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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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現地報道は「チェルシーは獲得間近」…エンソ・フェルナンデスの移籍金はプレミアリーグレコード!

バディアシル、ダトロ・フォファナ、アンドレイ・サントス、ジョアン・フェリックス、ムドリク、マドゥエケ、マロ・グスト。チェルシーが冬のトランスファーマーケットで投じた2億1600万ポンド(約348億円)は、ぶっちぎりのワールドレコードです。

これまでの1月の最多額は、2022年のニューカッスル。トリッピアー、マット・ターゲット、ダン・バーン、ブルーノ・ギマランイス、クリス・ウッドに9300万ポンド(約149億円)を費やしています。今、振り返ると、これはいい補強ですね。プレミアリーグ3位という現在の強さの礎は、1年前に築かれたのです。

いや、話を戻しましょう。チェルシーの冬の出費は、過去のレコードの倍額以上というとんでもない数字に膨らんでいます。これで終わりかと思いきや、最後にプレミアリーグレコードを更新するディールが成立する寸前となっているようです。

「スカイスポーツ」が合意間近と報じているのは、ベンフィカのエンソ・フェルナンデス。ワールドカップを手にしたアルゼンチン代表のセントラルMFは、1月の上旬に破談が伝えられていました。当時の記事を読むと、「バイアウト条項に記載されている1億560万ポンド(約170億円)を呑んだチェルシーは、3回の分割払いをベンフィカに断られた」とあります。

その後、別なターゲットを追いかけていたブルーズが初心に帰り、4週間前と同じ条件交渉が再開という流れです。ベンフィカは、ローンも分割も拒否。ファイナンシャルフェアプレーと税金が気になるチェルシーは、分割払いを懇願しています。エンソ・フェルナンデス自身は、プレミアリーグ参入希望。ロンドンで、サラリーが上がるのを期待していると伝えられています。

何しろバイアウト条項なので、クラブと本人が合意したうえで、設定された額を用意できれば、ベンフィカに拒否権はありません。「コナー・ギャラガ―をエヴァートンに4000万ポンドとアドオン500万ポンドで売却」という話がまとまれば、チェルシーは最終手段に打って出る可能性があります。

「スカイスポーツ」によると、ベンフィカが狙っているのは、22歳のセントラルMFと新契約を結んでバイアウト条項の額を引き上げ、夏のマーケットでレアル・マドリードやバルセロナに売るというシナリオだそうです。話は理解できるのですが、それにしても1億5000万ユーロ(=1億3200万ポンド)とは…!

リーベルプレートの2シーズンで53試合12ゴール9アシスト、ベンフィカはたった半年で29試合4ゴール6アシスト。スタッツを見ると実績豊富とはいえず、ジャック・グリーリッシュの1億ポンドというプレミアリーグレコードを更新するべきとは思えません。

いや、そんなことを気にするフェイズはとっくに過ぎているのでしょう。「スカイスポーツ」のカヴェ・ソルヘコル記者は、「獲得するために、チェルシーは何でもするといっている。希望は6回の分割払い。多額の初期費用を払ったうえで、5回を分割というスキームを持ちかけている」とレポートしています。

猛烈なスピードで馬車は走り、われわれは必死にしがみつくしかない…。今はただ、最終日の着地に注目するしかありません。これが決まれば、カンテ、ジョルジーニョ、ツィエク、ロフタス=チークは、来季が始まる前に出ていくのだろうなと思いながら。(エンソ・フェルナンデス 写真著作者/Hossein Zohrevand)


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