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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「ヴィラ降格なら移籍志願」と報道あり…マンチェスター・ユナイテッドの本命はグリーリッシュ!?

ジェイドン・サンチョ、ジャック・グリーリッシュ、ハリー・ケイン、ピエール=エメリク・オーバメヤン、カリドゥ・クリバリ…。プレミアリーグが中断した直後は、大型補強に打って出ると伝えられていたマンチェスター・ユナイテッドですが、来季も無観客試合を余儀なくされるかもしれないという話が出たあたりから、トーンダウンした感があります。

4月末には、エド・ウッドワードCEOが「ビッグディールは現実的ではない」とコメント。「フットボール界が直面している問題について、幻想を抱くべきではない。この夏のマーケットは、われわれを含むすべてのクラブにとって“いつも通りのビジネス”にはならないはずだ。日常への復帰を語る前に、トランスファーウィンドウのタイミングやクラブの財政状況など、全体に及ぼすインパクトを把握するのが先だ」と、メディアが繰り出すニュースやゴシップを牽制しています。

5月に入ると、ジェイドン・サンチョ獲得に関する記事が一気に減りました。ユヴェントスのアドリアン・ラビオを獲るという話が出てきたのは、パリからフリーエージェントで加わった選手であり、マウリツィオ・サッリ監督の戦術にフィットしていない「お買い得案件」と見做されているからでしょう。以前から、ポグバを復帰させたがっているといわれているイタリアの名門といえども、1億ポンドを動かすようなディールを仕掛ける余裕はないと思われます。「ラビオを譲ることで、ポグバを安く手に入れようとしている」という報道は、具体的な数字が伴っておらず、よくあるゴシップに見えます。

そんななかで、「マンチェスター・イブニング・ニュース」は、「マンチェスター・ユナイテッドがジャック・グリーリッシュ獲得に近づいている」と報じています。ジェイドン・サンチョ、ジュード・ベリンガム、ジェームズ・マディソン…レッド・デヴィルズが狙っているといわれる4人の「J」のなかで、なぜグリーリッシュが本命視されているかといえば、所属するアストン・ヴィラがプレミアリーグに残れない可能性があるからです。

「彼はずっとヴィラマンで、クラブを愛しているが、先に進む必要がある。自身をよりよくしたいと考えるなら、プレミアリーグでプレイしなければならない」と語るのは、「スカイスポーツ」の評論家ポール・マーソン。チームメイトのコナー・フーリハンも、「彼はトップクラス。技術レベルは、今まで一緒にプレイしたなかでは最高だ。この3年で大きく成長し、彼自身のゲームを新たなレベルに引き上げた。特に今季のプレミアリーグでね。イングランドのクラブが動くのは時間の問題だろう。正直にいえば、こうだ。彼はアストン・ヴィラにとってはうますぎる」と絶賛し、24歳のプレーメイカーはステップアップを選ぶはずと予想しています。

ヴィラが降格となれば、キャプテンの移籍を容認し、移籍金が5000万ポンド(約66億円)に届かなくてもゴーサインが出ると見られています。ロホ、フィル・ジョーンズ、アレクシス・サンチェスを放出できれば、人件費を増やさずにニューフェイスを迎え入れることができるでしょう。「ヴィラが降格すればグリーリッシュは移籍志願」「クリバリ獲得にはCL出場権が必須」…マンチェスター・ユナイテッドの補強プランは、今季プレミアリーグの着地次第で大きく変わりそうな雲行きです。


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