明暗を分けた開始3分のレッドカード!大迫の決勝ゴールで、日本が格上コロンビアに完勝!
3分、香川真司が縦へのフィードを足に当ててラインの裏に通すと、ダヴィンソン・サンチェスに競り勝った大迫がゴール前に抜け出します。オスピナと1対1になったブレーメンのストライカーが、左足シュートをGKにぶつけると、フォローした香川真司の一撃はカルロス・サンチェスの上腕に当たって左に流れます。PKを指示したレフェリーは、故意に腕で弾いたとして、コロンビアの6番にレッドカード!日本の10番が、スポットの手前に立っています。オスピナの読みをあざ笑うような正面へのシュートが決まり、1-0。黄色いユニフォームは、10人で反撃に出なければなりません。
ボールを支配しているのはコロンビア。日本は引かされているのか、引いて狙っているのか。12分、縦に上がったFKに左足を伸ばしたファルカオのボレーは、川島がキャッチ。15分に日本が仕掛けたショートカウンターは、中に持ち込んだ香川がボックスに入った乾に打たせますが、ファーを狙ったコントロールショットは外に逸れてしまいます。右サイドのクアドラードは、スピードと巧みなフェイントで長友を翻弄。この選手がプレミアリーグで活躍できなかったのが、今でも信じられません。膝を強打した吉田麻也は、大丈夫か。20分までの日本は、サイドは明け渡してもフィニッシュを許さず、よく守っています。
31分、ペケルマン監督は、クアドラードを外してバリオスを投入。右サイドで効いていたサイドアタッカーより、中盤のバランスが大事ということでしょうか。左サイドからドリブルで勝負し、フリーになった大迫のシュートはアウトにかかって枠にいかず。34分に浮き球に反応して裏を取ったファルカオは、ジャンピングボレーを川島に捕られてしまいます。39分、再三競り合いで倒れ込んでいたファルカオの駆け引きが実を結びました。左からのFK、キッカーはキンテロ。「もっとニア!」…TVに映った川島に思わず叫んだ瞬間、飛んだ壁の足元を狙った地を這うような一撃がポストすれすれを襲います。GKがキャッチした位置は、ゴールラインを越えていました。前半は1-1。ここまでは、4年前と同じスコアです。
後半開始から5分は、日本のペース。サイドからのアタックと縦への浮き球で10人のチームを揺さぶりますが、シュートで終わるシーンがありません。54分、香川の縦パスからダヴィンソン・サンチェスをかわし、ボックス左に抜け出した大迫のシュートは、オスピナが体を張ってセーブ。56分に大迫のパスで左から上がった乾は、切り返しから右隅に打ったシュートをオスピナに弾かれてしまいます。57分、キンテロに代わってハメス・ロドリゲスが登場。柴崎のFKに合わせた吉田麻也のヘッドは、惜しくも左に外れます。
60分、柴崎が右に展開したボールをトラップした酒井宏樹は、角度のないところからファーを狙うもポストの外。日本が一方的に攻めています。死んだふりをしているであろう南米の曲者は、どこで目覚めるのでしょうか。サイドで勝っているうちに、リードを奪いたいところです。69分、西野監督の1枚めは、香川真司を本田圭佑。ペケルマン監督のイスキエルドをバッカは、勝ちに行くというメッセージでしょう。72分、本田が右の酒井を使い、速いグラウンダーが大迫に入ると、DFを背負って粘ったストライカーの落としを酒井が叩くも、相手にぶつけてCK。本田圭佑が蹴ったボールは、大迫の頭にぴったりでした。完璧なヘディングが右のポストの内側を叩いて2-1!ようやく勝ち越した日本は、むやみに引いてはいけません。残り時間は15分。コロンビアは、捨て身で出てくるはずです。
77分、右サイドを崩したコロンビアは、ニアでハメス・ロドリゲスがフリー。左足を振り抜いた渾身の一撃は、大迫が足元に飛び込んでCKに逃れました。足を痛めた柴崎が下がり、山口がセンターへ。前線で走り続ける大迫は、プレミアリーグ3位のスパーズで活躍するダヴィンソン・サンチェスを圧倒しています。85分、大迫がいたポジションに入ったのは、メンバー入りが危ぶまれていた岡崎慎司。体が重そうなハメス・ロドリゲスは、苛立ちを隠せずイエローをもらっています。5分の追加タイムで、コロンビアはシュートに持ち込めず、ゴール前の長友が大きくクリアした直後にタイムアップ!FIFAランキング61位が16位を抑え込み、今大会最大のジャイアントキリングを達成しました。
何といっても、今日は大迫です。ダヴィンソン・サンチェスを抜き去り、先制点とレッドカードを呼んだ最初のシュ―ト、完璧だった決勝ゴールに加え、ポストプレーや守備の貢献度も高く、素晴らしい出来でした。後半の上りが効果的だった酒井宏樹、中盤でよくボールに絡んでいた柴崎、終始冷静に対応していた吉田麻也と昌子にも拍手です。最初のトラブルで出鼻をくじかれたコロンビアは、前線の選手に積極性が足りず、ムリージョとダヴィンソン・サンチェスが仕切る最終ラインも不安定でした。守備の要のグリクが本調子ではないポーランドは、いつものコロンビアなら充分勝てる相手ですが、今日のクオリティでは3ポイントゲットは難しいでしょう。
数的優位を活かしてゲームを支配していた後半は、安心して観ていられました。この勢いでセネガルに勝ち、8年ぶりのグループリーグ突破を果たしていただければと思います。いやー、最高です!(香川真司/写真著作者/Ultraslansi 大迫勇也/写真著作者/schemen)
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活躍していた若手の召集を見送りベテラン重視で選考されたメンバーを見て期待感が薄れていたのですが、蓋を開けてみれば後半のベテランの落ち着きが勝ち点3を手繰り寄せましたね!
大迫、柴崎は素晴らしかったです!これだけ気持ちの入ったプレイを見せられて熱くならないわけがないです!次節も勝ち点をもぎ取って欲しいものです。
まずは勝ち点3おめでとう日本!!
記事おつです
後半50~60分頃、これはコロンビアの意図的なリトリートなのかなぁ、とやたらネガティブになって観てましたがなんとかそのまま勝てましたね!!!本当に嬉しい・・・酒が美味しいです。
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ハリル解任に不信感を抱いている派なのであまり期待はしていなかったのですが、勝ててよかったですね。一方コロンビアは最も勝ち点の計算できる相手に取りこぼして厳しくなりましたね。
そして、サンチェスが命を狙われないか、割と本気で心配です。
好試合揃いの今大会ですが、この試合も見応えのある素晴らしいゲームでした。次のセネガルにもなんとか勝ち点をもぎ取って欲しいですね。
ユナイテッドを見ていて、好きなチームなら誰が率いようが勝てばよかろうという考えが根付いています。
大迫、柴崎、長友は特に良かったのではないでしょうか。今日の長友のできならばマネも止めてくれそうです。
いやー、誰かプレミアリーグに参戦してくれませんかね笑
ダビンソンサンチェスを相手に何度もポストプレイを成功させた大迫、圧巻でした。
吉田と昌子のCBコンビも安定していて良かったと思います。本当に感動しました。
試合に勝てて嬉しいですが、やはり素直に喜べなかったです
MOTMの大迫、柴崎、酒井宏、長友、その他メンバーもよく頑張ったし、よく勝ち切りましたね!
次戦セネガル戦で決勝T進出決めれれば100点のグループステージですが、マネが出場することもありセネガルvsポーランドを観戦しましたが…、誰だセネガルはコレクティブではないと言ってたのは!と思うほどセネガル強かったです。
コロンビア戦でも散見されたGK川島とDF陣の意思疎通欠如が少しでも出たらケチョンケチョンにやられます。
勝って兜の緒を締めてもらいたいとこですね!
こんにちは、ランキングから来ました!
引き分けで十分なんて思っていたので、いい意味で裏切られました(笑)
また遊びに来ます!
大迫半端ないって\(^^)/