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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ベンゼマ、マジョラル、ザークツィー…アーセナルとチェルシーは、結局ストライカーを獲るのか?

高い。高すぎます。アルマンド・ブロヤを狙っているといわれているのは、フラムとウルヴズ。夏のマーケットでミトロヴィッチを失ったフラムは、カルロス・ヴィニシウスを売って新戦力を手に入れようとしており、今月になってカライジッチをレンタルで放出したウルヴスも後釜を物色しています。

それにしても、高い。チェルシーは、アルマンド・ブロヤに5000万ポンド(約94億円)と記されたタグを付けたと報じられています。彼らの言い分は、2028年までの長期契約と22歳という若さ。2021-22シーズンにレンタルで加わったサウサンプトンで、プレミアリーグ32試合6ゴールという数字を残しているのも、高額の移籍金の根拠としているようです。

とはいえ、外から見ると「サブのストライカーのお値段ではない」のひとことです。2022年の夏にマン・シティが進めた3つのディールを並べると、彼らの主張の苦しさが際立ちます。アーセナルに移籍したジェズスは4500万ポンド、ブルーズが獲ったスターリングは4750万ポンド。ハーランドが5100万ポンドだったことまで思い出せば、やはり高すぎるという結論に落ち着きます。

見方を変えると、それほどチェルシーは必死だということです。11月にエヴァートンに下された勝ち点10剥奪という処分と、先頃発表されたエヴァートンとノッティンガム・フォレストのPSR違反は、プレミアリーグのビッグクラブの危機感を一気に高めました。本気で赤字を抑制しなければ、TOP4を狙えなくなるレベルのポイントダウンが待っていることが明確になったのです。

静寂のトランスファーマーケット。マンチェスター・シティは、カルヴァン・フィリップスの高額のレンタルフィーが唯一のネタで、彼らに対する視線は「115件のFFP違反が確定すればどうなるか」に集中しています。マンチェスター・ユナイテッドは予算なし。ニューカッスルのエディ・ハウ監督は、主力の売却をほのめかしています。

ストライカーと中盤センター、左SBがターゲットといわれるアーセナルも、この冬は動かない可能性が高そうです。「スカイスポーツ」は、「ヘタフェのボルハ・マジョラルのバイアウト条項にある2200万ポンドすら払えない」と伝えています。アル・イテハド退団が噂されているベンゼマは、OBのプティが「彼がいくら稼いでいるか知ってる?」のひとことで片づけています。

アーセナルVSチェルシーのベンゼマ争奪戦を成立させるためには、売却する選手が必要です。トルコから関心を寄せられているセドリク・ソアレス以外に、放出候補はいるのか。イアン・マートセンとダトロ・フォファナをローン移籍させたクラブは、トレヴォ・チャロバーやコナー・ギャラガーまで手離すのか…。

元気なのは、昨夏にハリー・ケインを売ったクラブのみ。中盤の真ん中に1億ポンドを投じた2つのクラブは、ジョン・デュラン、フィルミーノ、ザークツィー、マジョラル、ベンゼマらの噂を楽しんで終わるのではないかと見ています。で、結局ブロヤは売れるのか?その答えは、「チェルシーが3000万ポンドまで下げれば」でしょう。

1年前が嘘のようなロンドンの静けさのなかで、残り2週間を切ったトランスファーマーケットは、ゆっくり終わりに向かっています。秘かにサプライズを期待しながら、引き続きビッグクラブの動向を注視したいと思います。ジョーダン・ヘンダーソンのアヤックス移籍が決まったようですね。何よりです。(アルマンド・ブロヤ 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)


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