もうひと花咲かせてほしい。ダニエル・スタリッジ、トラブゾンスポル入団決定!
2006年にマンチェスター・シティでプロデビューを果たしたスタリッジは、チェルシー、ボルトン、リヴァプールでプレミアリーグ218試合76ゴール。最も素晴らしかったシーズンは、SAS(スアレス・アンド・スタリッジ)と呼ばれて怖れられた2013‐14シーズンでした。プレミアリーグ29試合21ゴールという出色のスタッツで、イングランド最高のストライカーと目された24歳のスピードスターが、その後の5シーズンでリーグ戦73試合19ゴールという低調な数字に終わるとは想像できませんでした。
2014‐15シーズンに、スアレスというパーフェクトな相棒を失ったスタリッジは、前線で孤軍奮闘しながらケガとの戦いを余儀なくされます。臀部、太腿、ハムストリング、ふくらはぎ、鼠蹊部、足首、ヒザ。30回を超える負傷で、トップフォームをキープするのが難しくなってしまい、2016‐17シーズンからは別人でした。トップギアに入ると並のCBを軽々と置き去りにしていた快足ストライカーは、前線に張り付いて駆け引きをするプレーヤーとなり、ゴールシーンは激減。以前の彼なら、サラー、マネと3トップを形成してクロップサッカーを体現するのは難しい仕事ではなかったはずですが、30代半ばの老獪なストライカーのようになった今は、流動的なプレイでアタックを牽引するフィルミーノの代役は務まりませんでした。
2017‐18シーズンは、リヴァプールでプレミアリーグ9戦2発、結果を出したかったWBAへのレンタルで6戦ノーゴール。昨季は7節のチェルシー戦で決めたスーパーミドルしか目立ったプレイがなく、プレミアリーグ18試合2ゴール、公式戦27試合4ゴールに留まりました。36節のハダースフィールド戦と翌週のニューカッスル戦のスタメンが最後のチャンス。消えている時間が長かったスタリッジが、運動量が求められるチームで活かされる術がないのは明確でした。
イングランド代表における通算成績は、26試合8ゴール。一世を風靡したという言葉が大げさではないストライカーとしては凡庸な数字です。2013年1月にリヴァプールに入団してから、翌シーズンのプレミアリーグ2位躍進までで公式戦49試合35ゴール…たった1年半の輝きでしたが、あの頃の彼は「リーグ屈指の」と表現したくなるワールドクラスでした。
ありがとうという言葉が、自然に浮かんできます。負傷しやすくなった体質を克服するために、食事、トレーニングとあらゆる努力をしてきたという話を聞くと涙腺が緩みます。トルコでひと花咲かせた後、Jリーグに来てくれないかと密かに期待しているのですが、いかがでしょうか。彼のもうひとつのセールスポイントであるクレバーなプレイは、若い選手たちの手本になるのではないかと思うのです。まずは、「トラブゾンで復活」ですね。現地からハイライト映像が届くのを楽しみにしています。
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更新ご苦労様です。
スタリッジはお気に入りの選手で、レッズのゲーム観戦時には、彼が出場していなくても背番号15のユニフォームを着て観ていました。SAS時代が眩しい選手でしたが、昨シーズンのチェルシー戦などがあるように、スーパーな一発を決めてくれる魅力的な選手です。コウチーニョとコンビネーションもしかり、ケイタとの相性も良かったように見えましたが、チームカラーもありますから退団は既定路線だったのでしょう。レッズ退団は残念でしたが、ヨーロッパチャンピオンの一員として去っていく事ができたので少し気持ちは収まります。トルコでもう一度輝いて欲しいです。頑張れスタリッジ!
いつも鋭くて優しくてサッカー愛に満ちた記事をありがとうございます