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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アーセナルがついにクラブ間合意!現地記者が分析した「ツォリスとトロサールの共通項」

レアンドロ・トロサールをベシクタシュに送り出したアーセナルが、すかさず後継者の獲得でクラブ間合意に漕ぎ着けました。クラブ・ブルッヘのクリストフ・ツォリスの移籍金は3450万ポンド。2025-26シーズンのジュピラー・プロリーグで36試合17ゴール23アシストのウインガーを格安価格で獲得できるのは、トップクラスのリーグでの実績がないからでしょう。

昨シーズンの欧州5大リーグでゴール&アシストが40を超えているのは、ハリー・ケインだけです。ドイツやスペインでこの数字を叩き出していれば、ビッグクラブからオファーが殺到したでしょう。ベルギーやポルトガルでのゴールラッシュがプレミアリーグに直結しないのは定説となっており、最新のサンプルは39ゴールから14ゴールに減ったヴィクトル・ギョケレスです。

それでも3450万ポンドはジュプラー・プロリーグのレコードで、アーセナルはギリシャ代表のウインガーに多大な期待を寄せているようです。プレミアリーグ王者の最初のサインがツォリスと聞いて、「驚き」「意外」といっている記者が多く、「スカイスポーツ」のサム・ブリッツ記者は「この契約に最も驚いたのは、ノリッジのサポーターだろう」といっています。

2021-22シーズンからの2年で、ツォリスが残したのは30試合3ゴールという凡庸な数字でした。プレミアリーグは14試合ノーゴール。どこにでもいそうなウインガーの注目度が高まったのは、2023-24シーズンにデュッセルドルフで37試合24ゴール10アシストとブレイクしてからです。とはいえ、アーセナルはゴール&アシストの量産だけを期待しているわけではないでしょう。

移籍する選手の後釜を選ぶ際に使うAIツール「ジェミニ・スポーツ」で、「選手の類似性」の指標を用いて分析すると、ツォリスと最も近いプレミアリーグの選手はトロサールだったそうです。サム・ブリッツ記者は、「最大の共通項は、両足を同じように使えて左右と中央で自在にプレイできること」とレポートしています。

左からのカットインを武器とする右利きのウインガーは、昨シーズンのCLのアトレティコ・マドリード戦では右サイドにまわっており、ロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズ戦では最前線でプレイしています。CLにおける90分あたりのシュート3.4本は全体の11位で、上にいるウインガーはヴィニシウス、クヴァルツヘリア、マイケル・オリース、ラミン・ヤマルだけでした。

昨年の夏にツォリスの獲得を検討したクリスタル・パレスは、エゼの後釜として考えていたそうです。ユーティリティの高さは、アンドレア・ベルタSDとアルテタ監督の獲得条件のひとつだったのではないでしょうか。スペースを即座に見つける力と、多彩なシュートも共通の強みで、プレスやサイドの守備でスプリントを厭わないハードワーカーでもあります。

出場試合が多いのにケガが少ないのも、共通の特徴といえるでしょう。トロサールのアーセナルでの負傷欠場は4試合のみで、ツォリスはクラブ・ブルッヘで3試合以上連続の不在が1度もありません。「スカイスポーツ」の記者は、「勝利への要求の強さからくる気性の荒さ」も同じといっていますが、ツォリスのコーチは「彼の最大の改善点は精神的な安定感」といっています。

ベルギーでの映像を細かくチェックしてみたのですが、ボールキャリーとカットインの切れ味はツォリスが上回っているのではないかと思います。新たなウインガーとの連携でギョケレスのワンタッチゴールが増えたら、アーセナルはリーグ連覇と欧州戴冠に近づけそうです。次なるディールはヴィラのアタッカーか、マグパイズのMFか。どちらも予測不能です。(クリストス・ツォリス 写真著作者/Mikael Hervestad)


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