2023.06.12 移籍ニュース2023-24移籍ニュース
ティーレマンスはアストン・ヴィラと契約合意!アーセナル移籍が実現しなかった理由は…?
昨年の夏、獲得間近といわれていたアーセナルは2位に躍進。最後の年と思い定めて残ったレスターは、18位に沈んでしまいました。開幕からの7試合で1分6敗という最悪のスタートを嘆きながら、「今の状況が悪いからといって、残留を後悔しない」と語っていたユーリ・ティーレマンスは、プレミアリーグのビッグクラブから声がかからなかったようです。
昨日、公式サイトで契約合意を発表したのはアストン・ヴィラ。ヨーロッパカンファレンスリーグの出場権を獲得したクラブは、レスターで2年連続のEL出場を果たしたティーレマンスにとって、ステップアップとはいえないでしょう。思えばこれまで、浮き沈みが激しいキャリアでした。最初の失敗は、2017年の移籍です。
アンデルレヒトのユースで育ち、2013年7月にプロデビューしたティーレマンスは、2016-17シーズンのジュビラープロリーグとチャンピオンズプレーオフで37試合13ゴール13アシストという素晴らしい数字を叩き出しました。当時、オファーがあったのはアーセナルとモナコ。ノースロンドンは中盤の競争が激しすぎると考えたベルギー代表MFは、リーグアンのクラブを選びました。
モナコがアンデルレヒトに支払った移籍金は2500万ユーロ(当時のレートで1800万ポンド)。あの時代のフランスでは、なかなかの高額です。ところが、即戦力として期待された20歳のMFは、リーグアン27試合ノーゴールとフィットせず、現地メディアにシーズン最大の失敗と書き立てられました。2年めの冬には、レスターにローン移籍。ここから再度、彼の人生は輝き出します。
プレミアリーグで過ごした最初の半年は、13試合3ゴール5アシスト。ブレンダン・ロジャース監督の信頼を得たプレーメイカーは、2019年の夏にクラブレコードの4000万ポンドで完全移籍にシフトしました。入団2年めのプレミアリーグでフル出場を果たしたティーレマンスは、2021年5月15日にクライマックスを迎えます。
FAカップ決勝の相手は、トーマス・トゥヘル率いるチェルシー。トロフィーの行方を決めたのは、63分に彼が決めた美しいミドルシュートでした。この直後のチェルシー戦とトッテナム戦のどちらかに勝って、TOP4フィニッシュを実現できていれば、8番の人生はまったく違うルートを辿っていたはずです。
2019-20シーズンから2年連続で、最終節の敗戦によって5位に転落。2021-22シーズンを8位で終えると、アーセナルが5年ぶりのオファーを提示しました。一時は獲得寸前といわれながらも、前線とフルバックを優先したアーセナルは見送り。現地メディアは「フリーエージェントになる今年の夏に、リトライする」と報じていました。しかし…。
不振のチームとともに調子を落としたティーレマンスに対して、アーセナルが興味を継続しているといわれていたのは、冬のマーケットが締まるまででした。デクラン・ライスが本命と伝えられるようになった2月以降は、メディアの記事から名前が消えていきました。26歳になったコントロールタワーは、2023年の公式戦をノーゴールで終えています。
ティーレマンスにとって、アストン・ヴィラはどういう位置づけなのでしょうか。「デイリー・メール」「ガーディアン」など現地メディアは、「ローマ、ミラン、ガラタサライより条件がよかった」「ウナイ・エメリ監督から、連日の電話で口説き落とされた」と伝えています。
ここからは私の想像ですが、6年前にガナーズではなくモナコを選んだ彼にとっては、CL出場権よりも「勝手知ったるプレミアリーグ」「指揮官の熱望」「出場機会」のほうが優先順位が高いのではないかと思います。もしかすると、リヴァプールのマック・アリスター獲得は、ヴィラ入団の後押しになったのかもしれません。
そう考えると、レスター残留が決まった後のこの言葉も、「サラリーなどの条件が合わなかった」といった一般的な解釈とは違う意味合いが浮かんできます。「プロジェクトは、常に正しいものでなければならないと考えている。だからこの夏は移籍しなかった」。ガナーズの問題は、ウーデゴーアやジャカ、トーマスの存在だったのか?
実際のところは、どうなのでしょうか。ミランでCLとセリエAにときどき出るより、ヴィラでずっとピッチにいたほうがいいと考えたのなら、今回の移籍は適切な選択になる可能性が高いといえます。何はともあれ、今は「ヴィラ入団決定、おめでとう」です。バーミンガムのクラブは、チェンバレンも引き入れようとしているとのこと。来季も要注意ですね。
昨日、公式サイトで契約合意を発表したのはアストン・ヴィラ。ヨーロッパカンファレンスリーグの出場権を獲得したクラブは、レスターで2年連続のEL出場を果たしたティーレマンスにとって、ステップアップとはいえないでしょう。思えばこれまで、浮き沈みが激しいキャリアでした。最初の失敗は、2017年の移籍です。
アンデルレヒトのユースで育ち、2013年7月にプロデビューしたティーレマンスは、2016-17シーズンのジュビラープロリーグとチャンピオンズプレーオフで37試合13ゴール13アシストという素晴らしい数字を叩き出しました。当時、オファーがあったのはアーセナルとモナコ。ノースロンドンは中盤の競争が激しすぎると考えたベルギー代表MFは、リーグアンのクラブを選びました。
モナコがアンデルレヒトに支払った移籍金は2500万ユーロ(当時のレートで1800万ポンド)。あの時代のフランスでは、なかなかの高額です。ところが、即戦力として期待された20歳のMFは、リーグアン27試合ノーゴールとフィットせず、現地メディアにシーズン最大の失敗と書き立てられました。2年めの冬には、レスターにローン移籍。ここから再度、彼の人生は輝き出します。
プレミアリーグで過ごした最初の半年は、13試合3ゴール5アシスト。ブレンダン・ロジャース監督の信頼を得たプレーメイカーは、2019年の夏にクラブレコードの4000万ポンドで完全移籍にシフトしました。入団2年めのプレミアリーグでフル出場を果たしたティーレマンスは、2021年5月15日にクライマックスを迎えます。
FAカップ決勝の相手は、トーマス・トゥヘル率いるチェルシー。トロフィーの行方を決めたのは、63分に彼が決めた美しいミドルシュートでした。この直後のチェルシー戦とトッテナム戦のどちらかに勝って、TOP4フィニッシュを実現できていれば、8番の人生はまったく違うルートを辿っていたはずです。
2019-20シーズンから2年連続で、最終節の敗戦によって5位に転落。2021-22シーズンを8位で終えると、アーセナルが5年ぶりのオファーを提示しました。一時は獲得寸前といわれながらも、前線とフルバックを優先したアーセナルは見送り。現地メディアは「フリーエージェントになる今年の夏に、リトライする」と報じていました。しかし…。
不振のチームとともに調子を落としたティーレマンスに対して、アーセナルが興味を継続しているといわれていたのは、冬のマーケットが締まるまででした。デクラン・ライスが本命と伝えられるようになった2月以降は、メディアの記事から名前が消えていきました。26歳になったコントロールタワーは、2023年の公式戦をノーゴールで終えています。
ティーレマンスにとって、アストン・ヴィラはどういう位置づけなのでしょうか。「デイリー・メール」「ガーディアン」など現地メディアは、「ローマ、ミラン、ガラタサライより条件がよかった」「ウナイ・エメリ監督から、連日の電話で口説き落とされた」と伝えています。
ここからは私の想像ですが、6年前にガナーズではなくモナコを選んだ彼にとっては、CL出場権よりも「勝手知ったるプレミアリーグ」「指揮官の熱望」「出場機会」のほうが優先順位が高いのではないかと思います。もしかすると、リヴァプールのマック・アリスター獲得は、ヴィラ入団の後押しになったのかもしれません。
そう考えると、レスター残留が決まった後のこの言葉も、「サラリーなどの条件が合わなかった」といった一般的な解釈とは違う意味合いが浮かんできます。「プロジェクトは、常に正しいものでなければならないと考えている。だからこの夏は移籍しなかった」。ガナーズの問題は、ウーデゴーアやジャカ、トーマスの存在だったのか?
実際のところは、どうなのでしょうか。ミランでCLとセリエAにときどき出るより、ヴィラでずっとピッチにいたほうがいいと考えたのなら、今回の移籍は適切な選択になる可能性が高いといえます。何はともあれ、今は「ヴィラ入団決定、おめでとう」です。バーミンガムのクラブは、チェンバレンも引き入れようとしているとのこと。来季も要注意ですね。
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