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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マフレズ、カイル・ウォーカー、ベルナルド・シウヴァ…絶対王者マン・シティは最大6人が退団?

カイ・ハヴェルツ、デクラン・ライス、ティンバーを獲得したアーセナルは、間違いなくレベルUP。2023-24シーズンも、プレミアリーグの優勝を争うポジションをキープするでしょう。一方、トレブルを達成したマンチェスター・シティは、補強がうまく進んでいません。というより、多くの主力がチームを離れようとしています

イルカイ・ギュンドアンは、子どもの頃からの憧れだったバルセロナへ。代役としてマテオ・コヴァチッチを押さえたものの、プレミアリーグ7シーズンで44ゴール16アシストのギュンドアンに対して、5シーズンで4ゴール13アシストと得点力は明確に劣ります。今のところ、獲得が決まった即戦力はチェルシーのMFのみ。注目のクロアチア代表CBのディールに進展はありません。

ファブリツィオ・ロマーノさんによると、ヨシュコ・グヴァルディオルを巡るRBライプツィヒとの綱引きは、移籍金の額が問題になっているそうです。ドイツのクラブは、8600万ポンド(約156億円)を主張して1歩も引かず。アドオン増額というアイデアは、通らないそうです。1ヵ月前に個人合意に至っているものの、未だ獲得に近づいているとはいえません。

戦力増強がないなかで、何人かの主力が離脱する可能性があります。「アスレティック」が「マン・シティは受け入れる予定」と報じたのは、サウジアラビアのアル・アハリからオファーがあったリヤド・マフレズ。移籍金は3000万ポンド(約54億円)で、本人は年俸2500万ポンドという好条件を呑んだといわれています。

カイル・ウォーカーの最新情報を伝えているのも「アスレティック」です。チャンピオンズリーグのファイナルが終わった数日後にトーマス・トゥヘルと会ったSBは、重要な役割を任せたいという話に魅了され、契約に合意したようです。先週の金曜日に、ユヴェントスからもアプローチがありましたが、本人の第1希望は依然としてミュンヘンだそうです。

ジョアン・カンセロの移籍は必至。グヴァルディオルが加われば、左のCBの3番手になる可能性があるラポルテが出口に向かうと見られています。ペップにとって最も痛いのは、バルセロナから声がかかるのを待っているベルナルド・シウヴァの退団でしょう。右SBやウイングは何とかなるかもしれませんが、彼と同じレベルのプレーメイカーを引き入れるのは至難の業です。

ペップとともにビッグイヤー獲得をめざした選手たちにとって、トレブル達成は大きな節目になってしまったのかもしれません。2018-19シーズンにCL決勝に進出したトッテナムは、翌シーズンに不振に陥りポチェッティーノ監督が解任。2021-22シーズンに4冠を目前にしたリヴァプールは、昨季のプレミアリーグで出遅れ、5位に沈んでいます。

3つの大会で、ひとつも落とせない戦いを続けたマン・シティも、彼らと同様にバーンアウト現象に陥っても不思議ではありません。最大6人が退団に向かう現状は、2023-24シーズンの苦戦の予兆なのかもしれません。プレミアリーグの開幕まで25日。ジェズス、ジンチェンコ、スターリングらの売却に成功したクラブは、お金はあってもさほど時間がありません。


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