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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ジェレミー・ドクは決定、最後のひとりはマテウス・ヌネス?マン・シティの補強最新トピックス!

ギュンドアンとマフレズが退団し、コヴァチッチとグヴァルディオルを獲得。攻撃力ダウンが懸念されていたマンチェスター・シティをアクシデントが襲ったのは、バーンリーとの開幕戦でした。23分に負傷リタイアしたのは、ケヴィン・デブライネ。ハムストリングの手術を受けたプレーメイカーは、最大4ヵ月の離脱と報じられています。

トランスファーマーケットではおとなしかったプレミアリーグ王者は、今週の頭から次々に新たな契約をまとめました。ベルナルド・シウヴァとの契約延長が発表されたのは火曜日。2017年からの6シーズンで、プレミアリーグ201試合33ゴール26アシストのレフティは、ボックスの周辺で力を発揮していた当初よりプレーエリアが広がっています

「アスレティック」の表現を借りると「オーケストレーター」。中盤でポゼッションをキープしながら、フリーで前を向ける選手ができた瞬間、パスを通してチャンスを創る役割です。デブライネを欠いた今、最も重要な存在となった29歳のMFは、2026年までの3年契約を締結。毎年噂になっていたスペインという選択肢を封印しました。

同じ日にアル・ナスルと3年契約を交わしたのは、アイメリク・ラポルテです。マン・シティが手に入れる移籍金は2580万ポンド(約47億円)。2018年1月にプレミアリーグにやってきたCBは、昨季のトレブルを含む13のタイトルを獲得しています。5年半の在籍で、フルシーズン活躍したといえるのは2シーズンのみ。昨季プレミアリーグは12試合出場に留まっています。

アカンジ、ナタン・アケに加えてグヴァルディオラが参入した今シーズンは、出番の激減は必至でした。以前から退団が噂されており、サウジアラビアというニュースを聞いて驚いたシティズンはいないでしょう。フランスからスペインに国籍を変えてUEFAネーションズリーグを制した29歳のCBは、今こそが売却のタイミングだったのだと思います。

さらに昨日、レンヌに所属していたベルギー代表ウインガーのジェレミー・ドクが入団決定。「BBC」は移籍金5540万ポンド(約102億円)と報じています。昨季のリーグアンで29試合6ゴール2アシストという数字を残した21歳のドリブラーは、まさにマフレズの後継者。両足を同じように使えるため、ボディフェイントの後のタッチは予測不能です。

そして最後のパーツは、ウルヴスのマテウス・ヌネスになりそうです。最有力ターゲットだったウェストハムのルーカス・パケタは、FIFAとFAから賭博違反容疑で調査が入ったため交渉中止。すぐに矛先をスイッチしたマン・シティは、4700ポンドのオープニングオファーを提示したと伝えられています。

これ以上、主軸を抜かれたくないウルヴスは拒否したものの、ペップが彼のファンで、本人も移籍希望。連敗スタートのクラブが納得できる額に引き上げれば決まると見られています。馬車馬のようなドリブルとボール奪取力が高評価の24歳は、絶好調のフォーデンや百戦錬磨のベルナルド・シウヴァとポジションを争うことになるでしょう。

継続性重視の補強を終えようとしている欧州王者は、前人未到のプレミアリーグ4連覇とCL連覇に向けて着実に前進しています。2人の若いタレントは、マフレズとデブライネが抜けた穴を埋められるでしょうか。開幕戦でマテウス・ヌネスに振り回されたマンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、「また、アレにやられるの?」と憂鬱になるニュースですが…。(マテウス・ヌネス 写真著作者/Sporting Clube de Portugal)


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