新戦力の条件はお手頃価格!? アーセナルの補強予算が少ない理由と巻き返しのポイント!
2000年代前半には、マンチェスター・ユナイテッドとプレミアリーグの覇権を争っていたアーセナルですが、15年が過ぎた今、ライバルクラブとの力の差が開き始めています。彼らと同様に苦しい時期に突入しているマン・ユナイテッドのほうが、先に立ち直る可能性が高いのではないでしょうか。アーセナルの深刻な課題は、強化にかけられる費用があまりにも少ないこと。リヴァプールやトッテナムが年間1億ポンドを超える利益を出しているなかで、2017-18シーズンの総収入が前年比90%とダウンしているクラブは、高額の移籍金で売却できる選手がいないどころか主力を無料で手離すケースも多く、商業収入もレッズやブルーズの2/3と完全に頭打ちになっています。
CLに出場できないためテレビ放映権料や賞金が目減りし、スポンサーからの収入も伸びず、新戦力の獲得予算を捻出できなくなり、プレミアリーグで勝てなくなる…。悪循環に入ったチームを預かったウナイ・エメリは、よくがんばったと思います。峠を越えたベテランと不安定なムスタフィ、本職ではないメートランド=ナイルズで何とかやりくりしながら、TOP4フィニッシュとEL制覇の可能性を最後まで残したのですから。しかし来季は、さらに状況が厳しくなります。チェフは引退、ベテラン勢はひとつ歳を重ね、ベジェリンとホールディングの完全復帰は未定。エジルやミキを売れれば、投資余地は増えますが、アーセナルが望む額でオファーするクラブが現れる可能性は低そうです。
パフォーマンスが落ちた選手を売れないとすれば、エメリ監督とスカウトができることは限られます。マーケットで原石を発掘し、彼らと既存の若手を伸ばすこと。グエンドゥジ、ルーカス・トレイラ、メートランド=ナイルズ、ブカヨ・サカ、ジョゼフ・ウィロック、エミール・スミス・ロウ、エディ・エンケティアなど将来性があるタレントを、5000万ポンドでほしがられる選手に引き上げなければなりません。スアレスにプレミアリーグ得点王を獲らせ、コウチーニョをトップレベルに育てて高額で売りさばいたリヴァプールは、サラー、ファン・ダイク、アリソンらを加えて欧州の頂点に立ちました。若手を伸ばして残す選手と出す選手に仕分けるトッテナムも、売却益で次世代の主力を手に入れています。
「BBC」のゴシップコーナーで現地メディアのニュース一覧を見ると、アーセナルがマーケットで競合している相手は、ビッグ6ではなくウェストハムやエヴァートンになりつつあります。これは、まずい。とはいえ、高い選手に手が出せない状況は変わりません。予算がないなか、売るも買うも絶対に失敗できない夏の補強。華やかなニュースが多いリヴァプール、トッテナム、マン・シティや、アザール売却でがっつり稼いだチェルシーに目を奪われながらも、緊張感が高いアーセナルからも目が離せないのであります。(ダヨ・ウパメカノ 写真著作者/Werner100359)
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
アーセナルがずるずるとガチの古豪になっていきそうで怖い
投資しようにもFFPに加えて、STCCの規定もあるので難しいですね・・・
売却益も取らないのに、選手の給与は高騰。
給与問題を解決するのが何より優先しないと。あまりにもくそすぎる。
商業益も伸びないし、完全にマネージメントの問題と確信する。
エジル、ムヒタリアン、ムスタフィあたりには格安でもサヨナラしないと未来はない。
中々深刻の状況なので、将来はエバートンやウェストハムと同格のクラブになりそう
ここはオーナーがヤバいからね。自分の事しか考えてないから、クラブの利益より自分の利益を優先する。
ウパメカノがそんな値段で取れたら争奪戦だと思いますけどね。