、いいベースがあるのは間違いないのですが、こんな問いを投げかけられたらどうでしょうか。「このメンバーで、ブラジルやフランス、ドイツに勝てるのか?」。ロシアでセットプレーが冴え渡ったイングランドは、相手を崩してゴールを陥れたシーンが1回しかありませんでした。「前で奪って縦に攻める」「インサイドMFとWBのコンビネーションでサイドを崩す」など、コンセプトは明快だったサウスゲート監督のチームは、チェンジオブペースや意外性のある仕掛けを欠き、決定力にも問題を抱えていました。創造性が感じられるスターターは、デル・アリのみ。ジェラードの視野の広さや、ランパードのようなゴールセンスを持つスケールの大きい選手は見当たりませんでした。若き監督の危機感は、理解できます。成長感がある若い選手たちが、プレミアリーグで揉まれて伸びてくれなければ、より高いクオリティも選手層の厚さも手に入れることはできません。

2018-19シーズンに、ブレイクが期待できる中盤の若手は誰でしょうか。私が注目しているのは、ベルギー戦で最もアグレッシブだったロフタス=チーク(チェルシー)、パスセンスがあるハリー・ウィンクス(トッテナム)、20歳にしてプレミアリーグ58試合出場のトム・デイヴィス(エヴァートン)、ユーティリティが魅力のメートランド=ナイルズ(アーセナル)、怪物レフティと評判のライアン・セセニョン(フラム)。ドリブル、パス、シュートのいずれも申し分ないマン・シティの逸材フィル・フォーデンも、出番さえあれば急成長を期待していいでしょう。

前線に目を移せば、昨季最終節でプレミアリーグ初ゴールを決めたU-20ワールドカップMVPドミニク・ソランケ(リヴァプール)、大器の予感漂うカラム・ハドソン=オドイと、来季こそゴールを量産してほしいタミー・アブラハム(いずれもチェルシー)。セルチックで負傷に苦しんだパトリック・ロバーツは、才能を開花させることができるでしょうか。3-4-3や4-3-3なら、ビッグクラブに引き抜かれるかもしれないジャック・グリーリッシュ(アストン・ヴィラ)もおもしろいと思います。サイドを主戦場とするドミニク・カルヴァート・ルーウィン(エヴァートン)とデマライ・グレイ(レスター)は、ゴールシーンを増やすことが課題です。

最終ラインの注目は、アレクサンダー・アーノルドとジョー・ゴメス(リヴァプール)、ベン・チルウェル(レスター)あたりでしょうか。イーサン・アンパドゥ(チェルシー)やアクセル・トゥアンゼベ(マンチェスター・ユナイテッド)は、DF充実のチームゆえ、なかなか出場機会を得られないのではないかと思われます。

GKピックフォード、DFタルコフスキー、マグワイア、ジョン・ストーンズ、WBチェンバレン、セセニョン、MFロフタス=チーク、デル・アリ、フィル・フォーデン、最前線にはハリー・ケインとカラム・ハドソン=オドイ…。今は頼りなく映る11人かもしれませんが、4年後は輝いていると信じましょう。ハリー・ウィンクスやトム・デイヴィス、グリーリッシュ、アーノルドも捨てがたく、もちろんスターリングにも期待しているのですが、スケールの大きさが感じられて底を見せていない選手を優先してみました。いかがでしょうか。3バックがコンサバですね…。

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“「プレミアリーグで若手を使ってほしい」…代表監督の願いを叶える有望株をピックアップ!” への5件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    更新有難うございます。
    若手の育成、早い時期からトップチームで経験を積ませたい。代表を預かる立場からすれば当然の提言ですが、監督連中はまず自分の首とプレミア残留が第一目標。リーグ全体の年棒の高騰はさらに海外の有力選手の獲得に向かうでしょう。
    彼ら若手は自らの力でベンチ、スタメンを獲得するか、ブンデス,フランスなどで武者修行するしかないのでは。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    プレミアでプレーしてないですがドルトムントでプレーするジェイドン サンチョも期待出来ますね。観る者を虜にするスキルフルなプレーと切れ味鋭いドリブル、冷静なフィニッシュが持ち味でまだ18歲。既にデビューしてます。そういう意味では若手の起用に積極的なドイツ、フランスあたりに武者修行といのも今後の選択肢としてありかと。

  3. ペップの街 より:

    本家fab4だってハンブルグのキャバレーで経験を積みリバプールに凱旋したのですから。関係ないか(w)

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    若手自身が実力を持続しなければ出番与えても意味ないと思う
    ファンハールは色んな若手を使ったけどみんな知ってるのはラッシュフォードだけでは
    ユナイテッドやアーセナルの若手が試合に出て印象的な活躍をして期待するもピークはその試合で消えてしまう
    長く穴だったマクネアより出番少ないけど活躍したポースウィックの方が良い印象の人は多いと思う
    マクネアだって最初は活躍してたから出番いっぱい貰ったけどそれが良かった様には思えない

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    若手自身が実力を持続しなければ出番与えても意味ないと思う
    ファンハールは色んな若手を使ったけどみんな知ってるのはラッシュフォードだけでは
    ユナイテッドやアーセナルの若手が試合に出て印象的な活躍をして期待するもピークはその試合で消えてしまう
    長く穴だったマクネアより出番少ないけど活躍したポースウィックの方が良い印象の人は多いと思う
    マクネアだって最初は活躍してたから出番いっぱい貰ったけどそれが良かった様には思えない

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