偏愛的プレミアリーグ見聞録

ノッティンガム・フォレストがローンで獲ろうとしているオブライエン、クリスタル・パレスが狙っているシュツットガルトMFアハマダ、フォレスト入団が濃厚なシェルヴェイ、スパーズがスポルティングCPと合意に達したペドロ・ポロ。そしてジョアン・カンセロ、モイセス・カイセド、エンソ・フェルナンデス。

「BBC」の「トランスファー・デッドラインデーLIVE」が、注目のターゲットの名前を挙げています。果たして、何人が「DONE DEAL」となるでしょうか。締め切りの23時まで、残り16時間。プレミアリーグファンが一喜一憂する長い1日が、いよいよ始まりました。

現地は朝の8時30分。サイモン・ストーン記者は、メディカルチェックを終えたペドロ・ポロの交渉は複雑で時間がかかるといっています。今回のデッドラインデーは動き出しが早く、「レスターのターゲットはジャック・ハリソンとオーストラリア代表DFハリー・スーター」「フラムはトリノのMFサシャ・ルキッチを800万ポンドで獲得する見通し」といった情報が続々と配信されています。

「先週末、カンセロとペップ、そしてチームメイトの何人かの間で、いくつかの問題が発生した」という「デイリー・メール」のレポートを紹介しているのは、「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタインさん。タイムラインで話題になっているのは、ジョアン・カンセロが離脱するかどうかではなく、「マン・シティは新たなSBを獲得するのか」です。

9時に届いた「DONE DEAL」はノリッジ。アーセナルのウインガー、マルキーニョスのローン移籍が決まりました。ああ、サイモン・ストーン記者が「カイセドはどこにもいかない」といい切っています。ガナーズに関する興味は、「ジョルジーニョを獲るのか？」にシフトしたようです。

「パリ・サンジェルマンがツィエク獲得の交渉を進めている」と配信されたのは、9時45分。残り13時間を切ると、「アーセナルがジョルジーニョ獲得で合意」「チェルシーは、ロンドンのライバルからの1200万ポンド（約19億3000万円）のオファーを受け入れた」「18ヵ月の契約で、1年延長のオプション付き」というニュースが舞い込んできました。

10時20分には、ファブリツィオ・ロマーノさんのツイートが掲載されています。「アトレティコ・マドリードがトッテナムからマット・ドハーティを獲得。ローン移籍で、買取オプションはなし」。これが事実なら、ペドロ・ポロも決まったということになります。

11時30分には、ジョアン・カンセロのバイエルン入りが正式に発表されました。6150万ポンド（約99億円）の買い取りオプション付きローン移籍。攻撃力においては、プレミアリーグ屈指の存在だったSBが水色のシャツで戦う姿を見ることはないでしょう。直後、ツィエクのパリ行きが暗礁に乗り上げ、エンソ・フェルナンデスは進展なしと伝えられています。

12時を過ぎ、サウサンプトンがウィンガーのカマルディーン・スレマナの獲得でレンヌと合意。2200万ポンドにアドオン260万ポンドという条件だそうです。リヴァプールのナット・フィリップスは、コナテがハムストリングを痛めてリタイアしたため、残留濃厚。タイムラインは、カンセロの移籍とエリクセンの長期離脱といった話題で盛り上がっています。

前日まで動いていた話が午前中に片付き、夕方まで静かになるのはデッドラインデーあるあるです。エリクセンが4月下旬まで不在となるマンチェスター・ユナイテッドが動き出し、バイエルンのザビッツァーをローンで獲ろうとしているようです。15時をまわると、トッテナムのCBジェド・スペンスがレンヌに貸し出されるという話が届きました。どうやら、決定のようです。

18時になり、リーズのジョレンテがローマへ。チェルシーとベンフィカの交渉の出口が見えていないなかで、エンソ・フェルナンデスはメディカルチェックに向かったといわれています。おお、サイモン・ストーン記者が、「サビッツァーがマンチェスターに向かっている」というネタをぶち込んできました。

残り時間は4時間。長くなりますので、続きは【中編】でお伝えします。