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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「既に合意」「セリエA有利」と情報錯綜…マンチェスター・ユナイテッドがジョレンテ獲得⁉

ロメウ・ルカクがイタリアに去り、マーカス・ラシュフォードに最前線を託すことになったマンチェスター・ユナイテッド。21歳のエースは、プレミアリーグ開幕節のチェルシー戦で2発と順調な滑り出しを見せていますが、サブの層が薄いのが気になります。17歳のメイソン・グリーンウッドには成長が感じられるものの、プレミアリーグ通算出場5試合で未だノーゴール。マルシアルを中央にまわすと、サイドの突破力を失うことになります。

ディバラ獲得に失敗したスールシャール監督のチームが、前線のやりくりをどうするのかと注目していたのですが、プレミアリーグで実績のあるベテランストライカーを引き入れる可能性があるようです。フェルナンド・ジョレンテ、34歳。「ガゼッタ・デロ・スポルト」「ザ・サン」が、スパーズとの契約が満了になったスペイン人と2年契約で合意と報じている一方で、「デイリー・ミラー」はセリエA行きをにらんでオファーを保留としており、「デイリー・メール」はよくある噂と受け流しています。

情報が錯綜していますが、まずはジョレンテの足跡を押さえておきましょう。アスレティック・ビルバオに9シーズン在籍した後、29歳でユヴェントスに移籍。セリエA2シーズンで65試合23ゴールという数字を残し、セヴィージャで冴えない1年を過ごした後、スウォンジーのオファーを受けてプレミアリーグに参入しました。ウェールズでは33試合15ゴールとエースの責任を果たしたのですが、クラブは15位に沈み、ジョレンテはトップクラブでプレイするというキャリアを選択しました。

217年夏、スパーズ入団。ハリー・ケインのバックアッパーという難しい役回りとなり、プレミアリーグ2シーズンで36試合2ゴールに終わりましたが、CLや国内カップでは見事にチャンスを活かしています。マンチェスター・シティとのCL準々決勝セカンドレグで、CKを腰に当てて押し込んだゴールは、ライバル対決の勝ち抜けを決める貴重な一撃でした。昨季公式戦トータル35試合8ゴール5アシストは、胸を張れるスタッツです。この夏、2年契約を満了してフリーエージェントとなったストライカーは次なるステージを探しており、ラツィオ、ナポリ、インテル、フィオレンティーナなどセリエA勢が狙っていると伝えられています。

遅れて参入したマンチェスター・ユナイテッドですが、ジョレンテから見れば、声をかけてくれているクラブのなかでは最も出場機会が期待できそうです。ロングフィードが届くと高い確率でCBに競り勝ち、ワンタッチで味方につなぐポストプレーは、ラシュフォードにはないクオリティ。ポグバ、マタ、ルーク・ショーらにとって、周囲にいい選択肢がないときのわかりやすいターゲットとして機能してくれるのではないでしょうか。

ルカクを放出し、アレクシス・サンチェスも戦力外としたクラブは、サラリーの額で争う展開となれば、セリエAのクラブには負けないでしょう。フットボール人生の終わりが見え隠れしているベテランにとって、次のクラブがトップレベルで戦う最後の場となるかもしれません。何を大事にして選ぶかで、行き先は変わります。勝手がわかってきたプレミアリーグか、いい思い出があるイタリアか。イギリスメディアの見立てが分かれた争奪戦の着地が見えたら、再度お伝えしたいと思います。(フェルナンド・ジョレンテ 写真著作者/Богдан Заяц)

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