得意のCKとデル・アリのファインゴールで、イングランドが28年ぶりのベスト4進出!
イングランドの最初のチャンスは6分。敵陣でクラフトからボールを奪ったデル・アリが、ハリー・ケインにスルーパスをフィードしますが、焦り気味に出したボールはGKオルセンがキャッチします。12分のクラエソンのミドルはバーの上。ピックフォードが、簡単に打たせた中盤に激怒しています。スターリングが右からドリブルで仕掛けた19分のカウンターは、中に斬り込んだスピードスターが体勢を崩すと、走り込んだハリー・ケインのダイレクトショットが左のポスト際を抜けていきます。プレミアリーグオールスターズは、2トップに縦パスが入らず、中盤でキープしたボールの出しどころに迷うシーンが目立ちます。
30分、左からのCKはアシュリー・ヤング。強烈なヘディングを突き刺したのは、空中戦で無敵のマグワイアでした。優位に立ったイングランドは、35分にヘンダーソンがミドルシュートを放つも、大きく浮かしてしまいます。厳しいプレスを嫌がるスウェーデンが縦に蹴ったボールは、3バックとピックフォードが余裕をもってカット。42分、ゴール前に出たロングフィードにスターリングが飛び込むも、スウェーデン守備陣に体を入れられフィニッシュに持ち込めません。
2分後、ヘンダーソンが縦に上げた長いボールでスターリングが裏に抜け、GKオルセンと1対1。抜き去ろうとしたアタッカーはGKに触られ、先にボールに追いつきながらもフリーの味方を使えず、グランクビストにシュートをブロックされてしまいます。前半はこのまま1-0。優勢のイングランドは、追加点をゲットして悠々と逃げ切りたいところです。
47分、アウグスティンソンが左から上げたクロスに合わせたベリの決定的なヘッドは、ピックフォードが左に飛んでビッグセーブ。54分にヘンダーソンが右に出たスターリングを走らせると、マイナスのクロスはハリー・ケインの前でカットされます。58分、イングランドに待望の追加点が入りました。右からのシュートをブロックされたリンガードが、こぼれ球を拾ったトリッピアーからパスをもらうと、ファーをめがけて絶妙なクロス。文句なしのヘッドを叩き込んだのは、ラインの裏に入ったデル・アリでした。
2-0となり、反撃に出たスウェーデンは、さっそく61分に決定機を創ります。右からのクロスをニアのベリが中央に流すと、左隅を狙ったクラエソンのボレーはピックフォードがセーブ。エヴァートンのGKが冷静なプレイでゴールを許さず、イングランドは2点のリードをキープしています。アンデション監督は、65分にトイボネンとフォルスベリを下げ、グイデッティとマルティン・オルソンを投入。トリッピアーのCKが弾かれ、右にいたヘンダーソンが逆サイドにヘッドで送ると、マグワイアの左足ボレーはうまくコントロールできません。
71分、後方からのフィードにスウェーデンがハーフラインで競り勝ち、左サイドを走ったグイデッティにボールが渡ったチャンスは、グラウンダーをトラップしたベリが左足を振り抜くも、ピックフォードの3つめのビッグセーブに阻まれます。77分、デル・アリがお役御免となり、デルフが登場。この交代で、プレミアリーグ優勝クラブの選手が4人となります。84分、ヘンダーソンに代わってエリック・ダイアー。アウグスティンソンのFKが大きく上に外れた後、92分にスターリングが下がってラシュフォードがピッチに入ります。イングランドは危なげなく試合を畳み、28年ぶりのベスト4進出を決めました。
今大会5回めとなるセットプレーからの先制点と、狙いのひとつだったファーへのクロスを活かした追加点。ピックフォードの素晴らしいセービングでクリーンシートを達成し、イングランドはいい雰囲気でセミファイナルを戦えます。次のラウンドでほしいのは、2トップのファインゴール。ハリー・ケインはラストパスのもらい方が課題で、スターリングはフィニッシュの精度を上げなければなりません。相手はクロアチアか、ロシアか。1966年に初優勝を遂げたときは、「バーンリーが欧州へのチケットを獲得」「チェルシーが5位」「マンチェスター・シティが所属リーグで優勝」「レアル・マドリードが欧州制覇」「前回のワールドカップと総入れ替えのベスト4」と、今季とまったく同じリザルトが揃っていました。いやー、これはあるかもしれません。優勝と得点王をダブルでゲットすれば、ハリー・ケインはバロンドールの有力な候補になるはずです。(ハリー・マグワイア 写真著作者/Кирилл Венедиктов)
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4年後が本命であろう若手達が躍動しまくり、クジ運にも恵まれつつ天晴れのベスト4。
普段からワールドクラスと対戦し続けるプレミアリーグでの経験が生きているのでしょうか、W杯バージンの選手達の落ち着き払ったプレーが印象的でした。
ファイナルの相手がベルギーであれフランスであれ、かなり厳しい相手なのは間違いないですが、、、ケインの得点王だけは何とか達成して、小さなトロフィーを1つは持ち帰って欲しいですね。
プレミアリーグを見ている身としては、テンションが上がるシーンがたくさんありました。マグワイアの攻撃力!ピックフォードのビッグセーブ!国内でいいGKが出てきているので、控えのGKでも同じような活躍をしてくれていた気がします。2点目のシーンではいつかのスパーズ対チェルシー戦で見た、エリクセンの浮き球からアリがヘディングを2本決めたシーンがばっちり思い出されました。リンガードがしっかりと持ち味を出せているのも嬉しいです。
イングランドらしい勝ちかたでした。ピックフォード、スリーバック、ヘンダーソンでがっちり守り、攻撃はトリッピアーとヤングを起点にして、イングランド的には完勝の内容だったと思います。あとは流れの中で相手を崩して、2トップ(特に10番!)が点を入れてくれれば、言うこと無いのですが。クロアチア戦に期待します。
スウェーデン強かったです。ピックフォード^_^、
途中で送信してしまいました。すみません。
スウェーデン強かったです。あの内容でクリーンシートなんて、ピックフォード最強ですね。
代表チームを毎日観ていると不思議な感覚になります。イングランドの連続攻撃はど迫力で、ここにエリクセン、ソンフンミン、ベルギーのCB2人が合流したチームがあったら反則級だな!というような感覚です。あるんですけど。笑
日に日にプレミアが恋しくなります!
イングランドらしい勝ちかたでした。ピックフォード、スリーバック、ヘンダーソンでがっちり守り、攻撃はトリッピアーとヤングを起点にして、イングランド的には完勝の内容だったと思います。あとは流れの中で相手を崩して、2トップ(特に10番!)が点を入れてくれれば、言うこと無いのですが。クロアチア戦に期待します。