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ミゲル・アルミロンにサウジのクラブからオファー…ニューカッスルは好条件を呑むのか?

2年前は売られてもおかしくない状況でしたが、エディ・ハウの戦術には必要なタレントです。「スカイスポーツニュース」でレポーターを務めるキース・ダウニーとピート・グレーブスの両氏が、ニューカッスルのミゲル・アルミロンについて「今月中にクラブを離れる可能性が最も高い選手」と表現しています。

MLSのアトランタ・ユナイテッドから、ニューカッスルに移籍したのは2019年1月。ラファエル・ベニテスからスティーヴ・ブルースにバトンが継がれたチームで、初ゴールまで11ヵ月を要したパラグアイ代表FWは、セントラルМFとトップ下では真価を発揮したとはいえないでしょう。2021年11月に就任したエディ・ハウは、右のウイングを定位置としました。

アメリカで見せつけた得点力が復活したのは、指揮官が2年めを迎えた2022-23シーズン。9節のフラム戦から9戦8発1アシストと確変状態に入ったアルミロンは、プレミアリーグ34試合11ゴール2アシストというスタッツを叩き出し、チームのTOP4フィニッシュに貢献しています。しかし今季は、21試合3ゴール1アシスト。前年のような絶対的な存在ではなくなっていました。

PSR違反を回避すべく、主力の売却が必要と目されていたニューカッスルは、欧州の強豪から多様なオファーを受けています。バイエルンはキーラン・トリッピアー、アトレティコ・マドリードはカラム・ウィルソン。ブルーノ・ギマランイスはパリやリヴァプールが狙っており、イサクとボトマンも多くのクラブに注目されているようです。

彼らに対するアプローチをすべて断ったといわれるニューカッスルは、アルミロンにはゴーサインを出す可能性があるといわれています。「スカイスポーツ」のレポーターたちが交渉中と伝えているのは、サウジアラビアのアル・シャバブ。「ガーディアン」のルイーズ・テイラー記者も、「移籍金は3000万円になる見通し」と報じています。

アルミロンは、2月で30歳。高値で売るならラストチャンスです。アントニー・ゴードン、ハーヴィー・バーンズ、ジェイコブ・マーフィー、ルイス・ホールがいて、イサクもまわせるウイングなら、ベテランが1枚減ってもさほどリスクはないとジャッジしたのではないでしょうか。彼を売ってジョエリントンやトナーリの代役を獲りたいといわれれば、うなずくしかありません。

「ニューカッスルとサウジが交渉」と聞くと、オーナーと現地が画策してPSRを回避する裏ワザを使うのではないかと訝る向きもありそうですが、アル・シャバブはサウジの公的投資基金(PIF)が投資しているクラブではありません。ジョゼ・モウリーニョを引き入れようとしていると噂になった古豪は、補強によって11位から巻き返そうとしているだけでしょう。

直近の公式戦10試合は2勝8敗。プレミアリーグで10位に転落したクラブは、ベテランを売って得た資金で中盤の強化を進めることができるでしょうか。トリッピアーがほしいバイエルンの2度めのオファー、1280万ポンド(約24億2000万円)も蹴ったと伝えられていますが…。デッドラインデーまで1週間。マグパイズは、最も目が離せないクラブになりつつあります。


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