「スカイスポーツ」が総括!「アレクシス・サンチェスはなぜうまくいかなかったのか?」
「Where did it go wrong?」。彼はどこで、道を誤ったのか…。「スカイスポーツ」の問いかけは、マンチェスター・ユナイテッドで彼が陥った極度の不振について、外形的な理由しか語られてなかったじゃないかと突き付けているように感じられます。例えば「プレミアリーグNo.1のサラリーというプレッシャー」「アーセナル時代のような自由を与えられなかった」「チームメイトとなじめなかった」「燃え尽き症候群」。これらは的外れではないのでしょうが、オールド・トラフォードでボールロストが急激に増えた理由としては、いささか芯を食っていない感があります。
「彼は常に限界を超えるまでプレイし、ゴールを決め、粘り強く戦うフォワードだと思ってたけど、絶対的な災難に見舞われてしまった。アレクシス・サンチェスに何が起こったのかわからない。バルセロナとアーセナルで何年もプレイしてきたのを見た。そしてマンチェスターにやってきた。何があったというのだろうか」。ガリー・ネビルさんが、多くのプレミアリーグファンが抱いている率直な気分を代弁してくれています。1年半の在籍で、プレミアリーグ32試合3ゴール。マンチェスター・ユナイテッドの7番を背負う8か月前に、アーセナルの年間最優秀選手に輝いたアタッカーのスタッツとは思えません。
この疑問について解明を試みたのは、「スカイスポーツ」のフットボールジャーナリスト、アダム・ベイトさんです。「マンチェスター・ユナイテッドでは、アレクシス・サンチェスの役割は不明確だった」「多才な選手だが、それまでのキャリアではクリエイターというよりストライカーだった。しかしマンチェスターでは、創造性を加えることを求められた」。ガナーズには、メスト・エジルとオリヴィエ・ジルーというセルフィッシュなプレイをしない2人の相棒がおり、SBがスペースを創ってくれていたのに対して、マン・ユナイテッドにいたのは自ら獰猛にゴールを狙うロメウ・ルカクで、MFやSBのサポートを受けることもなかったというわけです。
2016‐17シーズンにプレミアリーグ38試合24ゴールという数字を残したときは、90分あたり3.6本のシュートを放っていたアレクシス・サンチェスは、マンチェスター・ユナイテッドでは半分以下のシュート数に留まりました。「ペップ・グアルディオラなら、アグエロの周囲を動き回るモバイルフィニッシャーと見做していただろう」と語るベイトさんに、ロビン・ファン・ペルシも同調しています。「彼は守備的なチームに入ってしまった」。サー・アレックス・ファーガソンのチームで活躍したOBは、「ディフェンスのタスクを求められた7番は、SBとの連携なきままに孤立し、敵陣でプレイする機会を増やそうと無謀なドリブルを試みるようになった」と主張しています。
ベイトさんのアナライズに戻りましょう。ファン・マタのサポートを受けられる時間が長ければ、ゴールゲッターとしての才能を披露するチャンスに恵まれたかもしれないと語るジャーナリストは、「アーセナルでは、チームメイトにチャンスを与えるよりも頻繁にシュートを打っていた。ユナイテッドでは、ショットよりもチームメイトのチャンスメイクに徹した」とレポート。「やがて彼はドリブルを止めた。常に何かを起こそうと目論み、ゲームを構築していた男はその責任を放棄した」。この見立ては、自信喪失がベースにあるとしたアーセン・ヴェンゲルの指摘とも符合します。
「アレクシス・サンチェスの強みは、イニシアティブを取り、ドリブルし、周囲を動かすこと。自由に動いて主導権を握ることが大事で、自信を失ったときに最も脆弱になる」。
マンチェスター・ユナイテッドの栄光のシンボルとされた背番号7は、しばらくは空位になるのでしょう。無念ですが、これもまたフットボールの世界でしばしば起こることです。今回の決断が、彼らしさを取り戻すための適切なステップになることを願ってやみません。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
インテル行き、決まったんですね。
良かった良かった。
彼の不振に関しては、ヴェンゲルさんのコメントがすべてな気がしますね。
馬鹿にしてる訳じゃなく、センスのある子供がストリートでサッカーやってるのの、壮大なる延長がサンチェスのプレーだと思います。
最近のインテルがどんなチームか、まったく知らないですが、彼もそんなに残りのキャリアは長くはないだろうし、楽しくプレー出来ると良いですね。
エジル サンチェスがベンゲルのもとで輝いてたのを思い出すとベンゲルは選手の輝かせ方を知っていたのかなと改めて感じました。
守備構築のできるトレーナーが手元にいれば違う未来もあったんですかね。
ユナイテッドでのプレースタイルが合わなかったというのもありますが単純にサンチェスのアジリティが年齢により低下したというのも原因かなと思っています。
サンチェス自身もそれがわかっていたからパスで連携して崩そうと試みてたけどユナイテッドにはそのビジョンを共有できる選手がマタくらいしかいなかったから結果が出なかった。
コパアメリカ見る限りドリブルは全盛期より落ちましたがいまだに足元の技術はトップクラスですのでインテル行ったら活躍するんじゃないでしょうか。
しかし、スールシャールには呆れました。サンチェス出す余裕なんてチームにないはずなのに。グリーンウッドが控えの筆頭ってチャンピオンシップじゃないんだからさ‥。
間違いなく冬までには解任だと思います。
いままで色々な憶測が流れましたがそれでもアーセナル時代の輝きは忘れられません
闘争心に溢れ、一人だけ倍速のようなドリブルから力強いシュートを決める
アンリとファン・ペルシの幻影を完全に払拭したガナーズの希望
あの頃のサンチェスのプレーを見ると今でもドキドキします
イタリアでもう一度あの頃の鮮烈なプレーを見せてほしい