イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ザハの本命はチェルシー⁉ 主力が軒並み残るサッリ監督のチームはかなり強そうです…!

一昨日、「トッテナムがウィルフリード・ザハに4500万ポンドのオファー」というニュースが出回っていたのですが、やはり伝統と信頼の「ザ・サン」。コートジボアール代表FWの本命はノースロンドンではなくウェストロンドンだったようで、「デイリー・ミラー」「エクスプレス」などのチェルシー移籍報道にかき消されてしまいました。最新の報道によると、昨季プレミアリーグ29試合9ゴールのアタッカーは、チェルシー入りを熱望しているとのこと。複数のメディアが、ザハはチームメイトにクラブを出たいと話したと報じています。

これが実現したら、大変なことになります。「Whoscored」がまとめているデータを見ると、プレミアリーグ2017-18シーズンにおける1試合あたりのドリブル成功数は、1位がエデン・アザールの4.9で、2位がザハの4.1。リーグ屈指の鋭利なナイフが、2本ともチェルシーに渡ることになるのです。ペドロが新しい契約書にサインし、モラタは29日に生まれた双子のメモリアルナンバーとなる「29」に背番号を変更。サッリ監督が「ウィリアンは残る」と語っており、現地メディアの移籍ゴシップ欄を賑わせたチェルシーの前線は、キーマンが全員残留という形で着地しそうです。

アザール、カンテ、ウィリアン、クルトワ、ケーヒル…昨季プレミアリーグで5位に終わり、チャンピオンズリーグ出場権を失ったクラブは、主力の大量離脱の危機に晒されているといわれていました。これらの報道が沈静化したのは、7月14日にマウリシオ・サッリ監督の就任が発表されてからでした。「アザールの成長をサポートしたい」と語った新監督をクラブはバックアップ。レアル・マドリード、バルセロナ、パリ・サンジェルマンからのオファーに対して、高額の移籍金を主張して1歩も譲らず、ワールドクラスのアタッカーと中盤のダイナモ、アンタッチャブルなアンカーは一気に残留に傾きました。

唯一去就が不透明なのはクルトワですが、プレミアリーグ経験があるピックフォードやバトランドを獲れなければ、スペインとの交渉も打ち切ることになるでしょう。ロフタス=チークの処遇については、指揮官が「彼のプレイを3~4回しか見たことがないので、合流を待たなければならない」といっており、海外のクラブにローン移籍する可能性があります。コンテ監督との確執で居場所を失ったダヴィド・ルイスも、青いシャツで新シーズンを迎えます。「彼の態度がとてもうれしい。チームにとって重要だ」と語るサッリ監督の頭のなかには、ブラジル人DFを活かす形が描けているのでしょう。

今のところ、主力として期待される新戦力はジョルジーニョのみですが、チェルシーの最大の補強はチームにフィットしていなかった選手たちの蘇生なのかもしれません。昨季はプレミアリーグ出場2試合に終わったロス・バークリー、5試合のエメルソン・パルミエリ、13試合3ゴールと真価を発揮できなかったオリヴィエ・ジルー。10試合しか出られなかったダヴィド・ルイスも、ここに加えておきましょう。さらにザハが加われば、スカッドのクオリティは確実にUPします。一時は、クリスタル・パレスが7000万ポンド(約101億円)を要求しているといわれておりましたが、5000万ポンド前後で収まるのではないでしょうか。問題なく払える額だと思われますが、ドリブラー獲得に伴い、バレンシアから声がかかっているといわれるバチュアイを放出することになるかもしれません。

1ヵ月前には、新シーズンのチェルシーはCL出場権争いまでと評価を下げていたのですが、一昨年のプレミアリーグ優勝メンバーが軒並み残って、ザハとジョルジーニョが加わるとなれば、「優勝争い」にステイタスを上げたくなります。クリスタル・パレスのエースは、念願のビッグクラブ移籍を実現させるのでしょうか。トランスファーマーケットの閉幕まで、残り6日です。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ザハの本命はチェルシー⁉ 主力が軒並み残るサッリ監督のチームはかなり強そうです…!” への4件のフィードバック

  1. C より:

    主力がごっっそり移籍⁉️から一転残留ですか。
    後はジエゴ・コスタに匹敵するストライカーさえいれば強敵になりますね。
    レスターの戴冠の翌年の不振はある程度理解できるものの、チェルシーの翌年は意外でした。テリーやランパートが去った今、誰が精神的な支柱となるのでしょうか

    —–
    ザハ来たらチェルシーはアツいですね!
    チェルシーには世界屈指のポストプレーヤーであるジルーがいるので、相乗効果で大幅な戦力アップが見込めそうです。
    ただ折角サッリが監督なので、サッリ・ナポリで多用していたワンタッチプレーを活かすためにフリックが得意なアザールをトップにコンバートして欲しい気もしますけどね。
    ザハ、アザール、ウィリアンのスリートップを中盤で操るジョルジーニョ…!
    まあ、もうちょいオドイを見てみたい気もしなくもないのですが…

  2. エミリー より:

    結局チェルシーは手堅くやりますねぇ(笑)
    まあ、アザールがいなくなるつもりでやってかないといけないわけですからね、裏では全開だったのでしょうね。
    ICCで視たかぎりですが、サッリ監督の面構えは戦う男の顔でした。
    こりゃチェルシーは強いぞ、やれやれです。

  3. nor より:

    アザール残留だと出番はなさそうですが、ICCのオドイは魅力的でした。反面29番になるモラタはチャンスをことごとくミス、誰がフィニッシュしてくれるのか不安になりました。イグアインのコメントからすると、サッリは欲しがりフロントが難色というような表現でしたので、今季はモラタ、ジルー(ザハ?)でいきたい感じなのでしょうか。ELなので仕方ないとは思いますが。

  4. パチ より:

    メルテンス・インシーニェ・カジェホンが破壊力抜群だったので、自分もCさん同様アザールトップで見たい派ですね。
    ただカジェホン枠でペドロが今シーズン活躍するかなと思っているのと、個人的にザハよりオドイをもっと見たい、サッリも今シーズンオドイはトップチームだと言ってるしってことで、自分はオドイ・アザール・ペドロの3トップとか見てみたいかなと。

    優勝争いは、ジョルジーニョがシティに行ってたら磐石だなと思っていたんですが、チェルシーも参加できそうですね。プレ見る限りジョルジーニョ効果はかなり大きそうだなと…。

コメントを残す