マジですか!? エヴァートンが狙うリシャルリソンに、ワトフォードは5000万ポンドを主張!
ヤヌザイ、ザハ、パコ・アルカセル、ジェリー・ミナと有力選手獲得の噂はあるものの、交渉が進展しているという報道なきまま、マーケット締め切りまで残り20日。ここにきてようやくオファーを出したと伝えられたのは、ワトフォードの快足アタッカー、リシャルリソンです。1年前、ワトフォードにいたマルコ・シウヴァ監督がフルミネンセから呼び寄せた選手で、プレミアリーグ初年度は37試合5ゴール。最初の12試合で5発叩き込んだものの、マルコ・シウヴァ解任の後を継いだハビ・グラシアの下ではノーゴールに終わりました。鋭いドリブルは魅力的ですが、フィニッシュに粗さが目立ち、完成するまでにもうしばらく時間が必要といった印象でした。
「エヴァートンが3500万ポンド(約51億円)を提示」と聞けば、多くのファンが、昨今の移籍金の高騰ぶりを見ればやむなしと受け止めるのではないかと思います。ところが、ワトフォードが要求したのは、遥かに上をいく金額のようです。「BBC」と「スカイスポーツ」は、プレミアリーグ14位のクラブが5000万ポンド(約73億円)を主張していると報じています。3年前、無名だったアントニー・マルシアルを獲得したマンチェスター・ユナイテッドが、10代の選手として史上最高額となる3600万ポンドを費やしたという話に、現地メディアは騒然としました。モナコで35試合9ゴールと、頭角を現したばかりのアタッカーには高すぎる、と。ワトフォードで決めた5ゴールが自己ベストのリシャルリソンが、昨夏のモー・サラーを1000万ポンド以上も上回る額で取引されるとなれば、相場観を完全に変えてしまったパリとネイマールを恨むしかありません。
21歳のブラジル人FWが、フルミネンセからワトフォードに来たときの移籍金は1300万ポンド。エヴァートンのクラブレコードは、1年前にギルフィ・シグルズソンのためにスウォンジーに払った4500万ポンドです。リヴァプールが獲ったシェルダン・シャキリは1300万ポンド、ウェストハムがゲットしたドルトムントのヤルモレンコは1750万ポンド。若さは武器とはいえ、実績を考慮すればエヴァートンの提示額が精一杯ではないでしょうか。「リシャルリソンに対する投資は、大きなギャンブル」と解説している「BBC」は、トフィーズが相手の要求額に歩み寄る可能性が高いと予測しています。
ネイマール以前には、法外のひとことで片付けられたであろう金額にたじろぐとともに、出番が減りそうなルックマンやカルヴァート・ルーウィンといった若いイングランド人選手たちの行く末を憂える次第であります。エヴァートンが大金を費やすべきは、レイトン・ベインズ33歳、アシュリー・ウィリアムズ33歳、ジャギエルカ35歳と高齢化著しい最終ラインではないかと思うのですが、いかがでしょうか。リシャルリソンが素晴らしい選手なのは間違いないのですが…。本件、しばし静観です。(リシャルリソン 写真著作者/Agencia de Noticias ANDES)
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エバートンに最も必要なのはマグワイア。ネクストワンダーボーイセセニョンが獲れたらヒャッハアァー。
あと、本気でロフタスチークも欲しい感じの今日この頃です。