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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「デニス・スアレスは来るのか?」「ラムジーは?」…エメリ監督の対応がおもしろい!

「デニス・スアレスはアーセナルに入団間近なのですか?」
「知らない」
「スアレスは来たがっているのでは…」
「(遮って)これから4ヵ月の間に、われわれの力になってくれる何人かの選手を獲得するべく、クラブが動いてくれていると思う。移籍市場でCBを獲るというのは簡単な話ではない。マヴロパノスが戻ってくるしね。重要な選手と契約できるなら、そうするよ。おそらくそれは、左右のウイングでひとりだ。サインするのはクオリティをもたらしてくれる選手だけだよ」
「ちなみにスアレスはウインガーですか?それとも真ん中?」
「セヴィージャで私と一緒にやってたときは、左右いずれかのウインガーだったね」

エ、エメリさん、それ、「ウインガーがほしいからデニス・スアレスを獲るぜ!」といっちゃってませんか?

「アーロン・ラムジーの状況について…」
(遮って)彼の最もいいところは、今日見せてくれたようなコミットメントとパフォーマンスだね。私にとって最重要なことだ。すべての選手のプレイぶりと連携を誇りに思っている。今日の環境に適応してくれたのは喜ばしいことだ」

「ラムジーの状況に関するアップデートは…」
「それぞれの試合について考え、準備している。みなさんとサポーターにいえるのは、このコンペティション(=FAカップ)の始まりだということ。選手たちが示してくれた経験とメンタリティを誇りに思う。彼の状況?知らない」

知らん…て、最初にいえや!とツッコミたくなるエメリ監督の秀逸なボケを実況中継させていただきました。アーセナルの公式サイトより、ブラックプールに0-3で勝った後のプレスカンファレンスでの一問一答です。マンチェスター・ユナイテッドに急接近されているプレミアリーグ5位のクラブですので、サブと若手の選手を起用して悠々と勝った試合について聞くより、今後の補強や注目選手の動向について探りたくなるジャーナリストたちの気持ちはよくわかります。いや、それにしてもエメリさん、かわし方がベタすぎませんか…!意訳すると、「デニス・スアレス…察してよ」「ラムジー…その話はイヤなんだよ」といった感じでしょうか。

「スカイスポーツ」は、バルセロナでラ・リーガ出場2試合のデニス・スアレスはサイン寸前と報道。2011年からの2シーズンをマンチェスター・シティで過ごし、決まれば5年半ぶりのプレミアリーグとなるスペイン人MFは、バルベルデ監督の構想外につきローンといわずとも格安で獲得できそうです。ウイング、トップ下、セントラルMFとユーティリティの高い選手ですが、エメリ監督はエジルやミキの不在を埋める選手として期待しているのでしょうか。現地の評判をチェックすると「アンドレ・ゴメスがエヴァートンに行ったみたいに、プレミアリーグの中堅クラブなら」といった声もあり、リスキーな補強を活かすも殺すもエメリ次第といった雰囲気が感じられるのであります。

懸案のCBについては、マヴロパノスのブレイクに期待し、無理には獲りにいかない方針のようです。12月には、エリック・バイリーやガリー・ケーヒルを獲りにいくという話が出ておりましたが、プレミアリーグ4位以内を争うライバルから冬に引っ張ってくるのは難しいでしょう。ユヴェントスでセリエÅ出場5試合に留まっているメフディ・ベナティアにコンタクトを取っているという報道もありますが、こちらはラムジーにユーヴェ入りの話があり、見返りということで出た名前ではないかと思われます。ラムジーがイタリアに渡るとしても、シーズン終了後になる見通しで、ミランがライバルといわれているなかでベナティアを冬に連れてくるのは難易度が高そうです。

コシールニー、ムスタフィ、ホールディング、マヴロパノスがいて、夏にはホールディングが戻ってくるポジションゆえ、この先の最終ラインをまかせられる大物でなければ獲らなくてもいいでしょう。アーセナルの冬の補強は、エメリ&サンレヒコネクションで連れてくるデニス・スアレスのみと見ておりますが、いかがでしょうか。エメリ監督の話の逸らし方がおもしろかったので紹介しました…という体の記事になってしまいました。バルサの25歳が決まれば、すぐにレポートしますが、公式のトップニュースはハマーズとのロンドンダービーを制したアーセナルレディースですね…。

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“「デニス・スアレスは来るのか?」「ラムジーは?」…エメリ監督の対応がおもしろい!” への2件のフィードバック

  1. エミリー より:

    移籍先がユヴェントスだとすれば。ラムジーにはいい選択でしょうね。未だに残留はないのかと思ってしまいますが、これ以上アーセナルにいてもチーム・選手双方に中途半端な結果しか残らないような気もします。

    アッレグリがこの先も監督で居続けるのであれば、多くのタイトルを取り、多くを学べるのではないかと。CRとプレイできるのも大きな魅力だろうし。結果ラムジーの一人勝ちになるような気もしますがそれはそれで。

    ユーロでベスト11に選ばれるような選手に能力がないわけはないんだよなぁ。
    Rマドリー、ユーヴェ、バイヤンミュニック、PSGから声のかかる選手に能力がないわけはないんだよなぁ。
    マイフェローグーナーズの彼に対する辛辣な評価は理解できるんだけど。結局は使い方、使われ方だったのか。

    悲惨な骨折からの復活、例の確変シーズン、FAカップの2つの決勝ゴール。いろんな意味でウィルシャーと二人、アーセナルの象徴のような選手でした。そして二人とも去るという。

    一度トレイラとセンターで組ませて欲しかったけど出ていくのであればまぁ。早く決着させてほしいものです。

    ちな代わりに来るデニススアレス君はいい選手なんすかね?

    —–
    リバプール×アーセナルの試合の前に、両チームのスカウトマン?に、お互いのチームから欲しい選手を1人選んでもらうという企画記事を読んだのですが、アーセナルはべた褒めでファンダイクを選択、かたやリバプールは、アーセナルに欲しい選手はいない。でした(泣)強いて言うならオーバメヤンという自信たっぷりの回答。
    クロップが数年かけて揃え、鍛えたメンバーはたしかに凄いですが、なめられたもんだと腹が立ちましたね。
    ですが、腹は立つけど、たしかに多くのピースが優勝を目指すにはいまひとつ役者不足の感は否めないんですよねぇ。
    才能というより、安定感とか信頼感という面でも。

    急な高望みはせず、エメリ監督の欲しいピースを的確に揃え、信じて任せてみるしかないので、腹をくくって見守るのみです。

  2. アン より:

    デニス・スアレス正直?です。
    そこまで要りますかね。。
    であれば、トップ下、アンカーもこなせるバネガを取りにいってほしい。
    CBはフンメルスに夢を抱きましたが、無いですね。。
    マヴロパノス期待してます。

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