イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

補強はどこまで進む!? 現地メディアが「チェルシーにふさわしい5人」をピックアップ!

エディソン・カバーニ、ムサ・デンベレ、ダヴィド・アラバ、ウィルフリード・ザハ、ナタン・アケ。補強禁止のペナルティが解除され、1年ぶりに新戦力獲得が可能となったチェルシーについて、イギリスメディア「FourFourTwo」が有力候補としてリストアップした選手たちです。強化すべきポジションは、前線と左SB。挙げられた名前のなかで、最も現実感がないのは、8000万ポンドともいわれる高額移籍金がネックになるザハでしょう。プレミアリーグNo.1ドリブラーを獲得できれば、ウィリアンとペドロのベテラン勢が抜けても盤石となりますが、ハドソン=オドイやプリシッチがいるポジションは、冬に動かなくても問題ありません。

逆に最も盛り上がるのは、ナタン・アケの復帰です。2016-17シーズンの冬のマーケットでボーンマスにレンタルされ、そのまま完全移籍に切り替わったCBは、2017-18シーズンから2年連続でプレミアリーグ全試合出場を記録しました。今季はケガに見舞われ、プレミアリーグ22節までで17試合出場に留まっていますが、最終ラインを統率する不動のレギュラーとしてエディ・ハウ監督の信頼を得ています。ズマはパスワークに難があり、フィカヨ・トモリはポカが目立ち、クリステンセンはフィジカルに長けたストライカーへの対応に不安あり。リュディガーの相棒が定まらないチェルシーに、長短のパスを的確に出せるレフティが加われば、速攻のクオリティは格段に上がるのではないでしょうか。

左SBをこなせるのもナタン・アケの魅力で、3バックの左に置いてもおもしろい存在です。彼を呼び戻せれば、ランパード監督の選択肢が増えるのではないかと思われます。「FourFourTwo」は、「ダヴィド・アラバについて、チェルシーはプレミアリーグにおける新たなチャレンジという誘惑によって動かせると考えており、移籍金6000万ポンド(約86億円)を見込んでいる」とレポートしていますが、プレミアリーグをよく知るオランダ人の古巣復帰のほうがリアリティが感じられます。CBの頭数が揃っている現在のチームでは、当初は左サイドを託すことになりそうです。マルコス・アロンソとエメルソンに納得していないといわれる指揮官は、スペイン人SBのほうを手離すのではないでしょうか。

夏になればフリーエージェントで獲得できるカバーニは、ムバッペ、ネイマールにイカルディまで加わったチームで控えにまわされており、リーグアン9戦2ゴールという彼らしくない数字しか残せていません。バチュアイとジルーが支持されていないチームに移れば、タミー・アブラハムへのプレッシャーを緩和させる存在として要所で使われることになるのでしょう。ブルーズは、以前からカバーニを評価していたと伝えられていますが、32歳の獲得を急ぐでしょうか。「カバーニは、レオナルドSDとの面談で1月の移籍を認めさせようとしている」「マンチェスター・ユナイテッドがマーカス・ラシュフォードとアントニー・マルシアルをカバーする役割として欲しがっている」という情報もあり、ライバルの動き次第では速攻に転じる可能性もなきにしもあらずです。

ムサ・デンベレについては、オリンピック・リヨンが「1月のマーケットにおける獲得に興味を抱いているクラブがあるという報道を知ったが、夏と同様に選手をキープし続けたい」というステートメントを発表。「4000万ポンド以上なら」というゴシップも流れましたが、19試合11ゴールのエースを冬に強奪できるとは思えません。ザハもまたしかりで、半年前にアーセナルとエヴァートンのオファーを退けたクリスタル・パレスの堅守を攻略するには時間が足りないでしょう。夏に動くとなれば、ザハ獲得を熱望といわれているジョゼ・モウリーニョとのダービーマッチと化すかもしれませんが、現状は左SBとストライカーの刷新が優先でしょう。

最終ラインの安定感と前線のオプションを手に入れられれば、ランパード監督のチームはTOP4フィニッシュに近づきそうです。残り2週間で、強化はどこまで進むでしょうか。マーケットでも速攻を得意とするクラブの立ち回りに、引き続き注目してまいります。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“補強はどこまで進む!? 現地メディアが「チェルシーにふさわしい5人」をピックアップ!” への3件のフィードバック

  1. ランパードが好き より:

    アケの獲得にはあまり魅力を感じません、現状降格圏まで落ちたボーンマスでも傑出したパフォーマンスは見られず、元々チェルシー育ちということと左SBとCBをこなせる利点性を優先しすぎてる気がします。ディオップにしてもまだまだ荒削りな選手で現状トモリやズマもいるなかで必要なタイプとは思いません。
    左SBは来夏になればチルウェル辺りが本命として獲得のチャンスもあるでしょうし、CBも含めて高額な金額でもチームのクオリティーを確実に高める即戦力のタイプが必要だとは思うのですが

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    足元のあるレフティがCBに入れると、後ろからの展開力が上がると思いますが、チェルシー最大の弱点であるセットプレーからの失点が増えると思います。
    欲しい、欲しくないで言ったら勿論欲しいですが、その代わりに誰かを放出(或いはベンチ外)にさせてしまうのであれば、二つ返事で欲しいとは言えなくなります。
    それよりもSTとLSBですよね。特にアスピが左に入っている時、敵陣の深い位置でボールを持っても手詰まり感が凄いのが毎試合気になっているところです。まぁ右利きなのでしょうがないんですけど。
    ただ本命のチルウェルは冬は出さないだろうし、誰かを放出しない限りは最終ラインは暫くはこのままですかね。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    ザハとファンダイクが同じ年齢ってマジかよ……

コメントを残す