イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

カウンターとサイド攻撃が冴えたイングランドがナイジェリアに2-1完勝…ダイブはやめようね!

GKピックフォード、3バックにカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ガリー・ケーヒル。WBにトリッピアーとアシュリー・ヤングが入り、アンカーはエリック・ダイアー、インサイドにデル・アリとリンガード。最前線にはプレミアリーグ30ゴールのハリー・ケインと18ゴールのスターリングが並んでいます。ワールドカップロシア大会直前、ナイジェリア戦とのフレンドリーマッチで先発した11人は、そのままチュニジアとの緒戦のピッチに立つのでしょうか。アルゼンチン、クロアチア、アイスランドと同じ組になったスーパーイーグルスのスタメンには、イガロ、ヴィクター・モーゼス、イオビ、ミケルとプレミアリーグファンにおなじみの選手が揃っています。

ウェンブリーにキックオフのホイッスルが鳴り響き、イングランドの最初のチャンスは6分。右隅を狙ったキーラン・トリッピアーの素晴らしいFKは、GKウゾホが左に飛んで弾き出します。このCKから、イングランドは幸先いい先制ゴールをゲットしました。トリッピアーのキックを、完璧なヘディングで叩き込んだのはケーヒルです。トロースト・エコングの対応が遅れ、フリーとなったベテランCBの一撃は、完璧な弾道でゴール右上に吸い込まれました。11分、デル・アリの縦パスをボックスの左コーナーで受けたスターリングは、得意のフェイントでDFを翻弄し、右足で強烈なシュート。13分にもデル・アリが縦に通したボールでスターリングがトロースト・エコングを抜き去り、GKと1対1になるも、チップキックは右に外れてしまいます。今季プレミアリーグでひと皮剥けたマン・シティのアタッカーは、フィニッシュの精度が上がればワールドクラスです。

19分、バックパスをインターセプトしたスターリングがハリー・ケインに預け、リターンをもらってボックス左に侵入すると、打ち頃の落としをもらったアシュリー・ヤングはダイレクトで叩けず。パスを受けたスターリングが縦に突破し、もう一度アシュリー・ヤングにラストパスを通しますが、トラップしてしまったWBはイドウにコースを塞がれ、左足のシュートを当ててしまいます。28分、リンガードがデル・アリに預けてゴール前にスプリントすると、右に展開されたボールに走ったトリッピアーが、絶妙なグラウンダーを通します。ニアに入ったリンガードのボレーは角度がなく、ウゾホが足でブロック。33分にアシュリー・ヤングのスルーパスで左から抜け出したスターリングは、クロスのコースを読んだウゾホに止められてしまいました。

37分、自陣に下がってきたハリー・ケインが最前線のデル・アリにロングフィードを通すと、ラストパスを受けたスターリングの左足シュートは、枠の上に浮いてしまいます。この2分後、エリック・ダイアーのインターセプトで始まったショートカウンターは、いかにもポチェッティーノ仕様でした。縦パスがハリー・ケインに出て、右に流れたスターリングがリターンをエースに戻すと、トロースト・エコングの股間を抜いたシュートをウゾホが弾ききれず。前半は2-0。直線的なアタックを身上とするサウスゲート監督のチームが、持ち味を存分に発揮した45分でした。

おとなしかったナイジェリアは、後半開始早々に一矢を報います。イオビの浮き球で飛び出したイガロが、チェックを受けながら右足でクロスに打つと、ピックフォードは触れずボールはポストにヒット。フォローしたイオビが強烈なシュートを叩き込み、ギャップを1点に詰めました。スパーズが本拠地として使っていたウェンブリーで、アーセナルのイオビが観客を煽っています。

52分、デル・アリの縦パスでスターリングがウゾホをかわしたかに見えたその時…フレンドリーマッチで、なぜダイブ!?プレミアリーグのシックスポインターなら、気持ちだけはわかりますが、PKをもらっても大して意味がないこの場で、なぜイエローをもらいにいったのでしょうか。デル・アリやアシュリー・ヤングも…いえ、おふたりが多いというわけではないのですが、くれぐれも本番でつまらないカードをもらわないようにしていただければと思います。

62分のCKは、ニアに入ったエリック・ダイアーのヘッドがわずかに右にアウト。ロフタス=チーク、ダニー・ローズ、ラシュフォード、ウェルベックが次々と入ったイングランドは、縦パスの質が高く、クイックにサイドに展開して何度もチャンスをつかんでいます。81分にラシュフォードが左から放ったミドルは、ニアポストの外。86分にデルフの正確なクロスを頭で叩いたラシュフォードは、フリーだっただけに枠に入れたいところでした。ナイジェリアの反撃は実らず、2-1でイングランドが完勝。サウスゲート監督と選手たちにとって、手ごたえありの一戦だったのではないでしょうか。

フィニッシュとダイブはいただけなかったものの、裏に抜ける動きがよかったスターリングと、久しぶりの代表戦ながら、素晴らしいラストパスを何度も通していたデル・アリが最大の収穫。トリッピアーとアシュリー・ヤングもフィニッシュに絡んでおり、3-1-4-2の完成度は3月のオランダ戦やイタリア戦からさらに高まっています。このサッカーにうってつけのチェンバレンがいないのは残念ではあるものの、モチベーションが高いリンガードがやってくれるでしょう。大舞台の経験が浅いメンバーが多いのが気がかりですが、プレミアリーグやチャンピオンズリーグで激戦を繰り広げてきた選手たちのタフネスを信じるしかありません。

イングランド代表は、7日に予定されているコスタリカとのフレンドリーマッチでパナマ戦のシミュレーションを終え、ロシアへと旅立つことになります。チェルシー、トッテナム、リヴァプール、マン・シティのいいとこ取りをしたような手数の少ないアタックで、ベスト4進出をめざすチームの躍動を期待したいと思います。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“カウンターとサイド攻撃が冴えたイングランドがナイジェリアに2-1完勝…ダイブはやめようね!” への2件のフィードバック

  1. レヴィ会長 より:

    イウォビ良かったですね〜。10月にアルゼンチンに4-2で勝った試合も凄く良かったですし、アーセナルの時とは別人のようにすら見えます笑
    イガロ、ミケルもいるナイジェリアはプレミアリーグファンは本当に楽しみな存在です

  2. makoto より:

    レヴィ会長さん>
    よかったです。ガナーズでプレイするときより、ゴールに向かっていってますよね。

コメントを残す