イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Brazil2014】大苦戦ベルギーを勝利に導いた、ヴィルモッツ監督の2枚の「奥の手」

コンパニ、フェルトンゲンのDF陣と、アザール、デンベレ、シャドリ、ルカク。スタメンだけで、プレミアリーグ所属選手が6人。加えて、ベンチにもヴェルマーレン、フェライニ、ヤヌザイ、ミララス、ミニョレと、プレミアリーグのトップクラブで主軸として活躍する錚々たる顔ぶれが並んでいます。そう、元チェルシーのデブライネと、チェルシー復帰が報道されているエースGKクルトゥワも、このメンバーの脇に並べておきたい選手ですね。プレミアリーグファンにとって、イングランド代表の次に親近感が湧くのは、ここ数年で急成長を遂げたベルギーではないでしょうか。私もそのひとりで、ロシアVS韓国には興味が湧きませんが、アルジェリアとベルギーのゲームは、ずっと楽しみにしておりました。グループHは彼らとロシアとの一騎打ちという前評判で、アルジェリアと韓国はノーチャンスという声がほとんど。にもかかわらず、まさかアルジェリアにここまで苦戦するとは…。スペインの大敗を挙げるまでもなく、ワールドカップの初戦は、何が起こるかわからないものです。

前半の展開は、日本VSコートジボアールのゲームを少し早送りにして観ているような気分にさせられました。退屈だった日本戦の前半のようなスローなプレイこそ少ないものの、ゴール前を固めてきたアルジェリアをベルギーは崩せず。25分にはクロスに対応が遅れたフェルトンゲンが、フェグリを後ろからつかんでしまい、PKを献上。右に飛んだクルトゥワを見て、フェグリは落ち着いて正面に転がし、1-0。アルジェリアが、予想外の先制です。

アザールのドリブルとデブライネのクロス、ファン・ブイテンやフェルトンゲンの遠めからのシュートしかないベルギーは、プレミアリーグで下位相手に苦戦するチェルシーを観ているようです。前線で複数の選手が連携するシーンがなく、リズムが変わらずボールの出しどころが読めてしまう彼らの攻撃は、アルジェリアにとっては守りやすかったでしょう。ベルギーがゴール前で初めてチャンスを得たのは、アザールの突破からシャドリが左に抜けた43分のコンビネーション。パスが足元に入ってしまい、弱いシュートはGKに難なくキャッチされますが、アザールが後半に希望をつないで最初の45分を終えました。

後半頭からシャドリをメルテンスに代え、よくなるかと思われたベルギーは、60分を過ぎてもなかなかチャンスを創れません。64分、ルカクに代わって入ったオリギが中央から抜け出しますが、シュートはGKエンボリにブロックされます。ヴィルモッツ監督は、早くも65分に3枚めのフェライニを投入。足元だけでなく、高さを交えた攻撃で、アルジェリアの堅守を崩そうとします。するとこれが、はまりました。70分、ついに堤防が決壊。前半から、左サイドに出て右足クロスを上げ続けていたデブライネに、前半にはなかった「高さ」が応えます。決めたのはフェライニ。日本、クロアチア、エクアドル…実力に劣るチームが同点に追いつかれると、往々にしてそれまでできていたことができなくなるものです。

この日のアルジェリアも、「善戦どまりの弱者」にその名を連ねることとなりました。勝ち越すことより、点を奪われて勝ち点を無にすることのほうを避けたかったはずなのに、なぜ、あそこまで前がかりになってしまったのでしょうか。80分、ベルギーお得意のカウンターが、ついに決まってしまいました。DFラインから縦一本で抜けたのは、いちばん危険なアザール。アルジェリアは、4人が戻っていたものの、右サイドから侵入してきたメルテンスはノーマークでした。初めてのラインの綻びは、絶望的なミス。フリーのメルテンスは、冷静に、しかし強烈なシュートで決勝点をものにします。残念、アルジェリア!ベルギーは、ヴィルモッツ監督の采配が見事に当たり、途中出場の選手の2ゴールで、大事な初戦を勝ち点3で着地させました。

いやいや、危なかったですね、ベルギー。相手に引かれたとき、意地を張っているかのように攻撃が単調になるのが気になりました。魅力的なチームではあるものの、このサッカーでは、攻撃の幅が広いドイツや、カウンターが鋭いポルトガルやアメリカに、決勝トーナメント1回戦で仕留められてしまいそうです。この勝利で勢いに乗るのか、大事なシーンで経験のなさが顔を出すのか。引き続き、プレミアリーグオールスターズのベルギーを応援してまいりますが、今後に不安を残す滑り出しです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Brazil2014】大苦戦ベルギーを勝利に導いた、ヴィルモッツ監督の2枚の「奥の手」” への4件のフィードバック

  1. リバサポ より:

    日本代表戦と比べれば、はるかにレベルの高い攻防が見れました。アルジェリアはすごいですね。ちょっと代表レベル組織力ではないです。バイタルでの駆け引きやスペースを開けたり、閉じたりと後半25分まで欧州無敗のチームと互角にやりあっていました。もう少し攻め手と個人の能力があればアルジェリアは勝てました。
    しかし、ベルギーははなっからフェライニ前線におけばいいのにと思いますけどね。

  2. makoto より:

    リバサポさん>
    ルカクの方がいろんなことができるので、スターターとしては使いやすいのでしょうね。フェライニは、困ったときの飛び道具、で。

  3. londres nord より:

    CBコンビは、ファン・ブイテンとコンパニですね。大ベテランのファン・ブイテンが先発とは。フェルマーレンは本当に状態が良くないんでしょうね。

  4. makoto より:

    londres nordさん>
    そうでしたね。すみません。プレミアリーグファンとしては、ヴェルマーレンがピッチにいないのは、やはりさびしいです。

コメントを残す