2023.07.29 移籍ニュース2023-24移籍ニュース
カイセドの獲得交渉は前に進まず、クドゥスは未だオファーなし…停滞するチェルシーの打開策は?
昨年の5月にクラブを買収したトッド・ベイリーとクリアレイク・キャピタル・グループが仕掛けた大型補強は、完全に空回り。戦力がダブついたまま、プレミアリーグ12位という不本意な戦績でシーズンを終えたチェルシーは、順調に余剰戦力の整理を進めてきました。
カイ・ハヴェルツ、コヴァチッチ、ロフタス=チーク、メイソン・マウント、プリシッチ、クリバリ、メンディ、アスピリクエタ、カンテ、オーバメヤンと、主力の売却は9人。ローン移籍を繰り返してきたバカヨコや、トップチームに定着できなかったアンパドゥらのリリースまで加えると、手離した選手は総勢23人です。
このうえ、ハドソン=オドイを狙っているフラムが適正な額を用意すれば、売却済みリストはさらに長くなります。22歳になったウインガーは、同じウェストロンドンのクラブが進めるプロジェクトに参加したがっているとのこと。450万ポンドを断られたクラブは、チェルシーが主張する800万まで上げなくても獲れると楽観視しているようです。
一方、新たに獲得したのは7人。ビジャレアルから加わったニコラス・ジャクソンと、昨シーズンの半ばにライプツィヒと話がついていたエンクンクは、いずれもプレシーズンマッチで移籍後初ゴールを決めています。ケンドリー・パエス 、アンジェロ・サントス、アレックス・マトス、ディエゴ・モレイラ、サミュエルズ=スミスといった10代たちは、将来のための投資でしょう。
「巨大なスカッドは要らない。22~24人と何人かの若い選手がいればいい」と語ったポチェッティーノ監督は、中盤と前線はタレント不足と感じているようです。最大のターゲットは、言わずと知れたモイセス・カイセド。前線ではアヤックスのモハメド・クドゥスが最有力候補といわれていますが、2つのポジションの交渉はうまくいっていません。
「6000万ポンド、6500万ポンド、7000万ポンドをはね返された後、4回めのオファーを断られた」というのは、「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者。トランスファーマーケットの事情に精通したスペシャリストは、「木曜日に提出された7500万ポンドとアドオン500万ポンドは、即座にメールで却下された」と報じています。
チェルシーに残された手段は2つです。ブライトンが主張する1億ポンドに従うか、レヴィ・コルウェルを付けて6000万ポンド程度に減額させるか。ポチェッティーノ監督はコルウィルを高く評価しているので、後者はないでしょう。FFP違反を回避すべくキャッシュを集めたクラブは、1年に2回も1億ポンドを支払うのでしょうか。
カイセド破談の際の代役は、ロメオ・ラヴィア。ポールポジションのリヴァプールが5000万ポンドに難色を示しており、チャンスは残されているようです。カイセドを諦めるタイミングによってはハイジャックが間に合う可能性があり、決着は予測不能。とはいえ、スタンフォード・ブリッジで開催されるプレミアリーグ開幕節は、どちらのチームにもラヴィアはいないでしょう。
モハメド・クドゥス獲得のライバルは、マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルといわれていますが、アルテタ監督は動かず、テン・ハフ監督にとってもホイルンドがダメだったときのオプションです。アヤックスから出たがっている22歳は、プレミアリーグでプレイするのが夢と語っており、ロンドンからのアプローチにノーとはいわないでしょう。
ポチェッティーノ監督は、CF、トップ下から中盤までこなすユーティリティーを買っているのだと思われます。アヤックスのスヴェン・ミスリンタットSDは、オファーが遅くなると値段が上がるとアラームを鳴らしており、ブルーズは早期に決断する必要があります。
「フットボール・ロンドン」は、クドゥス以外の候補として、リヨンのラヤン・チェルキとクリスタル・パレスのマイケル・オリーズを挙げています。19歳のチェルキは、16歳でリヨンのトップチームに抜擢された逸材で、昨季リーグアンで34試合4ゴール6アシストという数字を残しています。移籍金は、ラヴィアの5000万ポンドを大きく上回ってしまうかもしれません。
クリスタル・パレスで主軸となっている21歳のマイケル・オリーズも、相当の出費を覚悟しなければならず、マフレズを失ったマン・シティとガチンコ勝負になれば高騰は必至です。ブルーズが3人とも獲りにいくとは考えられず、ひとりに絞るなら、4000万ポンド(約73億円)でOKといわれるクドゥスを一気に落とすのが得策に見えます。
カイセドに対する出費を抑えられたら、クドゥスに手を伸ばせるという構図なのでしょうか。停滞しているチェルシーは、ロメウ・ルカクが売れれば、悩ましい現状を打開できるのかもしれません。プレミアリーグ開幕まで2週間。最注目ポイントは、「ブライトンに対する5度めのオファー」ですが…。
カイ・ハヴェルツ、コヴァチッチ、ロフタス=チーク、メイソン・マウント、プリシッチ、クリバリ、メンディ、アスピリクエタ、カンテ、オーバメヤンと、主力の売却は9人。ローン移籍を繰り返してきたバカヨコや、トップチームに定着できなかったアンパドゥらのリリースまで加えると、手離した選手は総勢23人です。
このうえ、ハドソン=オドイを狙っているフラムが適正な額を用意すれば、売却済みリストはさらに長くなります。22歳になったウインガーは、同じウェストロンドンのクラブが進めるプロジェクトに参加したがっているとのこと。450万ポンドを断られたクラブは、チェルシーが主張する800万まで上げなくても獲れると楽観視しているようです。
一方、新たに獲得したのは7人。ビジャレアルから加わったニコラス・ジャクソンと、昨シーズンの半ばにライプツィヒと話がついていたエンクンクは、いずれもプレシーズンマッチで移籍後初ゴールを決めています。ケンドリー・パエス 、アンジェロ・サントス、アレックス・マトス、ディエゴ・モレイラ、サミュエルズ=スミスといった10代たちは、将来のための投資でしょう。
「巨大なスカッドは要らない。22~24人と何人かの若い選手がいればいい」と語ったポチェッティーノ監督は、中盤と前線はタレント不足と感じているようです。最大のターゲットは、言わずと知れたモイセス・カイセド。前線ではアヤックスのモハメド・クドゥスが最有力候補といわれていますが、2つのポジションの交渉はうまくいっていません。
「6000万ポンド、6500万ポンド、7000万ポンドをはね返された後、4回めのオファーを断られた」というのは、「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者。トランスファーマーケットの事情に精通したスペシャリストは、「木曜日に提出された7500万ポンドとアドオン500万ポンドは、即座にメールで却下された」と報じています。
チェルシーに残された手段は2つです。ブライトンが主張する1億ポンドに従うか、レヴィ・コルウェルを付けて6000万ポンド程度に減額させるか。ポチェッティーノ監督はコルウィルを高く評価しているので、後者はないでしょう。FFP違反を回避すべくキャッシュを集めたクラブは、1年に2回も1億ポンドを支払うのでしょうか。
カイセド破談の際の代役は、ロメオ・ラヴィア。ポールポジションのリヴァプールが5000万ポンドに難色を示しており、チャンスは残されているようです。カイセドを諦めるタイミングによってはハイジャックが間に合う可能性があり、決着は予測不能。とはいえ、スタンフォード・ブリッジで開催されるプレミアリーグ開幕節は、どちらのチームにもラヴィアはいないでしょう。
モハメド・クドゥス獲得のライバルは、マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルといわれていますが、アルテタ監督は動かず、テン・ハフ監督にとってもホイルンドがダメだったときのオプションです。アヤックスから出たがっている22歳は、プレミアリーグでプレイするのが夢と語っており、ロンドンからのアプローチにノーとはいわないでしょう。
ポチェッティーノ監督は、CF、トップ下から中盤までこなすユーティリティーを買っているのだと思われます。アヤックスのスヴェン・ミスリンタットSDは、オファーが遅くなると値段が上がるとアラームを鳴らしており、ブルーズは早期に決断する必要があります。
「フットボール・ロンドン」は、クドゥス以外の候補として、リヨンのラヤン・チェルキとクリスタル・パレスのマイケル・オリーズを挙げています。19歳のチェルキは、16歳でリヨンのトップチームに抜擢された逸材で、昨季リーグアンで34試合4ゴール6アシストという数字を残しています。移籍金は、ラヴィアの5000万ポンドを大きく上回ってしまうかもしれません。
クリスタル・パレスで主軸となっている21歳のマイケル・オリーズも、相当の出費を覚悟しなければならず、マフレズを失ったマン・シティとガチンコ勝負になれば高騰は必至です。ブルーズが3人とも獲りにいくとは考えられず、ひとりに絞るなら、4000万ポンド(約73億円)でOKといわれるクドゥスを一気に落とすのが得策に見えます。
カイセドに対する出費を抑えられたら、クドゥスに手を伸ばせるという構図なのでしょうか。停滞しているチェルシーは、ロメウ・ルカクが売れれば、悩ましい現状を打開できるのかもしれません。プレミアリーグ開幕まで2週間。最注目ポイントは、「ブライトンに対する5度めのオファー」ですが…。
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