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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リヴァプールのオファーを即座に拒否…ロメオ・ラヴィアに対するセインツの要求額は5000万ポンド!

プレミアリーグでプレイしたのはたった1年で、29試合のみ。これまでの相場観なら、5000万ポンド(約91億円)は法外な値段です。サウサンプトンのアンカー、ロメオ・ラヴィアはこの夏の人気銘柄。リヴァプール、アーセナル、チェルシーが狙っているといわれており、プレミアリーグから降格したクラブは強気になっているようです。

「サウサンプトンは、ロメオ・ラヴィアの件でリヴァプールと直接コンタクトを取った際に、移籍を実現させるためには5000万ポンドのパッケージが必要と明言した。リヴァプールはワークを続ける」(ファブリツィオ・ロマーノ)

昨日、ポールポジションと目されていたリヴァプールが、最初のオファーを敢行と伝えられました。「スカイスポーツ」の記事にある移籍金は4000万ポンド相当、「アスレティック」は3700万ポンド。セインツは即座に拒否し、マージーサイドのクラブは次のアプローチに向けて準備を始めています。

ナビ・ケイタ、ジェームズ・ミルナー、オックスレイド=チェンバレンが昨シーズン限りで退団となり、ユーヴェからローンで引き入れたアルトゥールはプレミアリーグ出場ゼロでトリノに帰りました。中盤が弱体化したチームは、マック・アリスターとショボスライを首尾よく獲得したのですが、ヘンダーソンとファビーニョをサウジアラビアに持っていかれそうな雲行きです。

ヘンダーソンは、既にチームメイトに別れを告げたと報じられており、難航しているファビーニョも移籍濃厚という見立ては変わっていません。プレミアリーグ開幕まで時間がないなか、中盤の再建は急務です。セインツのスタンスが変わらないなら、イニシャルとアドオンの配分や支払方法が今後の交渉のテーマとなるでしょう。

セインツが5000万を主張する背景には、昨夏の獲得時にマンチェスター・シティと取り交わした契約があります。2024年から発動する条項は、プレミアリーグ王者が4000万ポンドで買い戻せるというもの。マン・シティから4000万ポンドをもらえる選手を、その1年前に売るなら、プラスアルファが生じるのは当たり前という理屈です。

レッズはこの構造を理解したうえで、3700万ポンドにアドオンを付けて4000万に乗せたのではないでしょうか。メディアの報道の差分は、これで説明できます。いずれにしても、オファーを刻み続けていると、ロンドン勢のハイジャックを喰らう可能性が高まります。クロップ監督のプランに不可欠なタレントなら、速攻で決めにいかなければなりません。

ショボスライ、マック・アリスター、ラヴィア。中盤総入れ替えのリスクを軽減すべく、経験豊富なチアゴ・アルカンタラは残したいところです。プレミアリーグとチャンピオンズリーグを制した名将は、スタンフォード・ブリッジの開幕戦をどんな顔ぶれで戦うのでしょうか。いや、その前に、ラヴィア争奪戦の結末をしっかり見届けましょう。


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