2026.08.05 移籍ニュース2026-27移籍ニュース
移籍金が高騰するプレミアリーグの選手が、トランスファーマーケットで人気の理由。
プレミアリーグの現状を見ると、ビッグ6は積極補強派と慎重派に分かれています。チャンピオンズリーグの出場権を獲得したアーセナルとマンチェスター勢、リヴァプールは強化すべきポジションをカバーできておらず、10位に沈んだチェルシーと残留争いに巻き込まれたスパーズは積極的な補強を続けています。とりわけ目を引くのは、デ・ゼルビ率いるスパーズです。
守備力の強化が最重要課題だったクラブは、ロバートソン、セネシ、ファン・ヘッケ、ドゥブラフカといった即戦力を引き入れ、中盤センターのマテウス・フェルナンデスとトナーリに1億8500万ポンドを投じました。現在は前線の補強にシフトしており、ウインガーとストライカーの名前が挙がっています。彼らのターゲットリストを見ると、プレミアリーグの選手ばかりです。
イングランドで移籍金が高騰しているのは、安く買って高く売りたい国内の中小クラブが成功事例を積み上げたからでしょう。ノッティンガム・フォレストがエリオット・アンダーソンに付けた1億1700万ポンドのタグは、その後のディールに影響を及ぼしたのではないでしょうか。昨夏のズビメンディの5100万ポンドを思い出すと、トナーリの1億ポンドは明らかに割高です。
ファブリツィオ・ロマーノさんが、「スパーズの最優先はサヴィーニョで、獲得できなかったらペドロ・ネトを検討する。サヴィーニョを売る前に後釜を確保したいマン・シティは、ペドロ・ネトの代理人とコンタクトを取っている」とポストしています。彼らはなぜ、国内ばかりに目を向けるのでしょうか。スペイン、ドイツ、フランスにもターゲットとなる選手がいるはずです。
高額必至のプレミアリーグの選手にオファーが集まるのは、フィジカルの強さとスピードを求められるリーグに慣れる時間を要しない「即戦力保証」だからでしょう。背景にあるのは、ビッグ6が揃って過渡期を迎えていること。2025-26シーズンの開幕から指揮を執っていたのはミケル・アルテタだけで、マレスカ、イラオラ、シャビ・アロンソと新監督が3人もいます。
マイケル・キャリックは1月からで、デ・ゼルビが火中の栗を拾ったのは3月末でした。モデルチェンジが必要なチームは、ニューフェイスが空回りするリスクをできるだけ避けようとしているのではないでしょうか。ポジション別に掘り下げてみると、前例の影響も大きいようです。ファン・ダイクやジョン・ストーンズが活躍したCBは、高額の投資が活発といえるでしょう。
スパーズが獲得したファン・ヘッケは、2026-27シーズンの移籍金ランキングで9位。チェルシーのラクロワは10位です。デクラン・ライス、カイセド、エンソ・フェルナンデスの1億ポンドトリオが成功したセントラルMFは、ロドリという世界一のタレントの存在も大きいようで、もはや「高くても当たり前」のポジションと化しています。
アーリング・ハーランドが眩しすぎる最前線は、他国の有望株の獲得が多く、昨年の夏はシェシュコ、エキティケ、ギョケレス、ヴォルテマーデが参入しています。逆にプレミアリーグ経験者の調達が目立つのがウインガーで、ニコラ・ペペ、ジェイドン・サンチョ、アントニー、ムドリクらの残像が投資のハードルになっているのかもしれません。
ビッグ6で放出候補といわれているのはサヴィーニョだけでなく、ニコラス・ジャクソン、ラシュフォード、マルティネッリ、レインダース、フェデリコ・キエーザという錚々たる顔ぶれが、去就は不透明と報じられています。残り1ヵ月を切ったマーケットでサプライズはあるのか。「ヴィニシウスを諦めたアーセナルがラシュフォード?」…マルティネッリをいただけるなら、ぜひ。
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