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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

行き先はプレミアリーグ!? ユーヴェでゴール量産のヴラホヴィッチが退団するといわれる理由。

2021-22シーズンの後半戦はセリエA15試合7ゴール1アシスト、今季は10試合6ゴール1アシスト。入団から10ヵ月で、公式戦トータル36試合16ゴール4アシスト。鮮やかなゴールシーンとスタッツを見た人の多くは、ユヴェントスのドゥシャン・ヴラホヴィッチ獲得は成功だったと思うでしょう。

しかし今、彼らの間にはすきま風が流れていると報じられています。「CBSスポーツ」のレポーター、ベン・ジェイコブスさんによると、ユーヴェは売却を検討しており、ヴラホビッチと代理人は退団の可能性を否定していないそうです。ストライカーを物色しているプレミアリーグのクラブは、もちろんこの話をキャッチアップしています。

「フットボールイタリア」の記事から、クラブと選手が新たな道を模索する理由を紹介しましょう。2022年1月、7100万ポンドとオプションでサインしたユーヴェは、ヴラホヴィッチの負傷を懸念しているとのこと。ワールドカップの直前に内転筋を痛めたストライカーは、長期間にわたる鼠径部の炎症を解決できておらず、いつリタイアするかわからない状態にあるようです。

もうひとつは、ユヴェントスの財政的な問題です。2021年の会計の不正を疑われているクラブは、トリノの検察官、FIGC、UEFAの調査を受けており、11月29日には経営ボードが総辞職。唯一残ったマウリツィオ・アリバベーネCEOも、1月に延期された株主総会を終えたら、再建のスペシャリストであるマウリツィオ・スカナヴィーノ氏にバトンを渡すことになっています。

ユーヴェの混乱を追跡したジャーナリスト、アラスデア・マッケンジーさんが「FourFourTwo」に寄稿したレポートを読むと、2021-22シーズンの赤字はイタリアレコードとなる2億2000万ポンド(約365億円)。プレミアリーグのビッグクラブが、買い値と同等のオファーを提示したら、検討せざるをえない状況です。

ヴラホヴィッチにとっても、経営陣の総入れ替えは由々しき事態です。負傷に悩まされているストライカーは、チャンピオンズリーグの早期敗退や、マックス・アッレグリ監督の戦術に対してもフラストレーションを溜めていると伝えられています。

プレミアリーグのクラブは、ヴラホヴィッチ獲得に本腰を入れるでしょうか。ロナウドのサラリーを支払う必要がなくなったマンチェスター・ユナイテッドは、PSVのコーディー・ガクポを4300万ポンドで獲れるなら、そちらを優先しそうです。1年前にユーヴェとの争奪戦に敗れたアーセナルも、ムドリクとの比較検討で、高額の移籍金に難色を示すのではないでしょうか。

アーセナル、バイエルン・ミュンヘン、チェルシー、パリ・サンジェルマンが注視していると報じた「デイリー・メール」は、「マンチェスター・ユナイテッドは、このディールに真剣に取り組むはず」とレポート。「フットボールロンドン」は、エミレーツは歓迎すると伝えています。

フットワークが軽そうなのは、これといったターゲットがいないチェルシーですが…。ゴンサロ・ラモスやラファエル・レオンより、獲得のハードルが低いストライカーは1月に動くのでしょうか。ロンドンとマンチェスターの動向に注目です。


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